前回のカタツギ編はこちら
『失敗』カケツギ
黒1の「カケツギ」は白2のアタリが先手で利きます。
白2が先手で利いたことにより、白は先手で連絡できました。
これでは黒が少し不満です。
カケツギの特徴と使い方
皆さまはカケツギの特徴と使い方をご存知でしょうか?
カケツギはバランス良く構えたいときに使います。
どちらかというと、効率良く守りたいときに使う感じですね。
イメージとしては、力をうまく分散させて色んなところに好影響を与える感じです。
カタツギとカケツギを比べてみると
カタツギは前回の記事で紹介したように、「一点集中突破で破壊力抜群」というイメージです。
バランスを取りたいカケツギとは考え方が反対ですね。
ここまで説明したら、そろそろお分かりになってくるころでしょう。
実は…。
カタツギは「攻めたいとき」に使って、
カケツギは「守るとき」に使うのです。
教室でよく見かけるのはカタツギを守りに使って、カケツギを攻めに使うパターンです。
これは考え方が反対なので気を付けましょう。
よくある例としては、鉄柱は守りに使わずに攻めに使うのが良いというのがあります。
これは、また機会があればご紹介します。
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今回は毎週、継続的にオンラインでレッスンを受けている方への講義を紹介します。
黒番・どうツナぐ?
黒1とハネて白2と下から連絡したところです。
黒1はハネなので断点が残ります。
続いて、この断点をどう守るかが問題です。
黒の動き方で囲碁用語を考えてみるといのも一つの指針になります。
黒A…カタツギ
黒B…カケツギ
黒C…ブツカリ
『正解』
黒1のカタツギが正解です。
カタツギをすることにより、次に黒は2とハネて分断していく手が狙えます。
白2の守りは仕方がないところでしょう。
ということは黒が先手で守って、他へ回ることができます。
カタツギの特徴
ここで、皆さんにお聞きします。
カタツギはしっかり守る手だから「守りの手」だと思っていませんか?
実はこれは逆なのです。
カタツギは何も利きが残らないような堅いツギ方です。
イメージとしてしっかりと構えて力をためている状態ですね。
次に、そのためた力を使って強烈なパンチを狙っています。
逆にいうと、利きが残らないほどに堅い手を守りにしか使えないようでは、守り以外の働きがなく効率が悪い手となってしまうのです。
言葉だけでは、何となく分かったような、分からないような…。
長くなったので、他の選択肢はまた次回にでも。
他の選択肢と比較すると、もう少しわかりやすいかもしれません。
オンラインレッスン
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先日に紹介した個人レッスンのネット版ですね。
実際の碁盤を使わないので、少しやりにくい部分はありますが、慣れてしまえばそう変わらないようになると思います。
場所は自宅から、しかも受講時間は講師との都合さえ合えば、早朝でも夜中でもOKです。(永代は夜遅めからでも大歓迎です)
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…。
えーと、私は長崎県出身なのでジャパネットたかた風にご案内しております(笑)
遅くなりましたが、レッスン内容についてご案内します。
基本的には講師の時間を買うという考え方で、自由に講師を使っていただいて構いません。
生徒が求めるものであれば、何でも対応させていただきます。
今回はリクエストのあった「一間バサミ定石」(星のカカリ)のその後を紹介します。
テーマ図・黒番
今回は正解がどこということではなくて、その後の打ち方を紹介するという感じです。
一番簡単なのは黒Aでしょうか。
囲い合いになって、大きいほうが勝ちというシンプルな考え方です。
白模様を消すなら黒Bですね。
黒Bが怖いという方は、黒Bを次に狙う黒Cなどもお勧めです。
そして、今回ご紹介するのは黒Dで根こそぎ荒らしていく打ち方です。
荒らし=相手の勢力の奥深くへ
黒1と動き出す狙いがあります。
一例として、黒7でと黒二子を捨て石にして、辺を荒らす変化があります。
実戦はこのように打たれて、白は模様が荒らされてしまいました。
この展開は右上と右下の確定地が輝いてきそうな展開ですね。
白の対応
黒1に白2と妥協するくらいのものかもしれません。
これに喜んで黒3とワタっていくのはそこまで大した利益にはなりません。
それどころか…。
味残りの黒
黒5などと右下から手を抜くとどうでしょうか。
白6は右下の変化を見たカカリ一本。
白8からが本命です。
白18まで綺麗にハマリ形です。
この変化はこの他にもたくさんありますので、全てをご紹介はできないですが、興味のある方は永代塾までご連絡ください(笑)
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