勝者が棋聖への挑戦決定という大一番!
勝ったのは芝野虎丸十段でした。
許家元九段は第1局に勝ちましたが、あと一歩届かず。
無念の敗退となりました。
芝野十段は先日の名人戦七番勝負で負けた一力遼棋聖へ再挑戦です。
リベンジなるか!
1図
立ち上がりは黒が下辺を制して、やや黒が優勢。
その下辺を白が少し利かそうと思ったのが1図の白1(50手目)。
黒は受けているくらいでしたが、黒2と緩まずに反発したのは、囲碁棋士らしい精神だと思います。
しかし、これが裏目に。
白3へ打たれると、取っていたはずの白三子に活力が戻ってしまいました。
2図
そして、少し進んで右辺の白は壊滅してしまいましたが、代わりに2図、白1、3(60手目)の厳しい反撃が!
これで、逆に下辺は白地となってしまう結果に。
ここから白が息を吹き返し、反撃の糸口をつかんだようです。
この先はあれよ、あれよと黒のほうが弱くなり、白が攻勢に。
勢いそのままに押し切り、白が勝ちました。
なんと、今回の開幕戦はハワイで開催!
芝野十段は初のアメリカだということです。
(ハワイがアメリカという感じは少し薄いけれど)
前にアムステルダムで開幕局があったのをリアルタイムでテレビ観戦した記憶があります。
記憶が曖昧ですが、海外での囲碁棋戦は珍しいですよね。
気持ちを新たに良い碁が見られることを期待してます!
10月29日(水)に第二号が配信されました。
次回は11月5日(水)となります。
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封じ手予想:黒1のサガリ
一力遼名人の3勝2敗で迎えた六局目です。
あとのない芝野十段はさらに踏ん張れるか。
名人戦シリーズもいよいよ大詰めを迎えてきております。
昨日に1日目は進行して封じ手までをしております。
ここで今回も封じ手の予想をしてみましょう。
黒1のサガリです。
ここに守りがないと色々と味が悪いです。
黒1のサガリは要石の白一子を取るぞと脅しているので、先手になるでしょう。
その後に中央のケイマなどに回る流れかなと思います。
これまでの形勢は、私のぱっと見は黒が良いと思いました。
しかーし、肝心のAIによる形勢判断は白良し・・・(笑)
安定の永代さんでした。
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第50期名人戦七番勝負の第四局が、神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われました。
結果は一力遼名人が白番中押し勝ち。
シリーズ成績を3勝1敗として、名人位の防衛に王手です。
今回の一局は一力名人が少しずつポイントをあげて、優勢を築いていく展開でした。
対する芝野虎丸十段も中盤で粘りを見せましたが、一力名人にしっかりと対応されて、あっさりと土俵を割ってしまったという印象です。
これで芝野十段のカド番となったわけですが、ちょっと次局が心配ですね……。
ここはもう開き直って、思い切ってやってもらいたいです。
最近は1日目の打掛けまでの手数が多く、進行が早い対局ばかりです。
本局もその流れのままに、二日制の対局でありながら二日目の午前中に終局してしまいました。
午前11時37分に終局という異例の展開でした。
これはとても珍しいことで、二日目の午前中に終局は初めてなのではないでしょうか。
少なくとも私の記憶にはありません。
昔の二日制のタイトル戦といえば、夕方遅くまで熱戦が繰り広げられるものでしたが、最近はそんな流れは見る影もありません。
これで一力名人が防衛に王手をかけ、芝野十段としては後がない状況です。
名人を奪取するには残り3局をすべて勝たなければならないという厳しい条件ですが、開き直って調子を戻してくるなら、あり得ない話ではありません。
次の第五局は10月7日・8日、山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。
ここで決まるのか、それとも挑戦者が意地を見せるのか。
第五局に注目です。
今回の封じ手予想は珍しく的中しました!!
わ〜い。
【名人戦第四局・封じ手予想】
— 永代和盛(永代囲碁塾) (@nagayojyuku) September 22, 2025
人間なら白1のカケでしょう!
AIならスベリかなとも思ったのですが、人間らしく白1のカケにしてみます。
白は中央の切りなど黒の薄みを狙いそう。AIの評価値見る前は黒もなかなか地があって良さそうと思ったけど、白が99%なんですね。囲碁って難しい…。 pic.twitter.com/MYhtY71muP
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第50期名人戦七番勝負の第三局が、9月11日・12日の二日間、三重県鳥羽市「戸田家」で行われました。
ここまでの対戦成績は一力遼名人が2連勝。
一力名人はこのまま一気にいきたいところ。
芝野虎丸十段にとっては、もうこれ以上は引き下がれない重要な一局となりました。
午前9時に対局開始。
黒番は一力名人、白番は挑戦者の芝野十段。
立ち上がりは黒が実利を稼ぎ、白は厚みを意識した模様作戦。
その後、黒の突入から乱戦に突入し、黒は捨て石含みのサバキでポイントをあげます。
しかし、その直後に黒の一力名人は何か錯覚があったのか、黒の大きな確定地と思われた右上を大きく荒らされてしまいます。
荒らされるどころか、白地が11目もできてしまいました・・・。
これで白が大優勢となりました。
そして、最近では普通になってきた1日目100手超えというスピーディーな展開に。
117手目を封じ手として、初日が打ち掛けとなりました。
封じ手をする局面・直前の△が116手目
9時に封じ手が開封されて再開。
封じ手は下記でした。
封じ手はスベリ
ちなみに私の封じ手予想は、一路右のツケでした。
詳しくは昨日のブログをどうぞ!
その後は芝野十段が大優勢を生かして主導権を握り、最後は下辺の黒石を捕獲。
14時36分、142手で一力名人が投了し、芝野十段の白番中押し勝ちとなりました。
七番勝負のシリーズとしては珍しく早い時間帯での終局でしたね。
これでシリーズ成績は一力名人の2勝、芝野十段の1勝となりました。
星も近づいてきて、俄然と面白くなってきました!
第四局目は9月22〜23日で、神奈川県箱根にある「ホテル花月園」で行われます。
花月園は名人戦だけでなく、数多くのタイトル戦の舞台となっています。
どんどんと歴史が積み重なっていきますね。
今後の展開に注目です!
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1日目の終了時点で116手ということで、本局もハイペースな進行です。
形勢のほうは一力名人の見損じがあったのか、上辺で白が大威張りの生きとなり、はっきりと白が良い局面だと思います。
布石では右上黒は完全に黒地だと思っていましたよ、ええ……。
さて、そんな局面で迎えた117手目の封じ手を予想してみましょう!
永代の封じ手予想・局面図
黒1のツケです!
ツケはなんとなく白の対応も難しいかなぁ、程度の考えです(笑)
永代の第一感・局面予想図
本当は黒1などに打ち込むことが第一感でした。
でも、こういうふうに焦った打ち方は、何だかうまくいく気がしないんですよね。
まだまだ局面も広いし、ゆっくりと様子見をするということで、封じ手予想はツケにしてみました。
封じ手はほとんど当たったためしがないのですが、まぁ、予想することに意味があると言いますか・・・(笑)
二日目の熱戦にも注目です!
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第50期名人戦七番勝負がついに始まりました。
開幕局は2025年8月26日(火)・27日(水)の両日、鹿児島市の「城山ホテル鹿児島」で行われました。
対戦するのは、名人・一力遼と挑戦者・芝野虎丸十段。
最近の番碁では、前回の本因坊戦が記憶に新しいところですが、一力名人にやられ気味の芝野十段です。
そろそろお返しなるか!といったところですね。
第1局の黒番は一力名人。
序盤から積極的に仕掛け、攻めの姿勢を見せました。
しかし芝野挑戦者も冷静に応じ、シノギ続けました。
そして、いつの間にか黒が突入する流れになり、立場は逆転。
午後5時31分、101手目で封じ手となり、初日が終了しました。
AIの評価値は白の勝率95%と、芝野十段が大きくリード。
二日目でもリードを保ち続けられるかに注目が集まりました。
封じ手のあともかなり長い時間で、黒の勝率は90%を超えていました。
このままいくか・・・と思いましたが、すんなりといかせないのが一力名人ですよね。
フリカワリを機に、いつの間にか白の勝率が90%になっていました。
そして、そのまま一力名人が押し切って、開幕戦勝利。
芝野十段は何か誤算があったのでしょうか。
この一局を勝ちきれないのは、かなりつらいものがあるかと思います。
気持ちを切り替えて2局目以降で巻き返しに期待です。
名人戦七番勝負は、今後も日本各地の名勝負の舞台で続きます。
第2局:長野県高山村「藤井荘」
第3局:三重県鳥羽市「戸田家」
第4局:神奈川県箱根町「ホテル花月園」
第5局:山梨県甲府市「常磐ホテル」
第6局:愛知県田原市「角上楼」
第7局:千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」
それぞれ由緒ある宿での対局となり、盤上の熱戦に加えて「どんな風景の中で対局が行われるのか」という楽しみもあります。
今回の第1局は、日本棋院ネット対局サイト「幽玄の間」やYouTubeチャンネル「囲碁将棋TV -朝日新聞社-」でライブ配信されました。
解説は河野臨九段が担当。
棋譜をリアルタイムで追えるし、トップ棋士に解説までしてもらえるなんて、良い時代になりました。
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2025年7月9日、日本棋院東京本院にて「第50期碁聖戦挑戦手合五番勝負 第2局」が行われました。
黒番の井山裕太碁聖が、白番の芝野虎丸十段に185手・中押し勝ちを収め、シリーズは1勝1敗のタイとなりました。
白の虎丸十段が、中盤で白模様をひたすらに大きくしました。
対する井山碁聖は白のスソ空きや少しだけある利きを使って、突入。
最後には白地を荒らすどころか、逆に攻め合いで白石を取ってしまうというおまけつき・・・。
読みに自信がないと、突っ込んでいけない局面の連続でしたね。
堂々と勝ち切った井山碁聖、強い。
井山碁聖は王座と合わせて二冠。
虎丸十段は十段のみで一冠。
一力棋聖の国内五冠を奪いにいく前哨戦になっていると思います。
どちらに勢いがつくか。
天王山となる三局目が楽しみですね。
第三局 7月18日(金)
第四局 8月1日(金)
第五局 8月20日(水)
いずれも会場は日本棋院となります。
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2025年6月25日、記念すべき第50期碁聖戦の第1局が、日本棋院東京本院にて行われました。
挑戦者は芝野虎丸十段。
昨年に続き2年連続の挑戦で、前回はストレート負けを喫していますが、今回は一味違います。
春の十段戦では井山十段(当時)をストレートで破って十段を奪取。
直近の本因坊戦挑戦手合でも一力遼本因坊を相手に、劣勢な状況から食らいつき、星を五分に戻して最終局まで持ち込んでいます。
一方、迎え撃つ井山裕太碁聖は現在5連覇中。過去にも6連覇を果たしており、このタイトル戦では圧倒的な実績を誇ります。
そんな二人の初戦、今回は芝野十段が黒番。
持ち時間各4時間、秒読みは残り5分からというスピーディな早碁形式の一日制です。
結果は午後5時38分、159手までで芝野十段の中押し勝ちとなりました。
昨年は三連敗でタイトルを逃した芝野十段にとって、今回の先勝は非常に大きな意味を持ちます。
対局内容もほぼ完勝と言ってよいのではないでしょうか。
幸先の良いスタートを切りました。
舞台は日本棋院東京本院。歴史と伝統を誇るこの場所で、第50期という節目の碁聖戦初戦が行われるのは、まさにふさわしい舞台設定でした。
立会人は片岡聡九段。
穏やかで柔らかい語り口が印象的な棋士で、タイトル戦の進行役としても安心感があります。
優しくダンディーなおじさまです(笑)
記録係は大西研也六段と張心澄二段。
若手の二人がしっかりと記録を務め、現場に爽やかな空気を添えていました。
解説には鶴山淳志八段(新聞)、沼舘沙輝哉七段(幽玄の間)と、若手〜中堅の実力者が勢ぞろい。
今後を担う布陣としてもバランスの良い顔ぶれでした。
タイトル戦では毎回話題になるのが“昼食”と“おやつ”。
今回の昼食は、芝野十段が「あづまやの親子重」、井山碁聖が「明治座の桔梗」。
いずれも東京本院近辺の定番メニューですが、今回はどんな心境で決めたのでしょうか。
おやつは井山碁聖が「ガトーショコラとリンゴジュース」。
芝野十段が「ブルーベリーフロマージュとももジュース」。
芝野十段は甘党なイメージですが、井山碁聖もしっかりと甘いものを補充してますね。
対局の緊張感とは裏腹に、こうした柔らかい場面があることが、タイトル戦のもうひとつの魅力ですね。
ときには盤上よりも食レポで盛り上がることもよくあるくらいです(笑)
第2局は7月9日(水)、日本棋院東京本院にて行われます。
2回目の6連覇に向けて、二連敗は避けたい井山碁聖。
対して、絶好調の勢いそのままに突っ走るか、芝野十段。
次局も楽しみです。
永代囲碁塾
2025年6月25日、いよいよ第50期碁聖戦五番勝負が日本棋院東京本院にて開幕しました。
第50回という記念すべき節目の期に登場したのは、井山裕太碁聖と、挑戦者の芝野虎丸十段。
井山碁聖は直近の3期でストレート勝ち。
さらには第46期からの「5連覇」という大記録がかかった重要なシリーズです。
(第37期-42期の6連覇とは別で)
一方の芝野十段は、2年連続での挑戦。
昨年の3連敗ストレート負けの雪辱を果たすべく、再びこの舞台に帰ってきました。
(先日の十段戦では芝野十段が3−0ストレート勝ちをしておりましたが)
ちなみに今回の立会人は片岡聡九段。
温厚な人柄と的確な分析で知られるレジェンド。
そして、記録係は大西研也六段と張心澄二段です。
対局の模様は、いつもの通り「幽玄の間」での中継に加え、日本棋院のYouTubeでも同時配信されていて、ファンの間でも大きな注目を集めています。
井山碁聖が節目の五連覇を飾るのか。
それとも、最近絶好調の芝野十段が世代交代の狼煙を上げるのか。
このシリーズも楽しみですね。
永代囲碁塾
三重県鳥羽市・旧旅館「戸田家」を舞台に行われた本因坊戦第四局。
挑戦者の芝野虎丸十段が白番、236手で中押し勝ちして、シリーズ成績を2勝2敗のタイに戻しました。
消費時間は・・・ 一力本因坊=2時間58分 芝野十段=2時間57分
勝負の行方は、ついに最終局に持ち越されました。
決着をつける第五局は、2025年7月2日(水)、神奈川県箱根町「ホテル花月園」にて対局予定です。
一力本因坊の三連覇か、あるいは芝野十段による本因坊奪取か。
どんな碁になるのか、とても楽しみです。
ちなみに、次局の会場「ホテル花月園」は、古くから多くのタイトル戦を誘致しており、囲碁や将棋に対する理解が深いことで知られています。
永代囲碁塾でも、これまで何度か囲碁旅行会を企画し、お世話になってきました。
さらにさかのぼると、私の師匠が主宰している岩田会でも、この場所で数十回にわたり囲碁旅行会を開催しています。
私自身もたくさんの思い出のあるホテルで懐かしく思います。
決着の舞台となるこの地で、どんな物語が生まれるのか・・・。
注目です。
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