最近はまた人数がたくさん集まり始めています。
今回、19路盤を出した数は4面!
19路で打てる子が増えてきました。
継続して通ってくれている証拠ですね。
みんな、上達してきています。
休憩時間中でしたが、いきなり「こんにちは〜」との声が。
振り返ってみると、そこには李沂修八段← の姿が!
「近くだったから寄ってみた」ということだったらしいのですが、気にかけてくれて嬉しかったですね。
休憩時間が終わったあとの勉強時間も、横から見守ってくれて、子どもたちにアドバイスをくれていました。
李八段とは院生時代に同時期ですが、私よりも5歳下です。
5歳も年下なのに、私と同じクラスにいるんです。(何かおかしい)
その後も颯爽とプロになってしまい、若鯉戦優勝や棋聖リーグ入り(現在のSリーグに相当)をしたすごい棋士なのです。
そんな李八段が「何かあったら手伝うから気軽に言ってね〜」と言ってくれています。
昔から良い子でしたが、今も良い子でした(笑)
▲ 教室に突然登場した李沂修八段!
前回、永代兄弟率いる東台小学校が全国大会出場を決めたことを紹介しました。
実は、三鷹市からは第四小学校と南浦小学校も出場しており、合計で3校が出場していたのです。
また、南浦小学校は東台小とともに全国大会出場を決めています!
結果表をぜひご確認ください!
審判長を務めた大垣プロも「私は三鷹出身ですが、こんなに三鷹が囲碁が強いとは知りませんでした」と表彰式で話されていました。
いやー、三鷹市は囲碁が熱いですね。
なぜ三鷹市はこんなに囲碁が熱いかと言いますと、三鷹市内の小学校に囲碁クラブがたくさんあるからです。
三鷹市小学生実行委員会の会長を務める大島さんを中心とした、ボランティアの先生方の長い努力の賜物です。
私は10年くらい前にこの活動に乗っかっただけに過ぎません。
それよりも前から長く活動されていたのでしょう。
ずっと三鷹市内の小学校にアプローチし続けています。
さらに、毎年2月に開催される三鷹市小学生囲碁大会には、三鷹市の教育委員会が後援してくれていることもあり、大会参加者が約100名、親子囲碁入門にも約100名の参加があります。
ここからまた囲碁をやる子どもが増えて、各囲碁クラブに分かれていき…と、好循環が生まれています。
そして、さらには最近はこの勢いが調布のほうまで飛び火しています。
多摩地区全体を熱くしていきますよ〜!
永代囲碁塾
去年から隣町である調布市の小学校で囲碁教室のお手伝いをしています。
調布と言えば、新垣未希さんと望さんの姉妹インストラクターのお庭です。
私はそんなお二人をひっそりとお手伝いしております(笑)
(三鷹では逆にお手伝いしてもらってます)
今回は今年度の2回目の教室で、初回は望さんが講師をしております。
新規も4人ほど入っており、継続含めて10人ちょっとでスタートしています。
今回は私が新規の2人を担当しました。
初回でどこまで習熟したかを確認するために、問題形式で「取れる?」「ここは打てる?(着手禁止点)」「陣地になってる?」などをやっていきました。
前回の望さんの指導のおかげもあって、かなり良い感じだったので、とりあえず石取りゲームの指導碁二面打ちへステップアップ!
その後は早速、二人で石取りゲームをしてもらいました。
石取りゲームもなかなか良い感じだったので、続いて9路盤で指導碁をやってみました。
こちらもなかなかの出来で、ひとまずは終局までいって一安心。
この時点で45分くらい経過しました。
学校の授業で言うと1時間分くらいはやっているので、そろそろいいかな〜と思って一休憩
あとは碁笥の中の碁石の色を当てるゲームなどで時間潰し(笑)
碁笥の底に空気穴があって、ちょっと見えるというところから盛り上がってしまいました(笑)
しっかりと勉強して、しっかりと遊んでと充実の囲碁教室になったのではないかなと思います。
囲碁入門は本当に難しく、焦らずに丁寧にやっていかないといけません。
特に子どもに対しては技術面に関して、そんなに教える必要はありません。
教室にきて囲碁を眺めてるだけで上達する勢いなので、続けてくれさえすれば勝手に強くなります。
のんびりと息長く楽しんでもらうのが一番ですね。
新学期になってから教室もまだ5回目です。
今年から始めたグループは、まだ7路や9路でやっており、講師がつきっきりで指導している状態。
そこで私が9路で指導碁をしているときのこと。
私の指導方針としては、指導碁は必ず生徒が勝つようにしています。
最近はそれを見抜いてきているのか、指導碁を受けている生徒も
「先生、弱気でやってるね」という声が出てきます。
(子どもたちはなぜか「手加減」という言葉よりも「弱気」という言葉を選ぶのが面白いです)
弱気でやっているのをバレないようにするのが本物のプロですが、さすがに7路や9路で勝たせてあげてたら、子どもたちもすぐに気付きます(笑)
それでも99%の子どもは、その後も喜んで打ってくれるので問題ありません。
本当にたまに「本気で打って」という子もいますが・・・。
(それでも本気で打つと、大抵はショックを受けてしまいます)
まだ覚えたてでコミュニケーションが取れていない状況では、この99%のほうで喜んでもらうのが最善だと思います。
出会って数回で逆のほうの1%を見抜くのはほぼ無理ですから。
と、まぁこんな感じで指導碁をしていると、横で見ている他の生徒から指摘が入ります。
生徒「先生、また弱気でやってるな」
これを言われると、指導を受けている子はあまり良い気はしないと思うので、
永代「先生は本気でやってるけど、教えながらやってるから結局勝てないんだよ」
生徒「先生は弱いってことになっちゃうじゃん」
永代「先生は花粉症だからこの時期は弱いんだ」
などと、その時々で言い訳を考えて、対応しています。
それを聞いた生徒は「先生は適当だな~」となるわけです(笑)
まぁ、生徒になるべく自分の力で勝ったと思わせるためには何でもするのですが、ときには冗談ばっかり言ってるアホみたいな先生になってしまうのです。
生徒は「真面目に仕事やれ~、楽をするな~」となることもしばしば・・・。
そこで先生の決め台詞!
永代「先生は楽しい仕事しかしないんだよ!」
と返します。
世の中の風潮として「仕事は大変で苦労するもの、その対価として報酬をもらう」というものがあります。
大人がそんな雰囲気でいると、当然子どもにも伝わります。
特に囲碁をやる子どもたちは賢い子が多いので、敏感に感じ取っていることでしょう。
私はそんな風潮が嫌で、こう伝えています。
永代「楽しい仕事を選んだほうがいいよ、どうせ仕事は何やっても大変だから楽しくないと続かないよ」
大人でもこれを実践できている人がどれくらいいるかは分かりませんが、特に未来のある子どもたちには、小さいうちからこれを伝え続けるようにしています。
囲碁をきっかけに「豊かで楽しい人生」を送ってもらいたいものです。
永代囲碁塾
模様の接点となる考え方、「模様や確定地とは何か」を説明しています。
問題へいく前に勢力とは何かという定義も確認しておきましょう。
勢力とは「厚み」と「模様」と「確定地」の3要素を総称しています。
同じ勢力でも模様と確定地は正反対の性質を持つので、しっかりと見極めるのが大事です。
碁盤の上半分に、黒の勢力があります。
黒がAとBのどちらの方向から勢力を広げるかを考えます。
着手を決める前に、勢力判断が大事です。
上辺黒の勢力を細かくブロック分けして、上記の3要素のどれにあたるかを確認していきましょう。
・黒Aの周辺の五間幅は、白からの打ち込みが残っているので模様です。
・黒Bの周辺は黒の確定地です。
・黒Cの周辺も黒の確定地です。
このように勢力判断は「繋がっている石を一ブロック」と考えて、ブロックごとに何の勢力かを把握するのが大事です。
「上辺は全て黒の勢力」は正しいですが、「上辺は全て黒模様」は正しくありません。
勢力は細かく分けて判断していきましょう。
黒1(A)と模様の近くから動くのが正しい方向です。
白から上辺の黒模様に打ち込まれると、勢力がなくなってしまうので価値が高いところです。
黒1と打つことによって、上辺が黒の確定地になる確率がぐんと上がりました。
白2には黒3で反撃できます。
さらに黒1があることによって、左辺の白模様への打ち込みも狙いやすくなっています。
黒1はお互いの模様に関係のある場所ということで、一石二鳥の好手です。
これが「模様の接点」となります。
黒1(B)は右上黒の確定地から動いていて、価値が小さいところです。
さらには右辺白にも響かずに、「確定地どうし」と言えるような場所でしょう。
言ってみれば「確定地の接点」となりそうですね。
対して白には2などで左辺白模様を広げられたりと、好点を占められます。
さらには白4と下辺の黒模様にも打ち込まれて散々な結果です。
① 着手を決める前に勢力判断
② グループごとに勢力判断
③ 勢力は厚みと模様と確定地の3要素
④ 模様から動く、確定地からは動かない
永代囲碁塾では「技術面」だけでなく、このような「基礎的な考え方」を中心に指導しています。
基礎がしっかりしていないと、技術面の勉強をしても効果を発揮しにくいでしょう。
まずは永代囲碁塾で基礎から学ぶことをお勧めします。
今回は2校も学校公開があり、こぞって欠席。
6人でひっそりとやっておりました。
前回もそうでしたが、少ないときは中身の濃い指導ができる日です。
詰碁でみっちりと三目中手や石の生き死にを指導しました(笑)
19路のほうでは石の連絡が大事と教えています。
石が分断されると取られやすいですし、取られなくても攻められることが多くて、結局は損をすることばかりです。
このあたりの大事さを丁寧に教えていきたいと思います。
会場のコミセンも部屋の一覧表示が電子掲示板になったり、申し込みがネットになったりと進化してきています。
時代は変わっていきますね〜!
永代囲
自由参加の教室は、天候が悪いときは参加者が減りがちです。
しかーし、きらめき囲碁クラブは放課後にそのまま参加できたり、学童から移動してきたりと、天候の影響は軽微で済んでいる感じがあります。
今回はけっこうな雨でしたが、いつもどおりに約20人が参加しました。
去年は途中で来なくなった子が「習い事の時間がずれたから来れるようになった〜」と復帰してくれたりと嬉しい出来事もありました。
自由参加は辞めやすい傾向があるものの、気楽に戻ってきやすいというメリットもありますね。
今回も子どもたちはそれぞれがマイペースに囲碁を楽しんでくれたと思います。
そろそろ昇級イベントをやろうかな。
前回は「模様の接点の考え方」を説明しました。
今回はレッスンで実際に出てきた局面を使って説明します。
白が△と打ったところです。
まずは着手を選ぶ前に、模様の定義をしっかりと考えていきましょう。
黒1(A)は小さいわけではないのですが、ベストとは言えません。
下辺は三間しかないので、幅がそう大きいわけではありません。
さらには左辺の白模様(四間)への打ち込みに対しては影響力を持ちません。
続いて、白2で模様の幅が大きい上辺(五間)へ打ち込まれると、自慢の黒模様が荒れてしまいます。
場合によっては白からAのオサエ込みで、黒の眼形すら心配になってくる展開ですね。
この展開は黒がもったいないでしょう。
模様は全体の幅で考えるのではなくて、それぞれの石と石の間の幅を数えていくと、より精度が上がっていきます。
黒1(B)で黒模様を広げながら、展開によっては左辺の白模様への打ち込みを狙うのが正解です。
このようにお互いの模様に影響を与えるような場所が「模様の接点」となります。
白2の打ち込みに対しては、黒3を決めてからの黒5が定石のようになっています。
これで白の打ち込みは十分にかわせます。
白2の打ち込みと、三々を見合いにしておく考え方ですね。
黒1(C)は右上黒の確定地を広げています。
前回で説明したように、打ち込みがない場所である確定地から陣地を増やすのは、家の増築のようなもので、そう大きな価値は持ちません。
さらには右辺白も確定地のところなので、模様の接点とは全くの反対の性質を持っている場所となります。
言ってみれば「確定地の接点」?(あまり聞かないですが)
とても小さい場所となります。
・模様=打ち込みが残る場所
・確定地=打ち込みがなく、陣地が確定している場所
・模様は全体で見ずに、石と石の間に幅がどれくらいあるかを確認する
・模様の接点=お互いの模様に関わる場所は、価値が高い
永代囲碁塾では「技術面」だけでなく、このような「基礎的な考え方」を中心に指導しています。
基礎がしっかりしていないと、技術面の勉強をしても効果を発揮しにくいでしょう。
まずは永代囲碁塾で基礎から学ぶことをお勧めします。
お互いに模様を広げあうときに、好点が重なる場合があります。
これを「模様の接点」と言います。
お互いの好点なので、天王山という表現がぴったりです。
模様・・・打ち込みを狙われるような、不完全な勢力のこと
模様を自分の陣地にするのは価値が高く、勢力を広げるときは模様を中心に考えます。
不完全な勢力は、打ち込まれると陣地が0目になるということもありえます。
イメージとして「0目を20目に増やす」、「更地から二階建てを新築」と考えると分かりやすいでしょう。
確定地・・・すでに陣地が確定している場所
確定地から勢力を拡大するのは価値が低いです。
イメージとして「10目を20目に増やす」、「一階建てから二階建ての増築」と考えてください。
同じ手数を使って出来上がる陣地の数が同じなら、模様のほうが効率は良いことになります。
模様は油断していると弱い石にもなりえます。
確定地は生きているので、どうなっても強い石です。
陣地の効率、石の強弱など、どの角度から考えても、確定地よりも模様の優先度が高いことが分かります。
次回は実際に碁盤を使って、レッスンで出てきた実戦例を説明していきます。
模様や確定地、模様の接点などを解説します。
永代囲碁塾では「技術面」だけでなく、このような「基礎的な考え方」を中心に指導しています。
基礎がしっかりしていないと、技術面の勉強をしても効果を発揮しにくいでしょう。
まずは永代囲碁塾で基礎から学ぶことをお勧めします。
永代囲碁塾
今回は参加者が20人超えでした!
今学期に初めて来た子もちらほらといて「久しぶり~」という感じでしたね。
こちらは7路、9路、13路、19路のクラスで分かれてやってます。
初めてきた3年生の女の子は、初日にして7路を飛ばして9路からスタート。
そして、もうすでに13路で対局しているというロケットスタートを切っています。
将棋の話題が少し出てくるので、ゲーム慣れしてるのかな?
さらには、すぐに19路にいってしまいそうなスピードです。
ただ、基本的にはマイペースでやる子が多い教室なので、のんびりとやっていきます。
とりあえずは一年間、楽しんでもらえるように頑張ります!
永代囲碁塾