阿含杯は今期で終了が決まっています。
日本は一力遼五冠の優勝で幕が閉じましたが、まだ最後の日中決戦が残っていました。
お相手は中国の王星昊九段で、世界戦でも優勝するなどの実力者です。
最後の一局ということもあり、一力五冠には頑張ってほしかったのですが、残念ながら負けてしまいました…。
この悔しさは、次のLG杯決勝で晴らしてもらいたいものです。
黒・王星昊九段 白・一力遼五冠
1図
立ち上がりは白の一力五冠が順調に打ち回して優勢でした。
この一図の局面では、一見して白の中央が危ないかなと思いそうなところですが、上辺の黒五子が取れているので問題ありません。
うっかりとダメヅマリや、攻め取り(攻め合いで多く手を入れさせられる)には注意が必要ではありますが。
2図
黒▲と仕掛けてきた局面です。
ここが最後の勝負どころで、ここを乗り切れば…というところでした。
特に気をつけたいポイント
・左辺黒四子の復活(白一子の要石を取られると復活)
・中央右の白17子の大石が危ない
3図
ここは白1、3と出てから白5で中央右の白は別で生きてしまうのが良かったようです。
これなら中央の黒にも切りが残っていて(白3の右上)、黒も簡単には白を取りにいくことはできません。
しかし、一力五冠はここの対応を誤り、一気に勝負を持っていかれてしまいました。
しかし、ずっと白のほうが優勢だったのに、王九段の一瞬でひっくり返す勝負勘というのは本当にすごいですね。
あの一力さんから逆転できる、世界レベルの人たちの頭はどうなっているんでしょうか…。
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