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志田八段が初の王冠奪取【第66期王冠戦挑戦手合一番勝負】
伊田篤史九段の十連覇を阻む
中部総本部の棋士だけが参加できる棋戦「王冠戦」。
優勝者はタイトルホルダーとして、次年度は挑戦を受ける番碁勝負となります。
とはいえ、一回勝負なのですが…(笑)
なので王冠戦は一番勝負となります。
伊田王冠は初優勝をしたあとは、これまで1勝ずつで防衛を8回してきたということになります。
(1勝ずつで優勝賞金170万円!)
そして、今回で十連覇目をかけた戦いとなったのですが、志田八段に敗れてしまいました。
十連覇というのは響きが良いので、達成してほしい気持ちもありましたが残念でした。
志田八段は、今年の天元戦で日本三強(一力五冠、井山碁聖、芝野十段)以外で唯一、七大タイトル戦の挑戦者になった実力者です。
好調を見事に持続した形となりました。
ラスト解説会「ホテル穂高」
王冠戦の会場としてもはや伝統になっていた「ホテル穂高」。
今後は営業終了が決まっているらしく、これで伝統となった会場も見納め。
次の会場はどこになるのでしょうか。
次の挑戦者がどうなるかとともに、会場がどうなるかも楽しみですね。
伊田王冠 VS 志田八段の一戦
志田八段が黒番です。
昨日の上野六段の碁は内容が激しすぎましたが、本局は逆に上下の黒と白ですっきりと二分割しています(笑)
1図
1図 伊田王冠が白1と上辺を構えたところです。白模様が大きいですね。黒の志田八段はどこまで深く入っていくのかなと注目していました。
少し進んでも、まだ入らない。
もう少し進んでも、突入しない。
いつ突入するんだ?と思っていたら…。
2図
2図 黒1から普通に囲い合いを選んで、突入せず…。
すっきりと白に囲わせてしまいました。
これは伊田王冠も予想外だったのではないでしょうか。
たしかに白の強いところなので、黒が突入したらひどい攻めをくらいます。
「それならいっそ、入らないよ」と言っています…。
なんと賢い…。
これぞ「いぶし銀」と称される、渋さ満点志田八段の真骨頂です。
いや、でもですね、プロはですね、こういう消極的な手を打って負けるとすごく後悔する生き物なんですね。
井山碁聖を始めとする棋士たちが「消極的に打って負けると後悔する!」と断言していることからも分かるでしょう。
だからこそ、2図の黒1は本当に自信がないと打てない手なのです、形勢にも自分にも。
見る人が見ていたら「勝ちました」と言ってるなと…。
(これで負けると本当に辛いんです。)
このあとも評価値はゆらゆらしていたような気もしますが、結果的にはこれが功を奏して黒の勝利。
善悪は別として、2図黒1はとても印象深い一手となりました。
私も含めてアマチュアは、トッププロの奥深い読みはあまり理解できません。
志田八段のような個性的な手を打ってくれると楽しいですね。
志田新王冠、おめでとうございました!
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