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2025年9月5日

強くなる囲碁レッスン(要石とカス石・前編)

By igosalon

実際にレッスンで出てきた形を紹介します。

 

要石とカス石とは?

 

要石・・・相手の石を切っていて、相手の石を弱くするなど影響力のある石

カス石・・・相手の繋がっている石に、ただくっついているだけで、影響力がほとんどない石

石数は関係なく、あくまで分類する目的

 

テーマ図 ・要石?カス石?

 
問題図(要石?カス石?)

テーマ図

黒21、23、25の黒石がそれぞれ要石かカス石かを判断します。

 

正解・すべてカス石

 
正解図(すべてカス石)

黒A・B・Cはそれぞれが白五子にただくっついているだけのカス石です。

相手の石を切っているわけでもなく、ほとんど影響力を持たない石となります。

 

おまけで価値判断

 

さらに詳しくいうと、この中でも一番価値が小さいのは黒Cです。

黒Cを取るためには白があと2手必要とすると、黒Cの周りに合計で6個もの白石を費やすことになります。

黒Cの一子を取るために6個も使うなんて、非効率な石の取り方です。

黒Bを取るには周りで合計4個で、これはポン抜きと言われるような、効率の良い取り方になります。

黒Aを取るには、周りに合計5個です。

黒Aは黒Cよりはいいけど、黒Bには劣りますね。

よって価値の高い順は

黒B>黒A>黒Cとなります。

 

一手使って守るなら?

 
守る形

価値の高い順で黒Bと黒Aをしっかりと守れる黒1が形です。

一番価値の低い黒Cは、一番捨てやすい石となります。

 

棒ツギの愚形

 
棒ツギの愚形

 

黒1は▲の一間の間をつないでいます。

これは一間トビをノゾかれていないのにツグことを「棒ツギ」と愚形の一種として呼んでいます。

逆に一間トビをノゾかれてツグのは「ピンツギ」と好形の一種として呼びます。

この違いによる石の効率を感じ取れるようになりましょう。

 

次回の手抜き編につづく

 

説明したいことが関連していて、長くなってしまいました。

次回は黒27の手抜きについて解説したいと思います。

(黒27そのものの解説ではなく、右辺を手抜きという考え方について)

 

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