右辺の黒からは手を抜いて、黒1としました。
黒1と手を抜かれたので、当然白2と切ってくるでしょう。
このときにきちんと対応できないと、黒1の手抜きは成功しません。
白2の切りには黒3からカス石を捨ててしまいます。
前編でやったように「要石とカス石の判断」ができていれば、このような柔軟な考え方ができます。
黒5では本図のように打ってもかまいません。
大事なのは白6に対して、カス石を徹底的に捨てることです。
黒9までとなり、白はカス石を3個取っても大した利益にはなっていません。
反対に黒は、しっかりと黒模様が拡大していきます。
白2に対して、黒3と打つのは前回にも紹介した「棒ツギ」の愚形です。
黒3のツギは一間トビをノゾかれていないのにツイでいるので、効率の悪い形です。
黒一子のアタリを守っているとはいえ、愚形は愚形です。
捨てることを考えたほうがよかったでしょう。
黒3と棒ツギしてしまったことにより、白4から黒は重くなってしまいました。
白8までシボられてしまっては、黒の手抜き作戦は失敗です。
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