4月期から院生になるべく、日本棋院には1月に志願書を出していました。
院生志願書に記入「日本棋院東京本院」(永代囲碁塾ブログ)
履歴書のようなものを書いて、日本棋院へ提出。
書類が受理されたら、追って試験碁の日程について連絡がきました。
その後、試験碁の代金も支払い、準備万端です。
あとは3月8日(日)の試験碁当日を迎えるだけでした。
日本棋院の2階で受付を済ませ、院生志願者の名札を受け取ってから、7階の応接間へ向かいました。
7階に到着すると、院生研修の部屋から河野光樹プロが出てきてくれました。
河野プロは幕張囲碁研修センターの院生寮出身で、私にとっては先輩にあたります。
私が院生寮に住んでいたころには、出身の先輩ということで指導に来てくれたこともありました。
とても面倒見の良い方という評判で、院生師範にはぴったりの役だと感じます。
お父ちゃん「今日はよろしくお願いします」
河野プロ「よろしくお願いします」(にこやかに)
お父ちゃん「今日はどなたに試験碁を打ってもらえるのでしょう?」
河野プロ「私が担当します」
お父ちゃん「よろしくお願いします」
実は、院生試験に関するやり取りは田尻悠人五段が担当してくれていました。
事前に院生の師範は、河野光樹プロ、高梨聖健九段、潘善琪八段、矢代久美子六段の4人と聞いていました。
そのため、試験碁の相手も師範のどなたかだろうとは思っていましたが、意表を突いて田尻プロの可能性もあるかなと考えていました。
河野プロ「小学生だと、いつも二子か三子で打っています。どうしますか?」
そう言ってこちらを見たので…。
お父ちゃん「二子でも三子でも同じだと思います(笑)」
この言葉には、二つの意味がありました。
① 二子でも三子でも勝つのは難しい
② 二子でも三子でも、内容が良ければ勝つし、内容が悪ければ負ける
もちろん、②であってほしい気持ちはありますが、この場では①の気持ちで答えておきました。
お父ちゃん「まあ、本人に……」
河野プロ「そうですね。何子にする?」
長男はしばらく考えて……。
長男「二子で……」
ということで、二子で打たせてもらうことになりました。
先日のくらしきでの記念対局では、あの一力遼棋聖にも二子で打たせてもらっていますからね。
三子とは言わないだろうなと思っていました。
一力遼棋聖 VS 長男 「優勝記念対局」 (永代囲碁塾ブログ)
ちなみに、私が院生試験碁を打ったのも、長男と同じくらいの時期でした。
小学6年生の4月から院生になるという点は同じなので、試験碁の時期も近かったのではないかと思います。
ただ、私は長崎にいたので、冬休みごろに試験碁を受けた可能性もあります。
そのあたりは、全く記憶にありません(笑)
私のときは、当時の院生師範である新垣武九段と五子局でした。
ただ、そのときの記憶もほとんど残っておらず、のちに院生寮の寮長さんから写真を見せてもらって、新垣プロと打っていたことを確認しました。
当然、勝敗も覚えていません。
寮長さんからは「五子で負けと書いてあったよ」と聞かされました(笑)
河野プロ「試験碁は40分くらいを予定しています。お父さんは後ろのほうで待っていてもいいですし、外で待っていただいてもかまいません」
これに対して、特に日本棋院内で用事があるわけでもないですし、応接間のふかふかの椅子で待っていようと思い…。
お父ちゃん「ここで待ってます」
河野プロ「斗真くんは、お父さんがいて打ちにくいことはないかな?」
長男「……」
長男は考えるときのお得意の無言です(笑)
まあ、このくらいのことは気にしないだろうということで、同じ部屋で待つことにしました。
そうして対局は、40分で終わるわけもなく、打掛けで終わったのですが…。
お父ちゃん「最近は試験碁は打掛けなんだね〜」と小田に連絡。
お母ちゃん「え? 私のときも打掛けだったけど」
お父ちゃん「????」
これにより発覚した事実は、私のときは40分で打掛けにする必要もないほど、瞬殺されていたということか…。
まあ、永代少年は猛烈に打つのが早かったですし、弱かったですし、十分にあり得ます…。
いや、間違いなくそうだったのでしょう(笑)
二子・永代斗真(ながよとうま)
白 ・河野光樹 八段

対局後に河野プロが「よかったらお父さんも一緒に検討をどうぞ」と声をかけてくれたので、横で見させてもらいました。
黒4から8まで仕掛けた定石について、河野プロから「これは、もうだいぶ研究している定石なのかな?」と質問がありました。
すると…。
長男「……」
長男は、とっさの質問にすぐ答えられないことが多く、考えているときは無言になります。
答えとしては、こういうことです。
「ほとんどこれしか打たないくらい使い込んでいる定石ではあるものの、研究し尽くしているというレベルではありません。そのため、定石変化をされると分からなくなることもあります。」
ただ、それをその場ですぐさまに言語化するのは難しいようです。
お父ちゃん「よく打っているんですが、これしか知らないくらいの状況です」
河野プロ「それはそれで困っちゃうね」
というお話になりました。
これからは、きちんと研究していくことでしょう。
黒24までは珍しい展開になりました。
この先の総譜と解説は『 囲碁マガジン 』にて配信することにします。
お楽しみに!
検討が終わったあとは、院生についていろいろと説明を受けたり、院生研修の部屋を見学させてもらったりしました。
ただ、実はこの時点では『 合格 』という言葉は一度も言ってもらえていなかったんですよね…。
とはいえ、院生研修についていろいろ説明してくれているのだから大丈夫なのだろうと思いつつ、そのまま帰ることに。
そして、河野プロがエレベーターの前まで見送ってくれて…。
河野プロ「それでは4月からお待ちしております」
と言ってくれたので、さすがに大丈夫なのだろうと思いました。
それでも結局、最後まで『 合格 』という言葉は出てこず…(笑)
そのまま初台の研究会へ向かいました。
(次の日にメールにて合格の連絡がありました)
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