第64期十段戦は、芝野虎丸十段に許家元九段が挑戦する形で開幕しました。
第一局は許家元九段が153手で黒番中押し勝ち。
許家元九段が先勝!「十段戦・第一局」(永代囲碁塾ブログ)
そして、今回の第二局は芝野十段が193手で黒番中押し勝ちとなりました。
棋聖戦も3勝2敗として王手をかけていて、芝野十段の好調ぶりが光ります。
仕切り直しの第三局は4月2日(木)に長野県大町市「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で対局されます。
白・許 家元 九段
黒・芝野 虎丸 十段

互角の形勢が続いていた局面が動いたのは白1からのコウ仕掛けでした。
右上黒の眼形も奪っていて、あわよくばポン抜いた黒を攻めてやるぞという気合いの一着でした。
しかし、結果的には黒4からかわされてしまい、白がやり損なったようです。
ここから少し黒が主導権を握った局面が続きます。

黒1と出た瞬間に白は2と捨て石含みの技を放ってきました。
しかし、黒はここで驚きの作戦に出ます。
黒3とツキ抜くことを優先して、白4と黒1子を捨てたのです。
これで下辺の黒地は大荒れ。
力を入れた中央でやり損なうと一気に形勢がひっくり返りそうな怖い打ち方です。
ただ、このあとの黒の動きは冷静でした。
黒5、7と中央進出を先手で決めて得を図ります。
さらには調子で黒9を決めて手厚くします。
白10と受けは当然ですが、まだ中央の白には穴が空いていて薄い状態です。
そして、最後に黒11と白三子を取り込み、地でも負けない態勢を整えました。
黒は手厚くない、白はまだ薄い、地でも追いついているということで、ここではっきりと黒が形勢をリードしたと言っても良いでしょう。
このあとはしっかりと勝ち切って、芝野十段の好調ぶりがうかがえる内容となった一局でした。
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