第64期十段戦は、芝野虎丸十段に許家元九段が挑戦する形で開幕しました。
初戦は黒番の許家元九段が153手までで中押し勝ち。
芝野十段にとって十段は、七大タイトルの中で現在唯一保持しているタイトルです。
まさに「虎の子の十段」ですね。(ギャグみたいになった…(笑))
初戦はつまずく形となりましたが、シリーズはまだ始まったばかりです。
二局目以降をどのように戦っていくのか、今後の展開が楽しみですね。
二局目は3月16日(月)に和歌山県で対局されます。
黒・許 家元 九段
白・芝野 虎丸 十段

白1(白44)から3と、中央志向の思い切った作戦です。
これは中央で陣地を作ろうという狙いだけでなく、左辺の白五子の援軍にもなっていますし、右辺の白三子の援軍にもなり得ます。
まさに碁盤全体を見渡した、雄大な構想と言えるでしょう。
このあたりまでは、白が流れをつかんでいるような感じでした。

黒1(黒57)に対して白2と左辺の白二子を気前よく捨てて、中央思考を継続しました。
しかし、さすがに黒地が20目強も増えてしまっては、黒の実利は大きいでしょう。
結果的にはこれで白の優勢は吹き飛んで、黒が追いついた場面となりました。
ここでリズムを崩したのか、この後は黒が終始リードして立ち回っていたと思います。
許九段の安定感が光った一局でした!
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