長男は2026年4月期より、日本棋院東京本院の院生となりました。
これからプロを目指す者として、ようやくスタート地点に立ったところです。
まだまだ実力的にも精神的にも甘い長男ですが、院生という厳しい環境で厳しく揉まれていくことでしょう。
棋力的にも人間的にも鍛えられて、成長してもらえたらと思います。
院生は一昔前と比べて棋力のレベルが上がっています。
さらには棋士採用の人数も減っています。
そして、最近の日本棋院の経営難による暗いニュースも続いています。
長男にとっては逆風ばかりですが、ひとまずは自分自身で自分の道を切り拓いてもらいましょう。
まだまだ院生の自覚が足りず、覚悟も甘い長男ですが、院生でプロ試験などたくさんのことを経験すると、その厳しさを自分の肌で感じることになります。
それでも気持ちを潰されずに立ち向かっていくよりありません。
親としてもしっかりとサポートしていきたいと思います。
皆様の応援も本人の力になります。
ぜひとも、今後とも応援をいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
現在の東京の院生は44人で、Dクラスまであります。
長男は、Dクラスの最下位からのスタートとなります。
個人的には、CクラスからBクラスに上がるところまでは、できればノンストップで駆け上がってほしいところです。
ところが、早速初日から暗雲が立ち込めました。
二戦目からすでに負けてしまったのです。
現在の院生たちは、長男よりも長く、厳しい勝負の世界に身を置いてきた先輩です。
勝負の世界に長くいると、盤上の技術だけではなく、その場その場での駆け引きなど勝負勘のようなものも磨かれていきます。
今回の敗戦は、まさにその勝負勘の差が出た一局だったように思います。
長男には、形勢が悪くなってもそのまま普通に打ち進めてしまうところがあります。
これは以前からの弱点です。
本来であれば、自分が潰れないぎりぎりのところをしっかり確保しながら、できる限り相手が嫌がる手を選んでいかなければなりません。
こうした感覚は、これから一戦一戦をぎりぎりの緊張感の中で経験し、場数を踏んでいくことで、自然と身についていく部分でもあります。
院生という環境は、まさにそうした力を育ててくれる特殊な場なのです。
逆に言えば、それが自然と身につかないようでは、勝負の世界で生き抜いていくのはなかなか難しいのが現実です。
言い換えれば、勝負の世界には向いていないということになります。
長いあいだ同じクラスで停滞してしまう子は、勝負勘が鈍い場合が多いように感じます。
一方で、勝負勘の鋭い子は、相手に応じてより厳しい手を選ぶようになります。
相手が強くなればなるほど、自分もさらに厳しい手を追求し、その積み重ねの中で成長していくサイクルへ自然と入ります。
もちろん、盤上の技術を身につけることも大切です。
ただ、それと同じくらい、競争心から生まれる成長もまた重要なのだと思います。
最近は、長男に技術面の指導をしても、AIにかけると長男のほうが正しかったという場面も増えてきました。
そもそも棋風も違いますし、自分の碁をとことん磨き、自分だけの武器を見つけていかなければ、この厳しい世界では生き抜いていけません。
そう考えると、そろそろ技術面の細かな指導はAIに任せ、私は少し控えめにする時期なのかもしれません。
今後は、勝負勘による着手の選び方を中心に指導していこうと考えています。
ここは私が元院生として、勝負の世界に長く身を置いた実体験からも伝えられることはたくさんあります。
ここから先は技術だけでなく、精神面においても課題解決に向けて、凄まじい努力をすることになりそうですね。
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