2026年2月に開催される「三鷹市小学生囲碁大会」。
親子囲碁入門を含めると、計200人の参加者が集まるビッグイベントです。
今日はそのミーティングがありました。
前回大会は2月に終わったばかりですが、5月から毎月開催していて、今回は3回目のミーティングです。
大会はだいぶ先の話になりますが、文化庁の申請関係や、三鷹市への後援申請、ゲスト棋士への依頼、スタッフの人数確認など、さまざまなことの確認が必要になります。
大規模なイベントを開催するには、それなりの準備が必要で大変なんですよね。
そして、このミーティングの面白いところは…。
三鷹囲碁界の情報交換の場でもあるのです。
いつもの話題は、三鷹市内の小学校にどうやって囲碁クラブを増やすかなど、普及活動についてが主な話題です。
しかし!
今回の話題はもちろん!
三鷹市出身の吉田透真くんの入段についてです。
さっそく今月に、三鷹市長に会って報告をするそうです。
さらには、地元のテレビ局であるJCOMも取材に入るそうです。
入段祝賀会はどうするか、後援会はどうするかなど、話が尽きません。
三鷹市長も囲碁に一定の理解があるような気がしますので、三鷹市を囲碁の街にするべく、みんなで頑張っていきます。
永代囲碁塾
前回、永代兄弟率いる東台小学校が全国大会出場を決めたことを紹介しました。
実は、三鷹市からは第四小学校と南浦小学校も出場しており、合計で3校が出場していたのです。
また、南浦小学校は東台小とともに全国大会出場を決めています!
結果表をぜひご確認ください!
審判長を務めた大垣プロも「私は三鷹出身ですが、こんなに三鷹が囲碁が強いとは知りませんでした」と表彰式で話されていました。
いやー、三鷹市は囲碁が熱いですね。
なぜ三鷹市はこんなに囲碁が熱いかと言いますと、三鷹市内の小学校に囲碁クラブがたくさんあるからです。
三鷹市小学生実行委員会の会長を務める大島さんを中心とした、ボランティアの先生方の長い努力の賜物です。
私は10年くらい前にこの活動に乗っかっただけに過ぎません。
それよりも前から長く活動されていたのでしょう。
ずっと三鷹市内の小学校にアプローチし続けています。
さらに、毎年2月に開催される三鷹市小学生囲碁大会には、三鷹市の教育委員会が後援してくれていることもあり、大会参加者が約100名、親子囲碁入門にも約100名の参加があります。
ここからまた囲碁をやる子どもが増えて、各囲碁クラブに分かれていき…と、好循環が生まれています。
そして、さらには最近はこの勢いが調布のほうまで飛び火しています。
多摩地区全体を熱くしていきますよ〜!
永代囲碁塾
6月21日に少年少女囲碁大会(団体戦)の東京都予選がありました。
そこで見事に、長男と次男が一緒に出場した三鷹市立東台小学校が東京都代表になりました!!
少年少女囲碁大会(団体戦)・東京都予選
ぱちぱちぱち〜〜〜〜。
そして、何と言っても3人で出場する団体戦なので、永代兄弟だけでは出場できません。
まだ囲碁を覚えて4ヶ月のNくんが一緒に参加してくれたのです。
これで無事に、東台小学校が出場することができました!
ありがとう〜〜〜!!!!
さらに!!
まだ覚えて4ヶ月のNくんがですね、
19路で対局するだけでも大変なのに、
19路で四局打つのも大変なのに、
そんな状況で一回戦を勝利したのです!
いや〜、本当に嬉しかったですね。
この瞬間は、代表が決まったときよりも嬉しかったかもしれません。
まぁ、色々とありましたが、結果的にはチーム全勝で枠抜け代表となりました。
このあたりは次男の頑張りがなかなかでした。
一応、申請の段では格上をやっつけていきました。
なかなかに勝負強かったですね。(えらい)
そして、長男は全勝。
主将として、しっかりと責任を果たしました。
チームワークあっての代表決定です。
注目の全国大会は来月になります。
全国各地から代表が集まってきて、対局します。
ただ、本大会はしびれるような勝負だけではなく、交流という面でもとても価値のある経験になります。
大会を通じて、いろんな人と仲良くなれる。
こういうところが、年齢問わずに囲碁の醍醐味なんですよね。
ちなみに、個人戦の全国大会は団体戦が終わった翌日からすぐに始まります。
長男もそうですが、個人と団体の両方に出場する子は多いと思います。
別々で2回こなくて良いような配慮ですね。
ただ、個人と団体のどちらも上位に入れば、4日間連続で対局することになります……(上位進出者のみ2日目あり)。
これはハードだ……(笑)
どうなるか楽しみですね!!
前にこちらの記事で紹介しております
長男(小五)と次男(小二)が出場します。
長女も小学生なら一緒に出られたのですが、残念ながらまだ5歳なので対象外です(笑)
三人目は東京子ども囲碁普及会に来てくれている、長男の同級生が出てくれます。
まだ囲碁を覚えて間もないですが、短期間で19路を打てるほど、形になってきています。
初の大会参加が全国に繋がる東京都予選とは、かなりハードルが高いですが、永代兄弟と一緒に楽しんでもらえるといいなと思います。
個人戦とは違って、団体戦は負けるときには必ず負け仲間がいます。
責任を一人で背負い込まなくていいというのが、団体戦の良いところですね(笑)
団体戦の人気が高いのも分かります。
勝っても負けても楽しいのが団体戦です。
良い大会ですね〜〜〜〜〜。
永代囲碁塾
昨日はアマ本因坊東京都予選の本戦がありました。
初日に二連勝すると、二日目へ進めます。
そして二日目で二連勝すると全国大会へ出場できます。
長男と親子で出場して、お父ちゃんが一回戦勝ってからの二回戦負け。
長男は一回戦負けとなりました。
私は一回戦の序盤は好調でしたが、中盤終わりからモタついて、ヨセでもモタつきます。
それでも終局すると、何とかリードが残っていて5目半勝ち。
辛勝という感じでした。
二回戦は序盤からあまりうまくいかず、それからもずーっと耐えて、食いついていきましたがチャンスを与えてもらえず…。
逆に最後はヨセで少し損したかもしれません。
3目半負けでした。
我慢して逆転のチャンスを狙い続けて、僅差のまま粘り強く打てていたと思います。
それでも勝てなかったのは相手が強かったですね。
調べてみると、一昨年のプロ試験では院生2位から試験で臨んで本戦4位。
去年のプロ試験は本戦で勝ち越したという成績で、めちゃくちゃ強いです。
無名だけど、知る人ぞ知る存在ですね。
私はこの大会で一番マークしていたのですが、すぐに当たっちゃいましたね。
そこらの全国優勝経験者より手強いです。
ただ、13年ぶりにガチ大会に出て、久しぶりの負けを味わいましたが、全く悔しくなかったのにはびっくりです。
初日に対局した感じを受けて、負けても悔しさはあまり感じないかなとは予想してましたが、まさかこんな日がくるとは…(笑)
全体的になかなか良い碁を打ったし、強い人達にも勝って好成績だったとはいえ、昔とは大違いです。
昔なら負けた日は、もうどうにもならない一日になってました。
どういう状態になるかは割愛しますが(笑)
大人になって丸くなったのかなと思います。
長男の相手は元院生で、洪道場の先輩です。
家に帰ってから、碁を見ましたが、これがまたひどい…。
内容は割愛しますが、これが少年少女の全国大会でなくて良かったねと思うほどです…。
最近は結果はともかく、まぁまぁ良い内容で打てていたのでびっくりしました。
久々に雷がドーンと落ちるレベルの内容でした。
お父ちゃんも大変ですよ…。
長男が院生に入ったら一緒に大会に出ることもなくなるので、本大会は記念参加でした。
もし、来年にでも院生に入ったら、お父ちゃんはガチの個人戦大会には、また参加しなくなるでしょう。
全国大会を目指すなら予選で三日間、全国大会で二日間と五日間も時間を取られます。
さらには今回は前日に特別な準備をすることもなかった(昔は前日から準備してた)とはいえ、各対局後から次の日まで頭の疲れに響きます。
これは社会人にはちょっと大変ですよ…。
今回の参加で、同年代は子どもがある程度大きくなるまで休むとか、今は単身赴任中だから出られてるけど、もうすぐ出られないとかそんな話ばかり出ています。
囲碁は時間がかかるゲームなので難しいですが、もう少し何とかならないかなぁとも思います。
ということで、長女が同じレベルに育つまで、また冬眠に入ります。
冬眠明けは5年後くらいでしょうか。
もしくはもっと早いか、もしくはその日がこないのかも…。
それまでは団体戦などの大会で、楽しみながら待つことにしましょう。
それではごきげんよう!
永代囲碁塾
明日はベスト64が出揃い、そこから上位4人が全国大会へ出場できます。
要するに、本戦一日目に2連勝、二日目にも2連勝して、合計4連勝すれば東京都代表になれるということですね。
先日の予選での2勝分と合わせると6勝が必要です。
いやー、けっこう大変なんですよね。
東京都ではなく、他県はどうか。
23歳くらいから30歳くらいまでの間は神奈川県で出場していました。
神奈川県大会もかなりの激戦でしたが、地区予選は免除してもらって本戦からの出場だったので、5回くらい勝てば代表になれたと思います。
当時の激戦具合は、大関稔くん、村上深くん、瀧澤雄太くんなどの全国優勝経験者を中心に、先輩を中心とした県代表常連組で窪庭さんや府川さん、若手の院生卒業組で角田くん、稲葉くん、花巻くんなどと、もう大激戦でしたよ・・・。
大関くんに勝って神奈川県代表になったのは、人生のピークだったかもしれません(笑)
そして、さらに遡って20歳〜23歳くらいまでは、地元の長崎県で出場していました。
長崎県大会では、64人で1つの代表枠を競います。
それを1日で終わらせるために、6局を一気に消化するというシステムにはびっくりしました。
大体は1回戦〜3回戦くらいまでは、すぐに潰して中押し勝ちすることが多かったので、空いた待ち時間は部屋の隅でよく寝ていました(笑)
たまに寝ぼけながら対局することもありましたが、私は体力がないので仕方がないんですよね。
そうしないと決勝までは体力が持ちません。
そういう習性の甲斐あってか、アマ三大棋戦長崎県大会の戦績は50勝1敗くらいだと思います。
柔道のやわらちゃんか、レスリングの吉田沙保里さんかといった状態です(笑)
都道府県によって大会のやり方は色々とありそうですね。
私は今回が初めての東京都大会なので、新鮮な感じを楽しんでいます。
永代囲碁塾
小学生の囲碁大会には、全国大会がいくつかありますが、夏の甲子園のような存在なのが少年少女囲碁大会です。
昭和55年から始まり、今回で46回目となります。
小学生大会の中で一番の歴史があり、私も小学生の頃に何度か出場していて、夏の風物詩としてとても思い入れのある大会です。
私は小5の頃に長崎代表としてベスト16になりましたが、当時は五段くらいでした(笑)。
約30年前ですね。
当時の私は、今の長男に二子置いても勝てないでしょう。
三子でどうかなといったところでしょうか。
日本も年々レベルが上がってきていますね。
昨日、東京都予選があったのですが、長男が見事に代表入りしました。
少年少女では初の全国大会ですね。
去年の代表決定戦(決勝)で負けた相手にリベンジを果たしての代表入りでした。
先日のアマ本因坊と合わせて好調な結果に見えますが、内容はまだまだです。
7月29日・30日の全国大会に向けて、まだまだ修行が必要です。
第42回には、現在院生でトップを走っている吉田透真くん(当時三鷹第四小)が全国優勝を果たしています。
今回は「第二の三鷹のとうま」に頑張ってもらいたいですね。
永代囲碁塾
・アマ名人を大関稔くんから奪取。
・アマ本因坊を獲得。
・プロ棋戦の棋聖戦にアマ枠で出場し、5連勝してCリーグに進出。
・棋聖戦Cリーグでは3勝2敗で、堂々と残留を決めました。
日本のアマ囲碁界では、すでに大活躍していた大関稔くんとツートップとして、名を馳せています。
そんな強敵を復帰戦の初戦の相手として見事に引き当てた永代さんです。
昔の私なら「さあ、やってやるか!」という気合いで臨んだと思うのですが、今回はどうだったか・・・。
対局カードに番号を記入してもらい、席に向かって目の前に栗田くんが座っているのを確認したときに・・・。
「おいおい、すごいくじ運だな・・・」とは思いつつも、特に変わった気持ちは湧き起こりませんでした。
その理由として、前回の記事で紹介したとおりに、今回は長男と一緒に出場することが大きな意味を持っていたからです。
あとは腕試し気分だったので「良い相手だし、一局打ってみるか」という平常心で対局を迎えました。
黒・栗田佳樹 白・永代和盛
碁の内容としては、黒47からの乱戦で黒が失敗。
その後は良い勝負に持ち込まれそうな感じはあったものの、全般的に主導権を握ったまま勝ち切ったという一局でした。
AIにかけて細かいところを見てさえいなければ、完勝としていい一局だったと思います。
昔だったら気合いを入れたほうが良い碁を打てたものです。
気合いが入っていると、最初の一手は手が震えてしまうほどです。
しかし、今回は全くそんなことは起こりませんでした。
年齢を重ねて丸くなってしまった現在では、こんな感じで自然体のほうが、良い碁が打てるのかもしれません。
次の2日目(6/15)ではどういう心境で臨めるのかが楽しみです。
13年ぶりに出場した個人戦はアマ本因坊の東京都予選でした。
その復帰戦でまさかの栗田佳樹くんが相手になりました。
15年以上前に1年間くらい指導してたことがあるのですが、今では立派になってアマ名人やアマ本因坊などを取るような、日本で一、二を争うような実力者になっています。(前々回のアマ本因坊タイトルホルダー)
そして、そんな相手にまさかの勝利!
このあたりはまた次回に説明するとします。
調べてみると、最後に出場していた個人戦は第7回アマ名人戦の全国大会でした。
最後の対局ですが、現在は棋士になっている鳥井裕太さんでした。
たしか、かなり優勢だったところを何か大きなミスをして後退。
その後も「緩みに緩んで半目負け」という最悪の碁を打ってしまって、引退の決定打になりました。
院生時代に勝負師としての心構えを叩き込まれたこともあり、アマ大会に出ているときもその精神は持ち続けていましたが、その精神が崩壊した瞬間でしたね。
アマなのにそんな精神でやっていて、長く持つわけがありません。
ただし、引退はこれだけが理由ではありません。
①・・・全国大会で優勝を目指すと、予選で三日間、全国大会で三日間など、ものすごく時間がかかる
②・・・大会の前日はなんとなくピリピリする
③・・・大会直後は疲労困憊で何もできず。
④・・・さらにひどいときには次の日の仕事でミス連発と影響が出る。
⑤・・・出るからには優勝したい。負けるのが大嫌い。
⑥・・・優勝以外は一回戦負けと同じという精神でいたので、ほぼ毎回が一回戦負けのようなもの。
全国大会優勝などそうそうできることではないので、チャレンジ数が必要になります。
当時は子どももおらずに、新婚旅行を先延ばしにするほどバリバリに働いていたこともあり、この状態で挑戦し続けるのは、さすがにしんどいという感じになってしまいました。
そして、翌年のアマ名人の全国大会のシード招待も断ったほどです。
それ以来は、ペア戦や団体戦などお楽しみ要素が強い大会にしか出なくなりました。
今になって考えてみると、こんな状態でよく7年くらいも個人戦に出場していたなと思うほどです。
私も40代の大台にも乗って、かなり丸くなりました。
⑤・・・対局に負けてもあまり気にならなくなりました。(勝負師としてはまずい)
⑥・・・合わせて、優勝以外は一回戦負けという精神もなくなりました。(やっぱり勝負師としていかがなものか)
①・・・日程の問題は長男と一緒に出ることで、なんとなくフォローできるし、優勝できるという自信もそうないので、日程的にもそんなにかからないだろうと(笑)
②・・・優勝を狙うような気合もないので、もう大丈夫です。
③・・・大会後は疲労困憊です。頭痛が痛いと言いたいレベルです。(体力がない)
④・・・次の日の仕事も心配です(笑)
要するに囲碁を楽しむ普通のおじさんになったということですね。
今回の出場は長男の引率がてらに、腕を試したくなったという程度のものです。
そういう自然体で無欲な感じが、復帰戦で強敵相手に勝利ができた要因かもしれません。
昔から精神面は弱かったのですが、まあ良い感じに落ち着いてきたというところでしょうか。
長男が院生に入ったら一緒にアマの大会には出られません。
その前にアマのメジャー棋戦に一緒に出場できて、さらに初日を枠抜けできたので良い記念になりました。
今後、院生に入って棋士になったら、もう一緒の大会には出られませんからね。(ぜひそうなってもらいたい)
もしかしたら今回がラストチャンスになるかもしれないということでした。(とにかくそうなってもらいたい)
小中学生の囲碁大会(全国大会)で最も歴史が長いのが、上記の少年少女囲碁大会です。
「個人戦」は1980年に始まって、これまでに45回の開催を数えます。
(毎年夏休み中に開催されており、今度の8月で第46回となります)
歴代優勝者を見ると、たくさんの棋士を輩出しており、中には井山裕太プロなどのタイトル獲得者も見受けられます。
本大会は囲碁棋士への登竜門となっており、ガチ勢の子ども達にとっては一番の目標となっている伝統的な子ども囲碁大会です。
上記のように、2004年には同じ学校内で3人1チームとする団体戦も開始しました。
アニメ「ヒカルの碁」でも出てきましたが、学校別の団体戦は燃えるものがあります。
個人戦は圧倒的に強い子しか全国大会には出れませんが、団体戦ではそんなこともありません。
どちらかというと、チーム全体の平均値をいかに上げるほうが重要なので、誰にでも全国大会に行くチャンスがあります。
そして、団体戦は囲碁普及的にも大きな意味を持ちます。
個人戦で成績が振るわないと、全ての責任が自分のみに降りかかることから、かなり辛いものがあります。
しかし団体戦なら、勝っても負けても同じ思いを共有できる仲間がいます。
楽しくないはずがありません。
囲碁を続けたいと思う動機にもつながるでしょう。
さらに、チームメンバーが足りない場合は、同級生に囲碁を始めてもらって参加する‥‥という光景も見られて、純粋に囲碁人口増加に貢献します。
ヒカルの碁でも似たような場面がありますよね。
個人的には囲碁普及をしていくためには学校別などは問わず「団体戦が大きなカギ」になっていくと思います。
囲碁普及に多大な期待を寄せている団体戦でしたが、コロナの影響もあり、2020年からは中止となっておりました。(個人戦は2020年のみ中止)
さらにはコロナが落ち着いた時期となっても再開のメドは立たず...。
やはり予算的な影響が大きいのでしょう。
ここにも日本棋院の財政不足が響いています。
子ども関係の予算を削るようでは、ジリ貧になってしまい、将来性が見通せません。
はっきり言って本大会は無理してでもやるべきであり、開催しないのは悪手と感じていました。
そして、やっと朗報が入ってきました。
今年から団体戦が復活したのです。
これは、どう見ても「武宮陽光新理事長」や「関達也常務理事」など、新理事メンバーの活躍の成果です。
本当にグッジョブです。
新メンバーの方向性にはとても共感なので、これからも応援していきたいと思います。
でも、一つだけびっくりしたことがあります。
それは、全国大会の出場選手に交通費などの補助金がなくなったことです。
これは本当に衝撃です。
実は囲碁界では、全国大会に出場する選手(一般大会でも)には、多くの場合で交通費や宿泊費の助成があります。
他の業界でアマがこのような待遇を受けるというのは、珍しいことでしょう。
それでも、囲碁界の良き文化で、誰でも全国大会を目指せる環境にあったというのは普及に大きな貢献をしていたと思います。
それが今回は補助がなし・・・。
たしかに団体戦は1チームで3人もいるので、補助を出すとしたら3倍になるというのは厳しいものがあります。
財政難の日本棋院が団体戦の早期復活ができなかった理由でもあるでしょう。
今回の問題で今後の大会運営、特に資金面で色々と考えなくてはなりません。
・今回の団体戦のように交通費補助なしで全国大会開催
・これまでどおりに交通費補助ありで全国大会開催
もちろん、できるならこれまでどおりに補助があっての開催がいいに決まっています。
しかし、今回のように補助あると無理だけど、補助なしなら開催できるということも増えてくると思います。
これは今後、日本棋院の交渉力が問われていくでしょう。
最善策、次善策ということで頑張ってもらいたいと思います。
交通費補助なしの全国大会は開催場所に近い地域が有利です。
今回の全国大会会場は東京の日本棋院本院ですから、関東地方が有利です。
人口の問題があり、ただでさえ関東地方は強いですが、ますます…。
とはいえ、個人的には不公平感があったとしても、開催できるほうが良いと思います。
長崎県出身なので、地方の辛さはよく分かります。
それでも、中止のままよりは開催したほうがいい。
開催を続けることによって、新たなスポンサーを獲得できて、補助復活も狙いやすくなります。
地方は我慢ばかりとなりますが、それを糧として努力する原動力にもなり得ます。
(実際に囲碁棋士になるための修行は、遠いところから来たほうが覚悟が決まりやすい)
色々と問題は山積みですが、今回の開催は本当によかったと思います。
今後ともこの動きを応援していきたいと思います。