先日、弟子の山根紹平が家に来て、長男と対局してくれました。
現在は社会人をやっています。
まずは紹介がてらに思い出話でも。
紹平は元院生でAクラスに上がったこともある実力者です。
中学生二年生くらいで碁会所のアマ五段くらいしかない時に、横浜でやっていた子供教室にやってきました。
「院生になって、プロを目指したい」と。
地元の碁会所では「やめたほうがいい」などと言われたようですが、お母さんが「一度見てほしい」と連れてきました。
勿論、最初は「年齢も高いし、プロを目指すのは辞めたほうがいい」と思ったのですが、話を聞いて一局打つと面白いことがありました。
まずは素直な碁を打っていたので、当時一緒に講師をしていた石原(永代門下)と「プロは分からないけど、とりあえず強くなりそう」と2人の意見は一致。
そして、囲碁歴が浅いことも高ポイント。
現在の年齢で、その棋力だったのは単純に囲碁を始めるのが遅かっただけのようです。
さらに「普段はどういう勉強方法してるの?」と聞くと「囲碁将棋チャンネルを観て勉強しています」と返ってきました。
囲碁将棋チャンネルは一般のアマチュア向けで、院生になるような子供とは少し違うテイストなのです。
この現状でここまで強くなったなら、まだまだ伸びると思いました。
そこでお母さんに「面白そうだからやらせてみませんか?永代が推薦者になります」と提案しました。
そして、結果は予想どおりにグングンと伸びてAクラスにいくまでになりました。当時のAクラスは(今も)、自分の頃よりレベルが高くて入るだけでも大変です。
院生を卒業したあとは、アマ名人で神奈川県代表として全国大会にも出場していますし、なかなかのものでしょう。
もっと覚えるのが早かったらプロにもなれていたかもしれない逸材でした。
永代の選球眼もなかなかのものでしょう!?
まあ、プロではなくても本気でプロ修行をしたことがある指導者なら、これくらいのことは簡単に分かりますけどね(笑)
つづく
久しぶりに更新しました。
中学生時代の仁風会編です。
仁風会は木谷禮子先生が創設して、その後小林光一先生に引き継がれました。その頃のお話が中心です。
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7月7日(日)の永代塾囲碁サロン4周年記念イベントにゲスト棋士として登場します。永代塾囲碁サロンには初登場ですね。
望月研一プロ↓↓
新人王戦で準優勝だったり(優勝は井山さん)、王座戦などでは挑戦者決定戦まで勝ち上がるなど実績が豊富な実力者です。
何となく指導碁会などをやっているイメージがなかったので、これまでは声を掛けていませんでしたが・・・。
とりあえず昔の仲間のよしみで声を掛けてみたら、思いのほかにOKの返事をいただきました(笑)
望月プロとの付き合い
中学1年くらいからの付き合いがあります。
同級生なのですが、院生に入ったのは私のほうが先です。
そのうち、同級生の院生は15人ほどに膨れ上がるのですが・・・(笑)
望月プロのほうが強かったので、常に少し上にいるイメージです。少し調子が良くて上のほうへ進むと待っている感じですね。
プロ試験本戦にて
囲碁はそこまでたくさん打った印象はないのですが、彼が入段(プロ入り)を決めた年の本戦リーグラスト2局目で当たった記憶は鮮明に残っています。
望月少年が勝てば入段が決まる一局。対する永代少年はもうすでに圏外の成績で消化試合です。
望月プロとは同級生でもありましたし、仲が良いほうだとは思います。なので一般的な感覚だとここは譲ってあげてプロ入りを祝福してあげる。そんな思いを持った方も多いでしょう。
しかし、勝負の世界では・・・。
それとこれとは話が別です。
むしろ、仲が良いほどに自分との対局で入段が決まるなんてもってのほかです。
プロ野球でいうと、目の前で優勝の胴上げをされる気分ですね。自分で決定されるという恥ずかしいことにならないように、ものすごく気合いが入ったのを覚えています。
ちなみに望月少年のラストの相手は大場淳也少年(現七段)でした。同級生二人を残した望月少年はどこで入段を決めたのか・・・。
正解は・・・。
4周年記念イベントに来てくださいね(笑)