第8回呉清源杯という女流棋士の世界戦で日本勢で唯一ベスト4に残った上野六段。
連覇を目指して、囲碁界が盛り上がっていました。
有限の間のライブ中継やYouTubeでの解説は芝野虎丸十段が担当。
ビッグゲストの登場でこちらも盛り上がっていました。
上野六段が黒番です。
相変わらず上野六段の碁は激しいですね(笑)
解説が難しいので、印象に残った場面を紹介します。
1図
1図 上野六段が下辺の白地をどう減らしにいくのかな?という局面です。軽く消しにいくのか、はたまた深く荒らしにいくのか…。
実戦は黒1から軽く消しでいったか〜と思っていたら…。
いきなり黒3から踏み込んでいきました。
白2と少し守らせておいて、踏み込みのハードルを上げてからの打ち込み…。
こんなのアマには真似できません。
トップ棋士ならではの感性、いや、上野六段ならではの感性かもしれません。
2図
2図 結果はうまく生きたものの、二眼生きでは大戦果とも言えない結果のようです。
個人的には生きればすごいな〜と思うのですが、なかなか難しいものですね。
このあとは微妙な形勢が続きましたが、最後には崔九段の半目勝ちということで決着がつきました。
上野六段は連覇ならずで残念でしたが、また次の機会にお願いします!
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中部総本部の棋士だけが参加できる棋戦「王冠戦」。
優勝者はタイトルホルダーとして、次年度は挑戦を受ける番碁勝負となります。
とはいえ、一回勝負なのですが…(笑)
なので王冠戦は一番勝負となります。
伊田王冠は初優勝をしたあとは、これまで1勝ずつで防衛を8回してきたということになります。
(1勝ずつで優勝賞金170万円!)
そして、今回で十連覇目をかけた戦いとなったのですが、志田八段に敗れてしまいました。
十連覇というのは響きが良いので、達成してほしい気持ちもありましたが残念でした。
志田八段は、今年の天元戦で日本三強(一力五冠、井山碁聖、芝野十段)以外で唯一、七大タイトル戦の挑戦者になった実力者です。
好調を見事に持続した形となりました。
王冠戦の会場としてもはや伝統になっていた「ホテル穂高」。
今後は営業終了が決まっているらしく、これで伝統となった会場も見納め。
次の会場はどこになるのでしょうか。
次の挑戦者がどうなるかとともに、会場がどうなるかも楽しみですね。
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第8回呉清源杯という女流棋士の世界戦が開催されています。
去年の優勝者の上野愛咲美六段がベスト4に進出して、連覇を目指しています。
世界戦だけあって、優勝賞金は約1,000万円!
SENKOワールドカップも優勝賞金1,000万円ですから、やはり女流のみの棋戦といえど世界優勝ですから豪華な金額ですね。
1図
2図
3図
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10月22日(水)、第44期女流本因坊戦五番勝負の第四局が、日本棋院で行われました。
藤沢里菜女流本因坊に挑むのは星合志保四段。
本シリーズは藤沢女流本因坊の2勝1敗で、星合四段にとっては後がない一局でした。
序盤はお互いに形勢が揺れ動いており、互角の立ち上がり。
しかし中盤、星合四段が冷静に反撃。
図のように左上黒が小さく生かされた時点では、黒がだいぶつらい展開のようでした。
その後の黒は、形勢不利ながらもしっかりと食らいつき、チャンスを待ちます。
そして、中央で最後の激しい戦いが始まったころには、もう闇試合になっていたようです。
さらには白が大石を捨て石にして勝負を決める手があったのですが、判断ミスがあったようで、黒の勝率は一気に90%超えへ。
しかし、難解な戦いから黒も決めきれずに、結局はここまで良い流れだった白が残すという、どちらに勝利が転ぶか分からないような紙一重の展開でした。
両者とも持ち時間を使い切り、秒読みの中での大熱戦。
星合志保四段が白番1目半の勝利を収め、シリーズは2勝2敗のタイに戻しました。
第一局目と三局目は、どちらも白番の藤沢女流本因坊が中押し勝ち。
第二局目と四局目は、どちらも白番の星合四段の1目半勝ち。
第五局目はニギリ直しになるので・・・。
ニギリからして注目ですね。
でも、こんなときは意外と念願の白番を持ったほうが負けるということはよくあります(笑)
いずれにしても注目ですね!
この勝利により、シリーズは最終第5局までもつれ込みます。
第5局は11月5日(水)、同じく日本棋院東京本院で行われる予定です。
藤沢女流本因坊にとっては6連覇がかかる一戦、星合四段にとっては初のタイトル奪取がかかる大勝負。
どちらに軍配が上がるのか、とても楽しみな最終決戦となりそうです。
永代囲碁塾
2024年11月22日の「いい夫婦の日」にあわせて結婚を発表したのは、囲碁棋士の横塚力七段(以下、力ちゃん)と藤沢里菜女流本因坊(以下、里菜ちゃん)。
女流第一人者の里菜ちゃんの結婚は、いろんな意味で囲碁界に衝撃を与えました。
なぜ私が横塚七段のことを「力ちゃん」と呼ぶのかと言いますと──。
彼がまだ小学生になるかどうかくらいの頃だったでしょうか。力ちゃんは岩田子ども囲碁教室に通っていて、実は私も同じ教室にいたのです(彼はのちに小松英樹九段門下となります)。
当時は15級くらいの、かわいらしい「ちびっ子マン」で、何局か囲碁を教えた記憶があります。
一方の里菜ちゃんはというと、棋士になってから囲碁の仕事でちょくちょく顔を合わせる程度で、彼女が小さい頃は「里菜ちゃんの記事をよく見ていたおじさん」くらいの立ち位置だったと思います(笑)
そんなわけで、私はどちらかというと、里菜ちゃんよりも力ちゃんに親しみを感じているのです。
ふたりの出会いは、今から約20年前の小学生囲碁大会。
当時、小学5年だった力ちゃんと、小学1年だった里菜ちゃんが初めて顔を合わせました。
そして翌年の大会で対局し、力ちゃんが勝利。
そのときの試合振り返りのインタビュー内容を聞いて、里菜ちゃんは「イラッときた」と後に語っています(笑)
再びふたりが近づいたのは、大人になってからのこと。
力ちゃんが22歳、里菜ちゃんが18歳のころ、囲碁棋士仲間との会話の中で「笑うタイミングが一緒」だと気づき、そこから連絡を取り合うようになったそうです。
LINEのやり取りを通じて関係は深まり、自然と交際へと発展していきました。
ふたりの初デートは、富士急ハイランド。
囲碁の盤上では見せないような、全力の笑顔と絶叫があふれた1日だったとのこと。
藤沢さんは「絶叫系が苦手」と言いつつも、ふたりで思いきり楽しんだそうです。
交際6年を経て、ついに結婚を決意。
プロポーズは横塚さんの誕生日でもある「いい夫婦の日」こと、11月22日。
花束も指輪もなく、特別な演出もなかったけれど、「ふたりらしい日」だったと語られています。
結婚からわずか1週間後、広島アルミ杯・若鯉戦の準決勝で、早くも「夫婦対決」が実現。
結果は力ちゃんの勝利。
その後も勢いそのままに優勝となりました。
優勝スピーチでの結婚発表には驚いた方が多かったと思います。
ちなみに私もその一人です(笑)
交際中は周囲にあまり公表していなかったふたり。
ある日、藤沢家で力ちゃんがピチピチのパジャマ姿でチャーハンを作っていたところ、藤沢さんのお母さんが突然来訪。
「お友達ですか?」と聞かれ、「なわけないじゃん」と心の中でツッコんだという、面白エピソードがあります(笑)
もうこれは想像しただけで面白いです(笑)
先日には、ふたりそろって『新婚さんいらっしゃい!』に出演。
トークでは「二人でホッペをツンツンしていた」といった、仲間の証言も飛び出し、MC陣も大盛り上がり。
これらのことを紹介する、力ちゃんの意外なトーク力には驚かされましたね。
まだ見てない方は見逃し配信などで、まだ間に合うはず!
ぜひ、ごらんください!
競い合いながらも支え合う、プロ棋士夫婦として注目を集めるふたり。
これからも囲碁界に明るい話題を届けてくれることでしょう。
永代囲碁塾
2025年7月13日、滋賀県東近江市の「迎賓庵あけくれ」で開催された第10回 扇興杯 女流最強戦で、上野梨紗 女流棋聖が初優勝を果たしました!
女流囲碁界のトップをひた走る、前チャンピオンの藤沢女流本因坊との対決は、終始息を呑むような展開。
中盤終わりのほうまでは藤沢女流本因坊がリードしていて、途中はあと少し黒地を減らせば勝ち、のようなゆっくりした打ち方をしていたので、勝ちを確信していたのかなと思っていました。
しかし、結果は上野女流棋聖の逆転勝ち。
半目勝負ではとてつもない勝率を誇る「半目の女王」を相手に、見事に半目勝ちを収めて優勝を決めました。
上野女流棋聖「すごく緊張しましたが、最後まで自分の碁が打てました」
これで国内二冠となり、名実ともに“トップ女流棋士の一人”であることを証明しました。
主催:日本棋院/関西棋院/産業経済新聞社
協賛:SENKOホールディングス
形式:トーナメント方式、一発勝負の短期決戦
賞金:優勝 800万円(推定)
2023年の姉・上野愛咲美六段の優勝に続き、2025年は妹・梨紗がタイトル獲得。
姉妹でのタイトル交互制覇は、扇興杯史に残る快挙。
実は、上野梨紗女流棋聖は今年3月に行われた国際棋戦「SENKO CUP ワールド碁 女流最強戦」でも優勝しています。
日本代表として姉・愛咲美や崔精(韓国)ら世界の強豪を破り、“世界一の女流棋士”としての実績も残しました。
──SENKO CUPでは“世界一”、そして扇興杯では“国内一”。
わずか数か月で、扇興杯のダブル優勝を達成した快進撃は圧巻です。
※ SENKO CUPの優勝賞金は 1000万円 とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 優勝大会 | 第10回 扇興杯 女流最強戦 |
| 対局日 | 2025年7月13日 |
| 決勝相手 | 藤沢里菜 七段 |
| 勝因 | 中盤の冷静な対応と終盤の正確なヨセ |
| 補足 | SENKO CUPワールドでも優勝済・賞金1000万円 |
今年の囲碁界、女流の注目に上野梨紗女流棋聖&扇興杯がぐっと躍り出てきました。
国内外での快進撃に、今後も大きな注目が集まります!