前回までの記事
第7戦で芝野十段は楊楷文九段(中国)に敗れました。
続く第8戦では楊楷文九段が安成浚九段(韓国)にも勝ち、連勝。
その結果、第9戦は井山碁聖との対局が決定しました。
井山碁聖としては芝野十段の敵討ちとなる一戦でしたが、見事に勝利!
普段はタイトル戦でしのぎを削るライバル同士ですが、今回は国を背負ったチームメイト同士。なんだか激アツな展開です。
1図
白が中央の思い切った捨て石作戦で、碁盤の右半分を白模様に。
形勢は少し白が良さそうです。
ただ、形勢が良くても井山碁聖は緩みません!
下辺で黒の突入に対して「許さん!」と言わんばかりの白1です。
とてつもなく気合いが入っていることが分かります。
2図
そして、戦いが激化して右下のコウ争いが始まりました。
黒1と取った場面。
白のコウダテはどこに…??
3図
白2のコウダテがありました。
黒からはコウダテがないこともあり、黒3のコウを解消は仕方がないところです。
白4には黒5のツギも仕方がないところ。
本当は黒5ではコウにハジきたいところですが、またまた黒にはコウダテがありません…。
白6まで進んで白の優勢がはっきりとしました。
白が手厚く打ったかいがありましたね!
このあとは井山さんがしっかりと勝ちきったので、流れとしては完勝でした!
5人ずつ出場していますが、どこの国も3敗ずつして残り2人ずつになりました。
日本は井山碁聖と一力五冠。
韓国には絶対的エースの申眞諝九段も控えています。
そして、運命の最終ラウンドは来年の2月に開催されます。
各国、総力戦で臨みます。
日本ファイト〜〜〜!!!
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芝野、第6戦に勝利【第27回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦】 ←クリック
ようやく第六戦目にして、日本勢が初勝利しました!
軽く流れをご説明しましょう!

芝野十段の黒1と威勢よくカケたのは気合い良し。
白からの出切りが心配ですが「やるならやってみろ!」と強気です。
対して白は2と、まずはケイマの急所をついて様子を見ました。
これに黒3からの返し技が面白かったです。
黒3の一子を捨て石にしつつ、 黒9の一子も捨て石にしつつ…。
あっという間に黒15まで形を整えてしまいました。
形勢は互角ながらも、大胆な捨て石作戦には勢いを感じます。

形勢は終始白がリードで迎えた、右辺のコウ争い。
黒1、3のコウダテに対して、白4と下辺で小さく打ったのが黒へ逆転のきっかけを与えた一手のようです。
結果的には敗着に近いですね。

白は1から左の白三子を捨て気味に打つのが勝ちコースだったようです。
いや〜、いきなり捨て石するとは、気付かないですね〜。
このあとは続けて先手でシボって、左辺の二線へ飛び出していけば白が勝ちだったようです。
韓国のトッププロでさえこの判断はできませんでした。
囲碁って難しいですね!
韓国に勝ったので、次は中国との対局になります。
次の相手は楊楷文九段です。
農心杯はラウンドごとに出場可能性のある選手が現地に集まります。
一人の選手が勝ち続けると、仲間の選手は集合したけど出番なしということもありえます。
芝野十段が勝ち続けると井山碁聖の出番がありません(笑)
それは井山碁聖も嬉しいところでしょう。
第七戦の模様はまた明日にご紹介します。
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