大盤講義前にパシャリ。
いつも笑顔の知念プロです。
知念プロも今年になって、ようやく公式戦でのダイレクト三々デビューをしたようです。研究会でかなり試してようやく実戦レベルで使いこなせるようになったということでしょう。最近のダイレクト三々は大ナダレ定石と同じくらいに難解定石となっています。難解定石には相当な研究が必要ですからね。今回はその内容も少しご紹介いただきました。
講座の内容(精神面)
とにかくプロレベルの評価を気にしないことを念頭に置くところから始まります。プロの良し悪しは数字にすると1目がどうのというレベルです。アマの私たちにとっては大した問題ではありません。
例えばで極端な例を出しますが
①1目お得だけど、一歩間違えば30目損する。
②1目損だけど、しっかりとしている形なので、今後は間違える余地はない。
プロだったら絶対に間違えないでしょうから①を選ぶと思います。しかし、私は①を選ぶ自信がありませんし、アマの皆さまには是非とも②をお勧めいたします。やはり勝率は②のほうが高いですし、精神衛生上にも良いと思います。
極端な例とはなりましたが、私はプロの最善とアマの最善は違うと思っています。勝つためには棋力に合った作戦を取るべきです。少しずつステップアップしていって順序良く覚えていくことをお勧めします。基礎ができていない状況で応用は利かないからです。
講座の内容(技術面)
そして、上記の精神面を念頭に置いたうえでの対応はとにかくダイレクト三々には相手をしないことです。ダイレクト三々の目的は、最初にある星の根拠を奪って攻めるということが視野に入っています。この目的さえ達成されなければ大ダメージを受けることはありません。多少の損をしてでも回避するべきです。とにかく星の石から動いて、ヒラキなどに回るように尽力するという対策法でした。
知念先生も衝撃を受けたという手を紹介してくれたりと、聴き応えのある内容になっていたと思います。一緒に講義をしていてとっても楽しかったですよ。
指導碁編につづく
下記のGWイベントのゲスト棋士が決まりました。
ゲスト棋士は知念かおりプロ
12月以来の登場ですね。
優しい性格がにじみ出る口調が人気の秘訣だと思っています。
優しいですが、指導碁は厳しいかもしれません。
みなさま、講義のあとに指導碁はいかがですか?
私(永代)も指導碁を受け付けています。
知念さんの厳しい指導のあとに私で癒されて(?)帰りましょう(笑)
永代塾囲碁サロンにて、知念かおり五段の指導碁会がありました。
知念プロは、私がプロ棋士を目指して院生を始めた頃に、女流本因坊、女流棋聖の2冠を保持していたこともあって、「強い女流棋士=知念プロ」という印象を私に与えた方です。
そんな知念プロが当サロンに来て下さるだけでも嬉しいのに、はじめの30分はトークショーをさせてほしいというわがままにも快く引き受けてくれました。
有名人にインタビューできるということもあって、進行役にも関わらず、ずっと緊張し通しでしたが、囲碁を始めるきっかけ~入段~現在という形で、貴重なお話を聞かせていただきました。
指導碁が始まってからの知念プロは、「やさしく、丁寧」な指導をされていましたが、中でも印象深かったのは局後の検討の様子です。コンパクトにまとまった講評に加えて、お客様と接する笑顔がとても素敵でした。これを見たら、私も含めて誰もがファンになってしまうでしょう(笑)。
「勝負は勝負」、「検討は検討」という切り替えの早さもまた、プロフェッショナルといった感じです。
インストラクターである私にとっても、こうしたメリハリある姿勢はとても参考になりました。
知念プロの指導碁をまだ受けられていない方は、是非受けていただきたいですね。
日時: 2016.04.16