10月21日、北海道札幌市のホテルエミシア札幌で、第51期天元戦五番勝負の第2局が行われました。
タイトル保持者は、棋聖・名人・本因坊・天元の四冠を保持する一力遼天元。
対する挑戦者は志田達哉八段。
志田八段はいぶし銀と言われるほどの渋い棋風なので、粘り強いのだと思います。
結果は、一力天元が2目半勝ち。
これでシリーズ成績は2勝0敗となり、防衛まであと一歩に迫りました。
志田八段は終盤まで粘り強く戦いましたが、あと一歩及ばず。
初のタイトル戦というプレッシャーの中でも落ち着いている打ちぶりが印象的です。
序盤は互角の立ち上がりだったと思います。
形勢を損じたのは下図△の一手。
一見は白を守りながら、黒にもプレッシャーをかける好手のように思えます。
しかし、これが緩着だったようです。
左辺の黒にもっとプレッシャーを与えながら好形を目指さないといけなかったようです。
ここから一力天元は安定感ある石運びで中盤の終わりを迎えます。
中盤の終わりあたりで一波乱ありましたが、一力天元は計算済みのような感じでしっかりと勝ち切りました。
これで傷なしの二連勝です。
勢いとしてはストレートまで出てきました。
ストレートで防衛して、現在挑戦中の王座を獲って五冠。
これが一力四冠の思惑と考えられます。
これで一力天元が三連覇に王手。
次局は11月7日に志田八段の地元である愛知県豊田市の「名鉄トヨタホテル」で開催予定です。
志田八段が巻き返しを見せるか、それとも一力天元が圧巻の防衛を果たすか。
注目の一局です。
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