今週は4勝3敗と苦労しました。
結果的には、3位の子に1勝及ばずで4位。
ただし、3位の子よりも斗真のほうが順位は上でした。
院生手合では、同じ勝ち数で並んだ場合、前月順位の上のほうが上位となります。
このことを、院生では「 順位ハネ 」または「 ピンハネ 」と呼んでいます。
つまり今回は、あと1勝できていれば3位の子と同星になり、順位ハネで斗真が上にいくことができたということです。
(囲碁の半目勝負にちなんで、こういう状況を0.5勝差と表現することもあります。)
今回はそこまで届かなかったので、実際に順位ハネが起きたわけではありません。
それでも、Bクラス入りまでは本当に紙一重でした。
このように院生手合では、先月の結果が今月の順位に大きく影響することがあります。
場合によっては、先月の結果が今月の1勝分相当の価値を持つこともあるのです。
そして、こういうときによく考えてしまうのが「 どこか一局でも勝っておけば 」ということです。
今月の成績は16勝11敗。
11回負けたうちの1回だけでも勝っていれば、Bクラス入りをすることができていました。
こう聞くと「 1回くらい、どうにかなりそうだよね〜 」と思うかもしれません。
でも、この1回がとんでもなく大変だったりします。
これは、院生を経験したことがある人なら、かなり痛烈な思い出として残っているのではないでしょうか。
今回は0.5勝差で届きませんでした。
ただ、この紙一重の悔しさを味わえたこと自体が、斗真にとっては大きな経験になると思います。
仮にうまくいってBクラスへ上がれていたとしても、それはそれで良い経験。
今回のように上がれなかったとしても、これもまた良い経験。
要するに、どちらに転んでも意味があります。
院生の経験は、ひとつひとつに意味があります。
勝った一局にも、負けた一局にも意味があります。
その一局ずつを積み重ねながら、少しずつ成長していく世界です。
外から見ると、本当に大変な世界だと思います。
普通の世界では信じられないようなプレッシャーが、常日頃からあります。
そんな厳しい世界ではありますが、斗真は良くも悪くも院生には適応できているように見えます。
もちろん、すでに院生を経験している両親を見て、実情を把握できていることも大きかったでしょう。
それでも、院生の勝負の世界に馴染めないとなると、そこで一気に苦しくなることもあり得ました。
その意味では、実力面ではまだまだこれからではありますが、勝負の世界への入り方としては無難にスタートできたのではないでしょうか。
あとは、勉強して経験を積み、少ないチャンスをものにしていくしかありません。
まだ院生に入って二ヶ月です。
これからの活躍に期待しましょう。
「 前回の日記 」
5月期の半分が終了!折り返し地点の成績は?【 斗真の院生日記6 】
先週の報告から1週間。
土日で6局あり、結果は5勝1敗。
順位は4位まで上昇しました。
3位までがBクラスへ昇級なので、あと一息です。
いよいよ最後の土日が勝負になりますね。
かなりピリピリとした週末になりそうです。
昇降級のかかった一局一局には、普段とは違う刺激があります。
極度の緊張感とプレッシャーがあり、それが経験となって、勝負師としての糧になっていきます。
いや〜、本当に懐かしい感じです。
実力的には、まだBクラスで安定して戦うのは難しいでしょう。
それでも、この勢いのまま一度でもBクラスを経験できれば最高ですね。
早い段階で上の世界を体験することには、大きな意味があります。
昇級レースのメンバーとの直接対決もある、最後の土日に注目です。
虎丸こども囲碁大会でバタバタとしていて、こちらがなかなか報告できておりませんでした。
少し落ち着きましたので、現状報告です。
斗真は院生に4月から入り、4月期はDクラスで二位でした。
これにより5月期はCクラスで対局しています。
Dクラスからの昇格は新規の三人がCクラスに入り、同期対決もさることながら先輩たちも待ち受けており、より一層の厳しさが待ち受けているでしょう。
5月期はどうなるか。
Cクラスに上がった勢いで、頑張ってもらいたいものですが…。
現在は5月期の4日目(2週間分)とちょうど半分が終わり、14局を消化しました。
結果は7勝7敗で6位。(5位から訂正)
Bクラス昇格は3位までなので、現状では圏外となります。
戦いの面ではなかなか良いものを持っているような気がするのですが、まだその力を発揮する準備の段階でうまくやれていないと思います。
あわよくば早くBクラスを体験してもらいたいと思っていましたが、まだ実力的には厳しいのかもしれません。
こういうときは棋力ではない「 何か 」で勝ちを引き寄せるしかありません。
その「 何か 」とは何なのでしょうね。
分かるような気もするのですが、分からない気もします。
人によって違うような気もするし…。
ひとまずは後半戦の奮起に期待して、お手並み拝見といきましょう。
時間がいくらあっても足りないもの…。
それはですね、
ずばり「ゲーム」です。
ゲーム好きがゲームを始めたら最後、時間なんてあっという間に溶けていきます。
あれ?
でも、よく考えてみたら…。
「囲碁」もゲームですね。
そうです、囲碁はその気になれば究極的に時間が溶けていくゲームです。
それもそのはず、人間レベルでは囲碁を極めることは無理だと思いますので…。
どこかの記事で「alphaGO(AI)は研究を続ければ、100年くらいは成長を続けるだろう」と書いてあるのを見た気がします。
逆に言うとあのたった数年で人類最強の囲碁棋士を打ち破ったalphaGOですら、100年以上かかるということですよね。
人類には一生かかっても無理ということです(笑)
囲碁棋士は対局が大好きです。
対局が嫌いだという棋士を見たことはありません。
そして、それと同じくらいに大好きなのが研究です。
もっと詳細に言うと「対局後の検討」ですね。
やっぱり、人間どうしで戦ったあとは情も残りますし、向上心の塊のような棋士だったら検討を嫌う人はいないのではないか…と思うほどです。
そして、ひとたび始めると、これがまた長い…。
代表的な例として林海峰先生が挙げられます。
ある日、趙治勲先生と対局して、終局は夜の遅めの時間。
検討をしていて終電も終わったころに…(何時間やっとんねん)
林先生「これから家にきなよ」
治勲先生は林先生の自宅でどんなもてなし(お酒とか)をしてもらえるのか楽しみにしていると、机の上に出てきたのは碁盤。
その後、徹夜でまた検討をすることになったというエピソードがあります。(合計で何時間やっとんねん)
まぁ、この話は趙治勲先生が面白おかしく紹介しているだけで、実際は林先生の「場所を変えて検討を続けようよ」という意思表示は伝わっていたとは思います。
正直なところ、検討というのは本当に末端のほうまでやると一流棋士が何日かけても解明できないことが多いので、こういうことが起きてもおかしくはありません。(さすが囲碁)
ということで、大体のところは適度に切り上げるものですね(笑)
最近は、斗真の院生手合の碁をよく検討しています。
そこで気になるのが、相変わらず深く読まないこと。
さらに、工夫のない手を連発することもあり、さすがにこれはまずいと思い、少し深く検討することにしました。
このままの碁では、Bクラス以上では絶対に通用しないでしょう。
Bクラス以上になると「何となくの手」や「浅い読み」は、一瞬で潰されてしまいます。
この壁を突破するために必要なのは「深い読み」と、読みに基づく「工夫」です。
それによって、「常にその場での最善の一手を見つける力」が身についていきます。
もちろん、最初から最善が分かるわけではありません。
それでも「今より少しでも良い手を見つけよう」と考え続けていると、いつの間にか少しずつ良い手が見つけられるようになってくるものです。
やっぱり棋士は向上心の塊ですねというお話しです。
深い検討として思い出されるのは、岩田先生の家で宮沢吾朗九段の研究会が開催されていたのですが、宮沢先生が検討をし始めると、これがまた長い長い…。
ほっておくと、一時間なんというレベルでは終わりません。
大体は岩田先生の奥様などが「そろそろ、子どもたちも帰る時間なので…」という感じで助け船を出してくれるくらいです(笑)
深い検討というのは本当に時間が溶けていくんですよね…。
ある生徒さんはこう言っていました。
「囲碁は人生で最高の暇つぶしだな」と。
本当にこの名言が胸に残っています。
囲碁があれば時間はいくらでも楽しく潰せるということでしょう。
囲碁は時代の流れが早い現代には沿わないのかもしれませんが、こんなに人生で最高の暇つぶしができるゲームを、もっと色んな人に楽しんでもらいたいものですね。
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院生は毎月必ず昇降級があります。
斗真のいるDクラスからは3人がCクラスに上がれます…。
斗真の結果は…。
26勝6敗で2位!
まずは無事にCクラスに上がることができました。
5月からCクラスで対局します。
とはいえライバルのAくんは31勝1敗と圧巻の成績。
斗真との直接対局も2勝1敗として、そのほかには全勝という内容です。
安定感がありますね。
くらしきの全国大会決勝では一発入って勝ったけど、実力的にはAくんのほうが安定感があります。
今後は斗真の良き目標になってくれそうですね。
長い付き合いになりそうです。
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院生は毎週土日にあります。
これまで3週目までを終えました。
そして、Dクラスは一日四局打ちます。
これで、ここまで24局を打ったことになります。
結果は20勝4敗で2位につけています。
1位はたびたび紹介しているA君です。
3人がCクラスに上がることができます。
現在のところは新加入の3人で上がり枠を占めそうな勢いです。
次の土日で決着しますので、楽しみですね。
斗真の調子は悪くなそうです。
成績についてはもう少し勝ってほしいという気持ちはありますが、これが今の実力でしょう。
院生の碁を検討していると突っ込みどころがたくさんありすぎて、表現が難しいのですが…。
一言で表すのであれば「まだまだ弱い」です。
院生で勝負の場を経験しながら、勉強を頑張るよりないですね。
これが毎週土日で続くんだなと思うと斗真も大変だなとは思いますが、親のほうも大変です(笑)
まぁ、気にしすぎてもいけないので、やるべきことをやって、ドンと構えておきましょう。
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二日目は全勝!【 長男の院生日記2 】
4月期のレポートです。
今回から「長男の院生日記」→「永代斗真の院生日記」に改名したいと思います。
よく考えれば名前は院生一覧に載っているわけなので…。
少しずつ成長を感じます。
囲碁のほうも成長を感じさせておくれ…(笑)
三日目は、四戦全勝。
初日は負けてしまいましたが、二日目と三日目で全勝して勢いが出てきたか…。
というところでしたが…。
毎週土日に院生研修があり、月8回の対局があります。
四日目が終わると、ちょうど4月の前半戦が終了です。
ここも全勝して、しっかりと締めくくりたいところでした。
しかし、この日からはDクラス12人との対戦をひと通り終え、いよいよ2周目に入りました。
四日目の結果は3勝1敗。
1周目に負けた相手にはリベンジを果たしたものの、前回勝っていた相手に敗れる形となりました。
これで院生Dクラスでの前半戦は、14勝2敗となりました。
Dクラスは12人中3人がCクラスに上がれますが、現在の順位は2位です。
現在の1位はライバルのA君。斗真に敗れた一局以外は全勝で、さすがの安定感です。
院生らしく、やはり簡単にはいきません。
ここからも山あり谷ありの厳しい戦いが続きますね。
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初日だった昨日はDクラスで3勝1敗でした。
本日はどうだったのでしょうか。
本日はなんと…。
四戦全勝!!
二日目は、小学生大会でライバル的なA君にも勝ち、4戦全勝となりました。
結果だけを見れば最高です。
とはいえ、内容は置いておいて…。
(くらしきの全国大会決勝を再現したような碁でした。)
さて、ここで少し思うことがあります。
囲碁でも将棋でもスポーツでも、勝負の世界にいる人たちは結果を出したあと、試合後すぐのインタビューで「今の気持ちを率直にどうぞ」と聞かれることがあります。
そのとき、囲碁や将棋の棋士は
「運が良かったです」
「たまたま、最後に相手が間違ってくれました」
といった、かなり謙虚なコメントをすることが多い印象です。
嬉しさを前面に出すというよりは、どちらかというと「ほっとした」という空気を感じます。
もちろん、心の中では喜びが爆発しているのかもしれませんが、表にはあまり出さない印象です。
一方で、野球やサッカーなどのスポーツでは、試合終了の瞬間から感情を爆発させる場面をよく見ます。
そのままインタビューでも喜びを爆発させる選手も多いです。(もちろん結果を出せてほっとしたと語る選手もいます。)
この違いは何なのだろうと、前からよく考えています。
囲碁や将棋にはゲーム的な要素からして、内に秘めた闘志といったところでしょうか。
そのため、自然と慎重で控えめなコメントになりやすいのかもしれません。
ただ、それだけではなく、試合の間隔も関係しているのではないかと思います。
たとえば、4年に一度のワールドカップのような特別な舞台では、感情が一気に爆発しやすいのでしょう。
逆に、毎週のように試合がある世界では、勝った瞬間の気持ちは「嬉しい」よりも「ひとまずほっとした」が先にくることも多いのではないでしょうか。
実際、院生のように毎週土日に何局も打つ生活をしていると、1局勝ったからといって、いちいち喜びを爆発させるような感覚にはなりにくいのが実感です。
勝てば安心する。
負ければ苦しい。
何とも厳しい世界です。
さらにはプロ試験のような舞台ともなると、普段の院生手合よりも何倍も負担が大きくなります。
本当に厳しい世界です。
しかも、囲碁は団体競技ではなく個人戦です。
負けた責任は、すべて自分に返ってきます。
そんな勝負を、院生は週2回、しかも一年中続けていくわけです。
そりゃあ、強くならないわけがありません。
長男よ、頑張っておくんなまし。
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