プリンス ワイキキで開幕【第50期棋聖戦挑戦手合七番勝負 第1局】
一力棋聖は十段戦の本戦トーナメントで敗退してしまい、今年中の七冠達成は不可能になりました。
とはいえ、タイトル戦として一年の始まりを告げる棋聖戦から、七冠へ向けて再始動となります。
一力棋聖としては、ここを落とすわけにはいきません。
対する芝野十段は、ここ最近は一力棋聖にやられ気味なだけに、ここらで反撃の狼煙をあげたいところ。
その舞台がこの棋聖戦というのは、まさに絶好のチャンスでしょう。
そして何より、日本囲碁界の序列1位である「棋聖」の座を奪い取りたいという気持ちも、強く持っているはずです。
さあ、シリーズの行方はどうなるか。
今回の棋聖戦の開幕局は、ハワイでの開催となっています。
前日の検分まではアロハな雰囲気も伝わってきましたが、本日はさすがに空気も変わるはず。
ハワイの熱気に負けない一局になることは、間違いないでしょう。
黒・芝野 虎丸 十段
白・一力 遼 棋聖
1図
1図、一力棋聖が白40手目で勢いよくボウシで攻めた場面です。
気合いが入りすぎていたのか、これは少し急所を外していたようです。
すかさず、芝野十段は黒2と反撃。白の眼を奪いつつ、黒の眼形を増やします。
さらに黒は両ノゾキを狙っているので、白5の守りは必須。
白は何の得にもならない一手を打たされてしまって、後手に回ったことから形勢を損じてしまいました。
2図
2図、白40で正しくは白1が急所だったようです。
たしかに、白1のところが黒か白かを比べると景色が段違いですね。
お互いの眼形の急所だということが分かります。
白40は気合いの入った一手でしたが、結果的には気負いすぎな一手となったのかもしれません。
3図
3図、黒1、3(黒77)とハネツギをしました。
これに対して白が左下を手抜くと、地も眼形を奪われて危なくなってしまいそうですよね。
白4の受けは当然の一手に見えます。
しかし、黒はすかさず黒9までとして、黒の二眼生きを確保しながら、白の眼形を奪いました。
現時点では白には半眼(白があと一手打てば一眼) しかありません。
ここで、黒が一気に攻勢に立ちました。
4図
4図、白1を決めてから白3で黒一子を抜くのが良かったようです。
これで左下隅白の眼形を奪われても、下辺の黒三子を制しておけば問題ありません。
こちらのほうが地も大きく、精一杯に頑張れるところでした。
先ほどは気合いの入れすぎだったのに対し、今度は守りすぎました。
少しバランスが崩れているようで、一力さんの勝率がなかなか伸びません。
最近の一力さんにしては少し珍しいかなと思う展開です。
ハワイ対局ということで日本時間とはかなり時差がありました。
朝起きたらかなりの手数が進んでいて夢でも見ているのかなと思ったのですが、ハワイ対局ということを思い出して、自分が寝ぼけていることに気付きました(笑)
さて、封じ手の局面です。
黒の封じ手予想
黒1の出る手しか分かりません!
目数にすると25目くらいでしょうか。
うーん、大きい。
他の手は当てるのが難しそうなので、とりあえず黒1にしておきます!
皆さんの予想はどこでしょう?
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