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タグ: 永代斗真

 

日本最強クラスの相手・栗田佳樹

 
栗田佳樹くんとの一局(棋譜あり)
栗田佳樹くんは、日本のアマ囲碁界で一、二を争う実力者です。
長男が出場したジャンボ囲碁大会の初戦で栗田くんと対局したようです。
永代も最近、13年ぶりに出場したメジャー大会の復帰戦で栗田くんと当たっています。(上記記事を参照)
親子揃って、栗田くんが好きですね(笑)

一譜・永代の教え

 

黒・栗田佳樹
白・永代斗真

 
1譜(1〜33)

1譜(1〜33)

 

長男が白番です。
黒25まではAI定石としてよく現れます。
長男はあまり定石を知らずに、いつも決まった形ばかりを打ちます。
序盤のレパートリーの少なさが当面の課題です。

白28、30は父ちゃん直伝の自慢の(?)打ち方で簡明策です。
白の立場が弱いときに、相手の強い石にツケるという作戦ですね。
白28を一路左のケイマスベリは色々と薄くて、なかなか打ちにくいところです。

「2譜」黒が先行

 
2譜(34〜43)

2譜(34〜43)

 

白34は素直に受けましたが、白aで受けるほうが良さそうです。
白三子はダメが空いて余裕があるので、一間トビをしている白二子のほうへ寄せて、より弱いほうへ援軍を送る要領を見せます。

そして、序盤から苦戦の原因になったのは白40でした。
白は隅で生き残りだったので、ここまでガチガチに打つ必要はありませんでした。

結果的に黒の強い石の近くを動いており、空振り。
さらには代わりに黒41と左辺を守られては苦戦がはっきりとしました。

石の強弱の考え方も長男の大きな課題です。

 
1図・軽く打って先手を取る

1図・軽く打って先手を取る

 

白40では1図、白1のように二段バネで軽くサバくところでした。
黒の強い石の近くなので、軽く動くべきなのです。

そして、先手で補強したら、今度は白3の打ち込みで主導権を握りにいきます。
実戦の進行と比べたら雲泥の差ですね。

「3譜」黒が先行

 
3譜(44〜83)

3譜(44〜83)

 

白は上辺を打った手前、白44から黒を攻めます。
黒に左辺と下辺を先行されている以上は、上辺で頑張るしかありません。

黒51の打ち込みに対して、白52と左上の黒を先に攻めにいったのは好判断。
左上の展開しだいで、黒51への攻めをどれほど厳しく打つかを決めます。
展開によって打ち方を変えるのは上級者の常とう手段ですね。

そして、黒53からの動きは何だか重そうでした。
白58まで白の形が立派で黒は窮屈そうです。
この流れで白60がチャンスでした。

 
2図

2図

 

白60では、2図白1から取って全面戦争をするべきでした。
白7からコウになりますが、これは白もやれそう。

この碁を見ていて、お父ちゃんはとりあえず深く読むことなく、白1をやるべきだと言いました。
このあたりの勘は長年の積み重ねというものもありますが、基本的にはやるかやれないか(殺るか殺られるか)の嗅覚の問題です。
ぱっと見でやれそうと判断できるかがどうかが勝負どころの大事な感覚です。

長男は、このあたりはまだまだ経験不足で、いけそうな展開でも途中で読むのを辞めてしまいます。
それは「この流れは白がやれそう」という嗅覚が強くないので、あまりこの先の展開を信じられないのでしょう。

せっかく読みはかなりのものを持っているのに、もったいない。
まだまだ青いです。

さらには白62から黒51の一子を攻めにいきますが、黒83まで軽くサバかれては、せっかくの白の厚みも台なしに。
ただ、働きが乏しい厚みと化してしまいました。

 

4譜 手堅く打ち進める黒に暗雲が?

 
4譜(84〜118)

4譜(84〜118)

 

地が足りない白は84から形成挽回のチャンスを探ります。
ただ、このあとの黒は形勢有利を意識して手堅く打ち進める方針を取ります。

その方針が仇となったのか、黒105は何だか冴えない手でした。
二間トビという手自体が薄い手なので、あまりお勧めできないんですよね。
白106、108と突っ込んでいって、黒109と受けさせました。白118まで白も頑張れた感じです。

白は逆転のチャンスか!?


5譜 最後の勝負所

 
5譜(119〜146)

5譜(119〜146)

 

黒が19から仕掛けてきました。
最後の勝負所です。
何となく形勢が悪そうな白は大歓迎でしょう。

黒21が狙いの一着。
しかし、すぐさま白22の返し技が好手!
黒25と一回戻らせるのであれば、白の気合いが通ったということになるでしょう。

結局は黒41でコウを解消しましたが、白も42で要石の二子取りが右辺に利いて先手に。
白46まで無事に左辺も治まることができました。

このフリカワリは、地ではやや黒が得をしたように思えます。
しかし、もともと無理めに黒地に突っ込んでいって薄かった白が全てしっかりと治まったところに価値もあります。

私の判断としては、このフリカワリは黒が得をしたかのように見えるのですが、実際の形勢をAIで検証すると意外と差が開いていません。

このあたりの勝負所は白もしっかりと戦えていたということでしょう。
最近は長男の打ち方がAIに近いのか、現実的な手がお父ちゃんの見解を超えて良いことが多くなってきました。
これはもう本当に私には訳が分からないんですよ。
長男はAIネイティブということですね。

このあとは微細ながらも黒が終始リードしていたようです。
最後にはミスをして、一気に投了負けとなったようですが、アマ最強クラスになかなか食いついていけていたようにも思えます。

意外とやれるのか…、長男よ。

 
3図

3図

 

白21で3図、白1と普通に受けるのはいけません。
黒4が利けば、黒8まで白のツブれです。
このレベルの戦いになると、一瞬の油断が命取りになります。

 

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一力遼棋聖との優勝記念対局

一力遼棋聖との優勝記念対局

一力遼棋聖に長男が挑みました!

手合いは自由に決めていいらしく、二子でお願いすることにしました。

実際は三子でも勝つのは厳しいとは思いますが、三子で負けるよりは二子で負けたほうがですね…(笑)

一力棋聖が座っている椅子は岡山県産の木材を使用して製作されたものらしいです。

このあと一力棋聖にプレゼントされたようですね。

デザインが宙に浮いているようで面白いです。

 

至るところを破壊されて投了

 

二子で挑みましたが、打つたびに黒石が危なくなり、最後には盤面中の石が取られそうな勢いで破壊されていきました。

それでも何もせずに負けるよりは良いと思います。

長男の碁には元気がないことも多いので心配もあったのですが、これだけ打てれば十分です。

見ている人も楽しかったでしょう(笑)

こんなにボロボロにされてからのリベンジ!という今後のサクセスストーリーも作れます(笑)

一力棋聖、手厳しいご指導をありがとうございました!

リアルタイムでの大盤解説をしていただいた、佐田篤志プロと姉弟子の甲田明子四段もありがとうございました。

そして、立派な本大会を毎年開催してくれている倉敷市にも感謝を申し上げます。

次は次男や長女がお世話になりたいです!(え?)

 
記念写真

左から甲田明子四段、長男、一力遼棋聖、佐田篤史七段

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