実際にレッスンで出てきた形を紹介します。
要石・・・相手の石を切っていて、相手の石を弱くするなど影響力のある石
カス石・・・相手の繋がっている石に、ただくっついているだけで、影響力がほとんどない石
※石数は関係なく、あくまで分類する目的
テーマ図
黒21、23、25の黒石がそれぞれ要石かカス石かを判断します。
黒A・B・Cはそれぞれが白五子にただくっついているだけのカス石です。
相手の石を切っているわけでもなく、ほとんど影響力を持たない石となります。
さらに詳しくいうと、この中でも一番価値が小さいのは黒Cです。
黒Cを取るためには白があと2手必要とすると、黒Cの周りに合計で6個もの白石を費やすことになります。
黒Cの一子を取るために6個も使うなんて、非効率な石の取り方です。
黒Bを取るには周りで合計4個で、これはポン抜きと言われるような、効率の良い取り方になります。
黒Aを取るには、周りに合計5個です。
黒Aは黒Cよりはいいけど、黒Bには劣りますね。
よって価値の高い順は
黒B>黒A>黒Cとなります。
価値の高い順で黒Bと黒Aをしっかりと守れる黒1が形です。
一番価値の低い黒Cは、一番捨てやすい石となります。
黒1は▲の一間の間をつないでいます。
これは一間トビをノゾかれていないのにツグことを「棒ツギ」と愚形の一種として呼んでいます。
逆に一間トビをノゾかれてツグのは「ピンツギ」と好形の一種として呼びます。
この違いによる石の効率を感じ取れるようになりましょう。
説明したいことが関連していて、長くなってしまいました。
次回は黒27の手抜きについて解説したいと思います。
(黒27そのものの解説ではなく、右辺を手抜きという考え方について)
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One thought on “強くなる囲碁レッスン(要石とカス石・前編)”