七大タイトルの挑戦手合に初登場の福岡航太朗七段ですが、第一局は一力遼本因坊に先勝と鮮烈なデビューを果たしました!
さて、注目の第二戦ですが、立ち上がりはお互いに模様を囲い合う渋い碁となりました。
ただし、一力本因坊は模様を広げる棋風ではないことから、何となく福岡七段がそう仕向けるような作戦を選んだのかなとも思いました。
そのかいあってか、立ち上がりの作戦は黒番の福岡七段が成功していたかと思います。
とはいえ、中盤からの一力本因坊の戦いはさすがです。
結局はいつものサバキの碁となり、形勢は逆転。
そのまま一力本因坊の勝ちとなりました。
しかし、福岡七段もヨセで猛烈な追い上げを見せて、1目半まで迫りました。
すんなりと負けていないあたりは、次回の第三局も期待できそうです。
天王山となる第三局は6月3日に行われます。
黒 福岡 航太朗 七段
白 一力 遼 本因坊
本因坊戦第二局・1図
△、白38手目と一力本因坊が構えたところです。
黒も白もお互いに落ち着いた布石ですね。
最近見慣れた対決の一力遼本因坊VS芝野虎丸棋聖だったら、一力本因坊が黒番かなと思ってしまうような立ち上がりとなりました。
本因坊戦第二局・2図
黒は中央で白模様を軽く消そうとしたことを発端に、白は左辺で反発して戦いが始まりました。
そこで出てきたのが▲、48手目のアキ三角です。
アキ三角は愚形の中の愚形。
よもやプロが打つなんて、と考えてしまうところですが…。
ところがどっこい、アマが打つアキ三角は9割方が悪手ですが、プロが打つアキ三角は9割方が好手です(笑)
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3図〜7図までの詳しい解説は囲碁マガジンにてご確認ください。
一力遼名人VS佐田篤史七段で碁聖戦の挑戦者を決める一戦が行われました。
結果は佐田七段の黒番中押し勝ち。
三度目の挑戦者決定戦にして、初めての勝利となりました。
一力名人は自社のタイトル戦だけあって、碁聖を何としても獲得したい気持ちもあったでしょう。
あと一歩のところで、今年は断念ということになりました。
それにしても佐田七段というニューフェイスがきましたね。
実は佐田七段は囲碁界の桃太郎と呼ばれています!
岡山出身で桃太郎のように誰からも愛されるキャラということで異名がついたとか。
たしかに言われてみれば、はちまきをビシっと締めると、似合って格好良いような気がします。
ところで囲碁界の桃太郎ということは、鬼を退治にいくことになります。
今回の鬼は…。
碁聖のタイトルを持っているのは鬼よりも強い「魔王」です(笑)
桃太郎は魔王討伐に成功するのか!
注目の碁聖戦は例年だと6月末頃からのスタートです。
乞うご期待!
黒・佐田 篤史 七段
白・一力 遼 名人
碁聖戦・挑戦者決定戦1図
ポイントに取り上げたのは、▲(黒55)と打った場面です。
なんとなく形勢に分が悪そうな黒は、左辺で戦いを起こしたい雰囲気ですね。
一力名人が選んだ次の一手は!?
碁聖戦・挑戦者決定戦2図
一力棋聖は無難に二間ビラキを選びました。
無難に大きい。
普通に大きい。
でも、なんだか一力さんらしからぬ、厳しさを感じない一着のような気がします。
真意はいかほど…?
碁聖戦・挑戦者決定戦3図
ここは白1と黒2の交換を利かしておきたいところでした。
しかし、この手の意味は、黒を小さく眼二つで生きさせて満足という手です。
普通の人は、気分の良いタタキを打ててこれで満足といったところでしょう。
しかし、一力さんはこんなものでは満足できなかったのかもしれません。
場合によっては白2と取りにいく手を狙っていたということでしょう。
2図の二間ビラキは迫力のない無難な手に見えて、実は厳しい一手なのかもしれません。
ただ、このあとの展開では白1が間に合わなくなってしまい、フリカワリで黒が大きく得をしました。
とっておきのタタキを最善の手順で決めたいという一力さんの目論見が外れてしまった格好です。
こうなると勝つのはなかなか大変です。
このまま佐田七段が押し切り、挑戦者決定となりました。
桃太郎さん、次は鬼退治ならぬ、魔王退治だ!
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