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ゆったりと品のある空間で囲碁を楽しむ・・・

タグ: 上野愛咲美

前編の記事はこちら↓↓

アジア大会 囲碁女子団体戦『結果)

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後編は最も激しい戦いの場面を解説しています。

上野さんはハンマーパンチという異名を持つほどの力戦家。
最近はその力強さに、柔軟さも加わってきたという評判です。

最後まで緩みなく押し切った一局をお楽しみください。

解説YouTube

「上野愛咲美五段 VS 呉依銘五段 」(後編)

アジア大会の囲碁種目は全日程を終了しました。
今回は女子団体を振り返ってみたいと思います。

予選は突破!準決勝(ベスト4)へ!


日本の女子団体は日中韓の三つ巴で金メダル争いを期待されています。

注目の予選は韓国と中国に敗れたものの、3勝2敗で3位通過

決勝トーナメントの準決勝進出を決めました。

韓国と中国には負けたものの、それぞれが1ー2ということできちんと戦えている状況でした。

準決勝は中国と



準決勝では中国に1ー2で敗れました。

主将戦の藤沢里菜さんのところは勝つチャンスもあったようで、惜しい敗戦となってしまいました。

とはいえ、上野愛咲美さんが勝利を挙げるなど日本もかなり戦えていることが分かります。

ここではyoutubeで「上野愛咲美五段 VS 呉依銘五段 」の解説をしたのでアップしておきます。

3位決定戦で勝利して銅メダル!


準決勝に敗れた日本は3位決定戦で中国香港と銅メダルを争いました。

ここは中国香港に貫禄を見せて3-0で勝利。

見事に銅メダル獲得となりました!

おめでとうございます!

関連記事はこちら

選手紹介① 一力遼棋聖

選手紹介② 井山裕太王座

選手紹介③ 芝野虎丸名人

プロフィール

2001年生まれ、東京都出身。
2016年入段、日本棋院東京本院所属。
藤沢一就八段門下、妹に上野梨紗二段。

紹介四人目は上野愛咲美女流名人

天真爛漫な性格で囲碁ファンに絶大な人気を誇ります。
「ハンマーパンチ」の愛称で知られ、NHK囲碁フォーカスの講座では「ハンマー」を持って登場しました。記憶に残っている方も多いことでしょう。

上野愛咲美女流名人は女流棋戦での活躍は当然のことながら、一般棋戦のほうでも大活躍しています。

現在は女性初の新人王に向けて、決勝三番勝負を1-0でリードしています。

2022年の若鯉戦は若手一般棋戦でありながらも優勝していますね。

そして、何と言っても!
2019年のあれですよ、竜星戦の決勝です。

上野さんの勝勢で迎えた終盤。
一力さんの大石をしとめにいって、「逆に良くなりすぎると困るんですよね」というほどの状況まで追い詰めていましたが、ここからまさかの大どんでん返し。
「カケ眼生き」と呼ばれる、カケ眼二つで生きられる珍しい形ができて逆転されてしまいました。

まぁ、とはいえ一般棋戦の準優勝はすごすぎますけどね。
ちょうど電車に乗っていたときに速報が流れているほどでした。

インタビューが面白い

そして、個人的に魅力を感じる部分としてはインタビューの部分ですね。

囲碁界でよくある「運良く勝ちました」「勝ててほっとしています」などの定型文は使わずに、自分の言葉で想いを伝えるところですね。

特に対局中の自分の精神状態やお腹の空き具合など、きちんと話してくれるのが面白いです(笑)

NHK囲碁フォーカスで一緒にお仕事

さらに個人的な思い出としては、上野さんがNHK囲碁フォーカスに講師として出演しているときに、私は囲碁講座テキストで編集担当をしておりました。

テーマは上野さんの実戦譜からハンマーパンチを鑑賞するような感じで、下島陽平八段と一緒にハンマーを持ってほのぼのとした雰囲気で収録していましたね。(ハンマーもってほのぼの?)

テーマ図作りも関係者全員で毎月集まり、会議をしました。
(無意識によく打っているケイマガケが好きな手だったんだと、本人が気付いたりといろいろありました)

とても熱心に取り組んでくれて、真面目なんだなぁという印象です。

対局前のゲン担ぎ

そして、対局前のゲン担ぎでは777回の縄跳びをするそうです。
なんともエネルギッシュ!!
アジア大会にもマイ縄跳びを持っていくことでしょう。

世界戦にも強いイメージがあるので、世界相手にハンマーを振り回して頑張ってほしいです!

 

四月からのNHK囲碁フォーカス講師

予告ページにあるのですが、四月からの新講師は上野愛咲美プロと下島陽平プロのお二人です。

上野さんという、現役のタイトルホルダーが出てきましたね!

なかなかにレアケースです。

上野愛咲美のハンマーパンチ、

これが講座名です。

上野さんのニックネームは「ハンマー」だったり「ハンマー少女」だったりします。

イメージのとおりで、豪快に相手の石を攻めていく棋風です。

講座はこの上野さんの実戦譜を取り上げていくわけですが、ただ単に講座の材料とするだけでは難易度が過去最高のもの…、いやそういう次元の話ではなくなってしまうほどの高レベルになってしまいます。

そこで、関係者みんなで考えました。

上野さんのハンマーパンチはとびきりの一手として紹介して、その他に普通の良い手もきちんと紹介しようと…。

ハンマーパンチは上野さんの解説を楽しみにするとして、その他の手の解説は下島さんがバッチリとお伝えしてくれると思いますよ!?

そして、今回の下島さんは講師というよりも、ナビゲーターとして、上野さんのトークを引き出していく役割も持っています。

従来の聞き手のポジションですね。

いつもと男女が入れ替わったような感じになりますが、これもレアケースです!

りんごレベル

そこで選択肢に上がった全てにりんごレベルを設けました。

レベルは1〜3まであります。

そして、レベル表記がなぜ「りんごマーク」なのか?

これは4月号の巻頭カラーの口絵の部分をご覧ください。

私が精魂込めて、書かせていただきました!

2月16日発売

3月号はもうすでに発売されております。

是非、お買い求めください!

現時点では最強の挑戦者であろう、藤沢里菜女流三冠を退けての二連覇です!

格好良いですね~。

上野さんはよく、ハンマーを振り回しながら戦ってくるという表現をされる棋風のようです。

最近は打ったことがないので分かりませんが(笑)

最近はというのは、実は10年ほど前には対局していことがあるのです。

当時の上野愛咲美女流棋聖は小学生低学年でアマチュア三段くらいだったと思います。

六子くらい置かせて簡単に勝っていたのに・・・(笑)

月日が流れるのは早いです。

藤沢女流三冠に謝プロに、その後は仲邑菫新初段もいます。

来年は誰が挑戦するのか楽しみです。

個人的には、ほっしー(星合志保プロ)に頑張ってほしいなぁ。