選手紹介① 一力遼棋聖
選手紹介② 井山裕太王座
選手紹介③ 芝野虎丸名人
2001年生まれ、東京都出身。
2016年入段、日本棋院東京本院所属。
藤沢一就八段門下、妹に上野梨紗二段。
天真爛漫な性格で囲碁ファンに絶大な人気を誇ります。
「ハンマーパンチ」の愛称で知られ、NHK囲碁フォーカスの講座では「ハンマー」を持って登場しました。記憶に残っている方も多いことでしょう。
上野愛咲美女流名人は女流棋戦での活躍は当然のことながら、一般棋戦のほうでも大活躍しています。
現在は女性初の新人王に向けて、決勝三番勝負を1-0でリードしています。
2022年の若鯉戦は若手一般棋戦でありながらも優勝していますね。
そして、何と言っても!
2019年のあれですよ、竜星戦の決勝です。
上野さんの勝勢で迎えた終盤。
一力さんの大石をしとめにいって、「逆に良くなりすぎると困るんですよね」というほどの状況まで追い詰めていましたが、ここからまさかの大どんでん返し。
「カケ眼生き」と呼ばれる、カケ眼二つで生きられる珍しい形ができて逆転されてしまいました。
まぁ、とはいえ一般棋戦の準優勝はすごすぎますけどね。
ちょうど電車に乗っていたときに速報が流れているほどでした。
そして、個人的に魅力を感じる部分としてはインタビューの部分ですね。
囲碁界でよくある「運良く勝ちました」「勝ててほっとしています」などの定型文は使わずに、自分の言葉で想いを伝えるところですね。
特に対局中の自分の精神状態やお腹の空き具合など、きちんと話してくれるのが面白いです(笑)
さらに個人的な思い出としては、上野さんがNHK囲碁フォーカスに講師として出演しているときに、私は囲碁講座テキストで編集担当をしておりました。
テーマは上野さんの実戦譜からハンマーパンチを鑑賞するような感じで、下島陽平八段と一緒にハンマーを持ってほのぼのとした雰囲気で収録していましたね。(ハンマーもってほのぼの?)
テーマ図作りも関係者全員で毎月集まり、会議をしました。
(無意識によく打っているケイマガケが好きな手だったんだと、本人が気付いたりといろいろありました)
とても熱心に取り組んでくれて、真面目なんだなぁという印象です。
そして、対局前のゲン担ぎでは777回の縄跳びをするそうです。
なんともエネルギッシュ!!
アジア大会にもマイ縄跳びを持っていくことでしょう。
世界戦にも強いイメージがあるので、世界相手にハンマーを振り回して頑張ってほしいです!
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