選手紹介① 一力遼棋聖
選手紹介② 井山裕太王座
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・神奈川県出身
・師匠は洪清泉四段
・2014年入段
・日本棋院東京本院所属
・史上初の10代名人(19歳11か月)
・史上最年少二冠(20歳0か月)
・兄に芝野龍之介二段
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3人目は芝野虎丸名人です!
数々の強烈な記録を樹立してきた芝野さん。
しかし、当の本人は物静かな好青年です。
着手の手付きやアゲハマを碁笥に入れるときは静かに入れる。
周りに迷惑がかからないようにと始めたそうです。
気遣いやさんの一面が垣間見えますね~。
そして、棋風のほうは冷静な打ち手ですが、相手の仕掛けには受けて立つことが多いですね。
本人は詰碁が苦手と言いますが、よく相手の大石もしとめているので言葉半分に受け止めておきましょうか(笑)
タイトルを取ったあとも簡単なミスが続いたときには、基本に立ち返って「やさしめの詰碁をたくさん解く」というアマチュアにお勧めできるような勉強方法を実践していたこともあります。
兄の芝野龍之介二段とはとても仲が良く、一緒にイベントなども開催しています。
youtubeチャンネルも兄弟で開設していましたね。
さて、ここからは思い出話を。
芝野さんが小学生の頃です。
少年少女囲碁大会全国大会に神奈川県代表で出場していた芝野少年。
私の実家の保育園出身である生徒Mくんも全国大会に出て、芝野さんと対局しました。
そのときはまさかのMくんが勝利。
芝野少年はそこで人目はばからずに大号泣してました。
それを見て負けず嫌いなんだなぁと思いました。
ちょうどその直前に親御さんが囲碁サイトで道場を探すコメントを残していました。
私がそれにリアルタイムでは気付かずに、遅れて自分の子ども教室に誘ったときには時すでに遅し。
「洪道場に行くことが決まったあとでした」とその大会会場で親御さんに聞きました。
当時は惜しいことをしたと悔やみましたが、今の活躍を見ていると洪道場で良かったなと思いますね(笑)
その後、院生時代は師匠の洪清泉四段が心配をするほどにネット碁を打ちまくっていたことがあります。
やっぱり負けず嫌いなんですね。
囲碁棋士になったあとでも「囲碁は仕事としてやっている側面もある」とドライに取材に答えてくれたこともあります。
「いつ辞めても良いと思った時期もありました。さすがにタイトルを取ってからはそんなことはできなさそうですが。」
永代「辞めてもいいと思っていたのに、それでも続けてきたのはなぜですか?」
芝野さん「やっぱり負けず嫌いだったのかも…」
出ました!負けず嫌い!
負けず嫌いという面で名人まで取るとは!
(もちろんそれだけではないことは分かっています)
いつまでも笑顔がかわいい芝野さん。
その笑顔とは裏腹に囲碁は豪腕を見せることもしばしば。
アジア大会でも強豪を相手にバチバチやってもらいましょう!
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