体育館には碁盤がずらっと50面。
中学一年生100人が二人一組で向かい合いました。
学校の先生が囲碁に理解があり、今回は道徳の授業の一環として企画してくれたそうです。
学校で囲碁をやると、100人単位が一気に集まってくれるのがすごいところですよね。
囲碁と学校はとても相性が良いと、改めて感じました。
今後も学校への囲碁普及には力を入れていきたいと思います。
今回は「ふれあい囲碁」を、ふれあい囲碁ネットワークの方々が主導して講演をしてくださいました。
内容は、障害とは何か、苦手とは何か、といった社会福祉的な観点からのお話です。
年齢、性別、国籍、障害の有無などに関係なく楽しめるコミュニケーションツールとして「ふれあい囲碁」を活用しているとのことでした。
囲碁をきっかけに、人と人との関わりを広げていこうという考え方ですね。
ふれあい囲碁は、囲碁的な発想で言えば石取りゲームです。
ただ、あえて「囲碁的」と表現したのは、一般的な囲碁のような競技性を極力排除しているからです。
参加者の自主性に任せたり、ときには勝負がつかなくてもそれはそれで良しという雰囲気があります。
ふれあい囲碁ネットワークの方々も「いつもみんながやっている囲碁ではありません」とはっきり言っていました。
誰でも楽しめるゲームをみんなでやろうという、とてもシンプルな発想なのだと思います。
そのシンプルな発想と、ルール自体がとても簡単な囲碁というゲームの性質がうまくかみ合い、この形にたどり着いたのではないかなと勝手に想像しています。
まず最初はチーム戦です。教えるルールはたった二つ。
① 黒、白と交互に交点に置く
② 相手の石を囲めば取れる
この二つだけを説明して、みんなの前に置いてある大碁盤を使ってチーム戦がスタートしました。
勝利条件は、相手の石を一個以上取ることです。
半分くらいずつチームに分かれて、順番に一人ずつ前に出て石を置いていきます。
囲碁的に言えば「連碁」ですね。
前に出ているのは一人ですが、後ろからは「そっちじゃない?」「危ない!」などの声が飛び交い、結果的には本当の意味でのチーム戦になっていました(笑)
それを微笑ましく見守っている先生も、自主性を尊重していてとても我慢強い方でした。
私ならついつい口を出してしまいそうです(笑)
対局の内容もなかなか面白く、あちらこちらに打ったり、最短手数に近い形で終わったりと、予想外の展開が続きました。
ただ一つ気になったのは、着手禁止点などに打ってしまった場合はどうするのかということです。
その場合は「当事者同士で話し合って新しいルールを決めれば良い。それでも納得いかなければじゃんけん」とのことでした。
ここまで自由度が高いとは驚きです。
たしかに、ふれあい囲碁は「囲碁のルールの一部を利用したボードゲーム」と考えるとしっくりきますね。
私自身も新鮮な気持ちで見ていました。
休憩を挟んで、二時間目は個人戦です。
ここでは私も組み合わせを手伝いました。
石を一個取れば終わりというルールなので、とにかく終局が早いのです。
100人もいるものですから、常に10人くらいが受付に並んでいるような状態でした。
勝敗が近そうな二人を見つけて、どんどん組み合わせていきます。
対局すれば半分は負けてしまうので、どんな雰囲気になるのかなと思っていたのですが、見ている限りみんな楽しそうでした。
それが何より良かったですね。
終わった後には「教室でもやりたい」という声もあったようで、嬉しくなりました。
ふれあい囲碁ネットワークの方は「ルールなんて細かく教えなくても、不思議とそのうち普通の囲碁に近づいていくんです」と話していました。
今後どうなっていくのか、楽しみですね。
色々と新鮮なことがたくさん続いた二時間でした。
ふれあい囲碁ネットワークの皆さま、学校の先生の皆さま、どうもありがとうございました!
中学校で囲碁授業
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