一力遼名人に芝野虎丸棋聖が挑戦する、第51期名人戦七番勝負の第2局が行われました。
結果は、一力名人の白番中押し勝ち。
開幕局に続いて勝利を収め、シリーズ成績を2勝0敗としました。
1日目が終了した時点では、形勢は白が良さそうでした。
芝野棋聖が2日目にどのような構想で逆転を目指すのか、注目の一局です。
前日に書いた封じ手予想の記事はこちらです。
挑戦者が苦戦?「封じ手予想・名人戦第二局」 ›
芝野棋聖が封じた黒97は、「10の三のブツカリ」でした。
これは、私が前日の記事で予想した黒1と同じ手です。
封じ手予想が見事に的中しました!
前日の記事では「何をしていいか分からないので、当てずっぽうで封じ手予想としておきます」と書きましたが、まさか本当に当たるとは……(笑)
この黒1は、AIの評価はそれほど高くないようです。
ただし、黒への利きが少なく、人間にとっては対応の難しい実戦的な一手だと思います。
形勢が苦しい芝野棋聖が、少しでも白に難しい判断を迫ろうとしたのでしょう。
AIの評価値が高い手と、人間同士の勝負での正解は必ずしも一致しません。
今回の封じ手は、人間同士の対局ならではの面白さを感じさせる一手だと思います。
そして、それを当てられたわたくしも、とてもうれしいでございまする(笑)
芝野棋聖は封じ手から上辺の白への攻めを狙い、逆転のきっかけを探しました。
しかし、一力名人は芝野棋聖の狙いに冷静に対応。
1日目からの優勢を崩すことなく、最後まで押し切りました。
そして、180手で芝野棋聖が投了。
二日制のタイトル戦としては、比較的早い終局ですね。
芝野棋聖がしかけても、一力名人は簡単には崩れません。
芝野棋聖に反撃のきっかけを与えず、一力名人がしっかりと横綱相撲を見せた一局だったと思います。
一力名人は、すっかり調子を取り戻してきたように見えます。
芝野棋聖は0勝2敗。
スコア的にも内容的にも、かなり苦しい状況になりました。
それでも、芝野棋聖には常識にとらわれない大胆な構想で、難しい状況を打破する力があります。
第3局から芝野棋聖が巻き返し、シリーズをさらに面白くしてくれることに期待したいですね。
個人的には、最終第7局まで見たいです!
一力遼名人に芝野虎丸棋聖が挑戦する、第51期名人戦七番勝負。
第2局は9月2日、静岡県伊豆市の「東府や Resort&Spa-Izu」で始まりました。
開幕局は黒番の一力名人が中押し勝ち。
シリーズ成績を1勝0敗として迎えた第2局は、芝野棋聖が黒番です。
第1局の内容については、こちらの記事で紹介しています。
→ 一力遼名人が先勝! 名人戦挑戦手合・第1局
1日目の最後は、図の黒1に白2と受けたところです。
黒1は上辺白二子を攻める態度を見せながら、下辺から伸びる白の一段への攻めも狙っています。
カラミ攻めというやつですね。
黒1に白2となったところで、次の手が封じ手となりました。
黒1と攻めるぞと脅しているにもかかわらず、手を抜いたわけですから、何も考えなければ続いての封じ手は黒Aだと思います。
ただ、形勢は白が良さそうです。
逆転を狙うとなると、普通の手で良いものか…。
それもあって、封じ手には1時間以上の長考をして決めたようです。

封じ手予想は黒1でより厳しく攻めていく、そして利きを減らす
黒3と打つ前に黒1を利かします。
形勢不利の場面なので精一杯に頑張りたいところ。
何をしていいか分からないのですが、当てずっぽうで封じ手予想としておきます。
あとは黒AやBで時間つなぎということも考えられます。
長考してみたものの、考えがまとまらないので、ひとまずは封じ手は時間つなぎ。
そして、夜のうちに次の一手を考えるというのもアリかなと思いました。
もちろんAI対策のためにスマホなどの電子機器は持っていられません。
部屋に碁盤すら与えられないのではないでしょうか。(←未確認)
でも、一流のトップ棋士ならきっと碁盤はいらないよね…?(笑)

形勢ははっきりと白良しでしょう。
芝野棋聖は開幕局を落とし、二局目の1日目は形勢不利。
かなり厳しい状況ですが、簡単に土俵を割る棋聖ではないでしょう。
2日目のドラマも楽しみに観戦してみたいと思います。
それにしても一力名人は不調だった気がするのですが、もう完全に復活してきているのではないでしょうか。
恐ろしい…。