「永代塾囲碁サロンは7月末に閉店」いたします。
皆さまにはこれまでに多大な応援をいただき、誠にありがとうございました。
つきましては閉店前の最後のイベントを7月14日に行います。
棋士は運営に携わっていた白石勇一七段。
インストラクターは永代和盛、小田彩子、宇佐美太郎と教室を受け持っていたお馴染みのメンバーです。
下記が詳細となります。
皆さまのお越しをお待ちしております。
日時:7月14日(日)13時~
場所:永代塾囲碁サロン
棋士:白石勇一七段
インストラクター:永代和盛、小田彩子、宇佐美太郎
入場料:2,000円
指導料:棋士 / 4,000円 インストラクター / 2,000円
(入場料別・予約先着)
スケジュール
13:30~14:45 公開対局「永代斗真VS宇佐美太郎」
14:45~16:15 多面打ち指導碁①
16:15~17:45 多面打ち指導碁②
『永代斗真VS宇佐美太郎インストラクター』の公開対局を金子真季プロがリアルタイムで大盤解説をします!
その後は金子真季プロと永代和盛、宇佐美太郎インストラクターの指導碁会もあります。
みんなで新年囲碁会を楽しみましょう!
日にち:2024年1月8日(月・祝)
時間 :13:00~17:15
場所 :永代塾囲碁サロン
棋士 :金子 真季プロ
インストラクター:永代和盛、宇佐美太郎イン
スケジュール:
13:00~14:00 公開対局(永代斗真VS宇佐美太郎イン)
14:00~14:15 検討
14:15~15:45 多面指導碁①
15:45~17:15 多面指導碁②
入場料:2,000円
指導料(入場料別):
棋士 / 4,000円
インストラクター / 2,000円
『秋の囲碁まつり2023』
2023年9月17日に日本棋院東京本院で開催されました。
参加棋士は14名の大規模イベントです。
今回はお手伝いをしてきたので、その様子を動画にまとめました。
三島響プロのイベント紹介動画もあります。
1998年生まれ、埼玉県出身
2010年入段(女流棋士最年少)、東京本院所属
藤沢秀行名誉棋聖門下、父は藤澤一就八段
棋風はしっかりと落ち着いているが、やるときはやるというイメージがあります。
三大リーグまであと一歩のところまでいき、三大リーグ入りに最も近づいた女流棋士となります。(ここでも立ちはだかったのは一力さん。上野さんの竜星戦の快挙も連続して防ぐ)
第一印象は棋風と同じようにしっかり者でした。
しかし、どうも話を聞いていくと天然というか、抜けているところがあるというイメージです(笑)
日本棋院の「スリッパを履いたまま家へ帰ろうとして外に出た」というのは有名なエピソードです。
藤沢さんご本人いわく、これには背びれ、尾ひれがくっついた噂だという主張をしておりますが…。
実際のところはどうなのでしょうか。
小さいときからゲームが好きだったが、修業時代に母親から捨てられてしまったとのこと。
なので、入段した日にそのままゲームを買いにいったというエピソードも(笑)
好きなアニメは名探偵コナンというのは公言してますね。
好きな芸能人は有村架純さんとも。
NHK杯に出場されたときに、対局日とは別で対局の感想を取材したことがあります。
本当に丁寧に対応していただいて、とても真面目な人なんだなぁという印象です。
(さすがに囲碁棋士は真面目な人が多い)
女流最年少で入段してからは、当時の時の人であった謝依旻さんから数々のタイトルを奪取。
追いつき追い越せの様相で、一気に駆け抜けました。
今では女流囲碁界の第一人者として、後ろから上野愛咲美女流名人や仲邑菫女流棋聖に追いかけられています。
勝負の世界では誰でもこんな感じではありますが、今後の戦いが楽しみですね。
現在は韓国リーグなどにも積極的に参加して、世界で活躍しています。
アジア大会でも頑張ってほしいですね!
2001年生まれ、東京都出身。
2017年入段、日本棋院東京本院。藤澤一就八段門下。
囲碁AIが台頭してきてからというもの、AIでの研究に余念がありません。
AIソフトによる打ち筋や評価値の予想がうまいことから、仲間内で「AIソムリエ」と呼ばれていたりもしました。
院生時には第30回ワールドユース囲碁選手権(12歳未満の部)で日本に初優勝をもたらしました。
二段のときにはNHKで初出場、初勝利。
2020年 新人王。
2021年 一力遼天元(当時)から天元を奪取。
2022年 伊田篤史九段を破り天元防衛。
2023年 NHK杯初優勝。
私が神奈川で子ども教室をしているときに、夏休み特別教室に関少年が参加したことがあります。(上野愛咲美さんも一緒に)
まだアマチュアで三段くらいのときで、私は六子くらい置かせて指導しました(笑)
その後は院生となり、会うたびに挨拶程度のお付き合いです。
院生手合いのお昼休みに日本棋院の坂のところですれ違いました。
関少年は下から坂を上がってきたのですが、手に持ってたコンビニ弁当を嬉しそうにフリフリしながら歩いている姿はとってもかわいかったです(笑)
大人になってからは少しオシャレな関さんです。(関係ない)
そんな関さんはAIに詳しいということで、世界相手にも引けを取らずにアジア大会では活躍してくれそうな気がしています。
NHK杯で優勝ということで早碁も強そうですし。
日本代表のキーマンになるのではないかな!
選手紹介① 一力遼棋聖
選手紹介② 井山裕太王座
選手紹介③ 芝野虎丸名人
2001年生まれ、東京都出身。
2016年入段、日本棋院東京本院所属。
藤沢一就八段門下、妹に上野梨紗二段。
天真爛漫な性格で囲碁ファンに絶大な人気を誇ります。
「ハンマーパンチ」の愛称で知られ、NHK囲碁フォーカスの講座では「ハンマー」を持って登場しました。記憶に残っている方も多いことでしょう。
上野愛咲美女流名人は女流棋戦での活躍は当然のことながら、一般棋戦のほうでも大活躍しています。
現在は女性初の新人王に向けて、決勝三番勝負を1-0でリードしています。
2022年の若鯉戦は若手一般棋戦でありながらも優勝していますね。
そして、何と言っても!
2019年のあれですよ、竜星戦の決勝です。
上野さんの勝勢で迎えた終盤。
一力さんの大石をしとめにいって、「逆に良くなりすぎると困るんですよね」というほどの状況まで追い詰めていましたが、ここからまさかの大どんでん返し。
「カケ眼生き」と呼ばれる、カケ眼二つで生きられる珍しい形ができて逆転されてしまいました。
まぁ、とはいえ一般棋戦の準優勝はすごすぎますけどね。
ちょうど電車に乗っていたときに速報が流れているほどでした。
そして、個人的に魅力を感じる部分としてはインタビューの部分ですね。
囲碁界でよくある「運良く勝ちました」「勝ててほっとしています」などの定型文は使わずに、自分の言葉で想いを伝えるところですね。
特に対局中の自分の精神状態やお腹の空き具合など、きちんと話してくれるのが面白いです(笑)
さらに個人的な思い出としては、上野さんがNHK囲碁フォーカスに講師として出演しているときに、私は囲碁講座テキストで編集担当をしておりました。
テーマは上野さんの実戦譜からハンマーパンチを鑑賞するような感じで、下島陽平八段と一緒にハンマーを持ってほのぼのとした雰囲気で収録していましたね。(ハンマーもってほのぼの?)
テーマ図作りも関係者全員で毎月集まり、会議をしました。
(無意識によく打っているケイマガケが好きな手だったんだと、本人が気付いたりといろいろありました)
とても熱心に取り組んでくれて、真面目なんだなぁという印象です。
そして、対局前のゲン担ぎでは777回の縄跳びをするそうです。
なんともエネルギッシュ!!
アジア大会にもマイ縄跳びを持っていくことでしょう。
世界戦にも強いイメージがあるので、世界相手にハンマーを振り回して頑張ってほしいです!
選手紹介① 一力遼棋聖
選手紹介② 井山裕太王座
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・神奈川県出身
・師匠は洪清泉四段
・2014年入段
・日本棋院東京本院所属
・史上初の10代名人(19歳11か月)
・史上最年少二冠(20歳0か月)
・兄に芝野龍之介二段
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3人目は芝野虎丸名人です!
数々の強烈な記録を樹立してきた芝野さん。
しかし、当の本人は物静かな好青年です。
着手の手付きやアゲハマを碁笥に入れるときは静かに入れる。
周りに迷惑がかからないようにと始めたそうです。
気遣いやさんの一面が垣間見えますね~。
そして、棋風のほうは冷静な打ち手ですが、相手の仕掛けには受けて立つことが多いですね。
本人は詰碁が苦手と言いますが、よく相手の大石もしとめているので言葉半分に受け止めておきましょうか(笑)
タイトルを取ったあとも簡単なミスが続いたときには、基本に立ち返って「やさしめの詰碁をたくさん解く」というアマチュアにお勧めできるような勉強方法を実践していたこともあります。
兄の芝野龍之介二段とはとても仲が良く、一緒にイベントなども開催しています。
youtubeチャンネルも兄弟で開設していましたね。
さて、ここからは思い出話を。
芝野さんが小学生の頃です。
少年少女囲碁大会全国大会に神奈川県代表で出場していた芝野少年。
私の実家の保育園出身である生徒Mくんも全国大会に出て、芝野さんと対局しました。
そのときはまさかのMくんが勝利。
芝野少年はそこで人目はばからずに大号泣してました。
それを見て負けず嫌いなんだなぁと思いました。
ちょうどその直前に親御さんが囲碁サイトで道場を探すコメントを残していました。
私がそれにリアルタイムでは気付かずに、遅れて自分の子ども教室に誘ったときには時すでに遅し。
「洪道場に行くことが決まったあとでした」とその大会会場で親御さんに聞きました。
当時は惜しいことをしたと悔やみましたが、今の活躍を見ていると洪道場で良かったなと思いますね(笑)
その後、院生時代は師匠の洪清泉四段が心配をするほどにネット碁を打ちまくっていたことがあります。
やっぱり負けず嫌いなんですね。
囲碁棋士になったあとでも「囲碁は仕事としてやっている側面もある」とドライに取材に答えてくれたこともあります。
「いつ辞めても良いと思った時期もありました。さすがにタイトルを取ってからはそんなことはできなさそうですが。」
永代「辞めてもいいと思っていたのに、それでも続けてきたのはなぜですか?」
芝野さん「やっぱり負けず嫌いだったのかも…」
出ました!負けず嫌い!
負けず嫌いという面で名人まで取るとは!
(もちろんそれだけではないことは分かっています)
いつまでも笑顔がかわいい芝野さん。
その笑顔とは裏腹に囲碁は豪腕を見せることもしばしば。
アジア大会でも強豪を相手にバチバチやってもらいましょう!
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2人目は泣く子も黙る「魔王」のニックネームを持つ井山さんです。
魔王の起源は、七冠を同時保持していたときにラスボス的な存在だったからでしょう。
ラスボスを倒さないとゲームクリア(タイトル獲得)はできないぞと。
最近は一力さん、芝野さん、関さんと井山さんで群雄割拠の時代に突入していますので、今後の勢力争いが楽しみですね。
井山さんはサウスポーで、しなりのある手つきで石を置くのが印象的ですよね。
棋風のほうは「自分の信じる手を打つ」という信念を感じます。
周りの誰もが気付かないような独創的な手を打つことも多々あります。
さらには「どんなに形勢が良くても緩まずに最善を目指して打つ」というのもあります。
その信念でやり過ぎて負けることもあるようですが「妥協して負けるのはもっと嫌だ」という気持ちがあるようです。
本当の意味でのプロフェッショナルですね。
最近はX(旧Twitter)でも公式アカウントとして投稿していて話題になっています。
阪急の囲碁イベントが台風の影響で中止になったお詫びに質問を募集しました。(井山さんが悪いわけではないのですが)
その質問の全てに動画でお答えしたという出来事には感動したファンも多かったのではないでしょうか。
個人的にはいくつか思い出がありまして‥。
私が22才くらいのときなので、井山さんが17才くらいでしょうか。
日本棋院の通路ではありましたが、初めてお会いしたときに「永代です」と挨拶をすると井山さんは「週刊碁などで拝見しています」と返してくれました。
若いのにすごい人だな‥と思いました。
その後は私が阿含杯のオープン戦で関西総本部に行ったときには、翌日に研究会に参加させていただきました。(井澤秋乃プロに誘っていただきました)
その時に阿含杯で対局した二局を検討してもらいました。
井山さんの読みの深さと判断の早さにただただびっくりするばかりで、当時は碁の内容よりも本当に恐ろしい人だなという印象のほうが強かったです。(碁の内容はもう覚えてません、ごめんなさい)
後輩などにもとても面倒見が良いようで、院生たちや道場などにはよく指導に行っているようです。
最後になりますが、食事会にご一緒させていただいたときの出来事が印象的でした。
私が図々しくもイベント用にサインをお願いしたら
井山さんは「高いですよ」(キリッ)
と言いながらも快く応じてくれました。
普段は毒舌トークながらも、他人へ不快感を与えることなく周囲を楽しませる腕をお持ちです。
さすが関西の方ですね。
そして、先に井山さんが食事会をあとにされたのですが、いつの間にか会計も済まされていて‥。
15人くらいいましたけどね‥。
それに関連してですが、鈴木伸二プロが井山さんにご馳走になったという投稿をしたことがありました。
それに対して井山さんは「彼の財布は見たことがありません」とツイート。
一見すると伸二くん(弟弟子なのでフランクに呼びます)が井山さんに頼りっぱなしのように聞こえます。
しかし、上記のような井山さんの行動で支払う隙を与えてくれないというのが本当のところだと思います。
(実際に伸二くんは礼儀正しくしっかり者です)
井山さんは本当にユーモアのある方なんですよね。
その他にも噂レベルのエピソードは色々とありますが、これくらいにしておきましょう(笑)
若くして国民栄誉賞もいただいてますし、日本囲碁界を飛び越えた日本の宝です!
前回の記事でアジア競技大会2022の日本代表選手の紹介をする経緯を書いてます。
——
トップバッターは、我が日本代表の団長を務める一力遼棋聖、本因坊です。
【プロフィール】
宮城県出身、宋光複九段門下、2010年入段、日本棋院東京本院所属
囲碁棋士でトップを張る傍ら、早稲田大学へ進学のあとに河北新報へ就職するという異例の経歴をお持ちです。
現在は囲碁棋士の対局が中心ではありますが、定期的に河北新報にて記事も書いているようです。
身内が河北新報の経営者なので、将来は跡を継ぐのではないかという噂もちらほら。
その時は囲碁棋士はどうなるんでしょう?
実現の時期も踏まえて、色々と気になるところです。(本人に聞きたいけど、聞きづらい案件です)
一力さんは子どもの頃から四則演算はとてつもないスピードでできるらしく、確率などは瞬時に計算できるらしいです。(さすが囲碁棋士、ヨセで確率計算は必要なので)
趣味はテレビ視聴で、クイズ番組などがお好きなようです。
食べ物は大のラーメン好き。
さらには対局日の勝負メシとして朝から焼き肉を食べるというエピソードも持ってます。
エネルギッシュ!!
同門の平田智也八段からよく話を聞きますが、「彼は自分の石は絶対に死なないと思ってる」と言ってました。
シノギなどを中心に読みに自信があるということですね。
なので、序盤からさっそうと陣地を稼いでいきます(笑)
個人的には上野愛咲美女流名人との竜星戦の決勝戦で、かなりの劣勢の碁を「カケ眼生き」で逆転したのは歴史に残る一局だと思ってます。
さらに平田八段は「昔は泣き虫で、負けてよく泣いてた」とも。
一力さんの泣きと言えば、一時期井山さんに連戦連敗したときに苦しい時期があったようです。
たしかにタイトル挑戦するたびに弾き返されていたころですね‥。
さらには若かりし頃の一力少年は、普段から勉強していた洪道場にて洪先生に「なぜ日本は世界で勝てないのですか」と涙ながらに話してきたというエピソードもあります。
そして洪先生は「遼は食事などにみんなで行くことはあっても、その後に遊びにいくことはほとんどない」とも付け加えてくれました。
トップ棋士に大学にとあれば、時間をどう使うかというのは、とても大事になってきますよね。
大変だ‥。
こういう色んなエピソードを聞くと、本当に応援したくなる棋士ですよね。
一力ファンが多いのも納得です。
今回のアジア大会では、ぜひとも世界の強豪を倒してほしいものですね。
ふだんは真面目で礼儀正しい印象で、日本棋院でお会いした時などは、にこやかに挨拶をしてくれます。
個人的には、近い将来に日本棋院の理事長になってほしい棋士No.1です!
河北新報の社長兼、日本棋院の理事長が実現すると面白いと思います!
もうすぐアジア競技大会2022が開催されます。
競技としてはスポーツがたくさんあるので、アジア版オリンピックかなというイメージがあったのですが、実は囲碁も競技としてあるのです。
2010年以来の二回目の競技採用だとか。
さすがは囲碁人口の多い中国!(笑)
そのアジア大会の日本代表は団長の一力遼棋聖を始めとして、井山裕太王座、芝野虎丸名人、関航太郎天元、佐田篤史七段、藤沢里菜女流本因坊、上野愛咲美女流名人、上野梨沙二段とそうそうたるメンバーです。
韓国や中国が強いとはいえ、このメンバーなら‥と期待に胸がふくらみます。
最低でも銅メダルは、ほしいところですね。
そして、この大会を盛り上げるべく、X(旧Twitter)にて選手紹介をしようという方がいます。
この大会のために自腹で広告費を負担するのだとか。
本当に素晴らしい企画だと思います。
私は2020年の4月号〜6月号で、観る碁向けの企画を付録で担当しており、そこで棋士紹介などもやったことがあります。
そういう経験もあるので、お手伝いの募集に立候補してみます!
ということで、次回からはアジア大会の日本代表選手の紹介をしていこうと思います。