第16回春蘭杯世界囲碁選手権の1回戦が5月23日(土)に中国・陜西省西安市で行われ、日本からは一力遼九段、 井山裕太九段、許家元九段、福岡航太朗七段の4名が出場した。
結果は一力九段、井山九段、許九段が敗れ、福岡七段のみが勝ち上がりました。
とはいえ、福岡七段の相手はポーランドスタニスワフ・フレイラク二段。
実質的に日中韓の戦いは、0勝3敗の大苦戦となりました。

一力九段はグロービス杯の第一回覇者ですが、第二回覇者の黄雲嵩九段(中国)に敗れましたね。
一回戦はなかなかに厳しい結果でした。
そして、2回戦は勝ち上がった福岡七段が柯潔九段(中国)と当たることになりました。
柯潔九段は中国での第一人者が長かった強敵です。
日本の新鋭が、中国の歴戦者にどう戦うかが見どころですね。
そして、我らが芝野虎丸棋聖が2回戦から登場します。
お相手は李欽誠九段(中国)です。
李欽誠九段も中国でタイトルをいくつも獲得している実績十分の実力者です。
グロービス杯でも第3回に優勝しています。
強敵揃いの2回戦ですが、二人の奮闘に期待しましょう!
七大タイトルの挑戦手合に初登場の福岡航太朗七段ですが、第一局は一力遼本因坊に先勝と鮮烈なデビューを果たしました!
さて、注目の第二戦ですが、立ち上がりはお互いに模様を囲い合う渋い碁となりました。
ただし、一力本因坊は模様を広げる棋風ではないことから、何となく福岡七段がそう仕向けるような作戦を選んだのかなとも思いました。
そのかいあってか、立ち上がりの作戦は黒番の福岡七段が成功していたかと思います。
とはいえ、中盤からの一力本因坊の戦いはさすがです。
結局はいつものサバキの碁となり、形勢は逆転。
そのまま一力本因坊の勝ちとなりました。
しかし、福岡七段もヨセで猛烈な追い上げを見せて、1目半まで迫りました。
すんなりと負けていないあたりは、次回の第三局も期待できそうです。
天王山となる第三局は6月3日に行われます。
黒 福岡 航太朗 七段
白 一力 遼 本因坊
本因坊戦第二局・1図
△、白38手目と一力本因坊が構えたところです。
黒も白もお互いに落ち着いた布石ですね。
最近見慣れた対決の一力遼本因坊VS芝野虎丸棋聖だったら、一力本因坊が黒番かなと思ってしまうような立ち上がりとなりました。
本因坊戦第二局・2図
黒は中央で白模様を軽く消そうとしたことを発端に、白は左辺で反発して戦いが始まりました。
そこで出てきたのが▲、48手目のアキ三角です。
アキ三角は愚形の中の愚形。
よもやプロが打つなんて、と考えてしまうところですが…。
ところがどっこい、アマが打つアキ三角は9割方が悪手ですが、プロが打つアキ三角は9割方が好手です(笑)
本因坊戦第二局・3図
白56手目は△です。
みなさま、実はこの形も愚形ということをご存知でしょうか。
この形は「棒ツギ」という愚形です。
一間トビをノゾかれていないのにツグことを棒ツギと言います。
本因坊戦第二局・4図
この手では白1と右上の二子にソイが形です。
二つ並んだら一間の形にする、ということですね。
しかし、ソイだと黒から2という下辺へ進出する手が残るので、綺麗な形だからと選ぶわけにはいかなかったのでしょう。
3図のアキ三角は愚形とはいえ、実戦的な手として選んだということです。
本因坊戦第二局・5図
白68手目の△はまたもやアキ三角でした。
しかし、これも綺麗な形として一間に打つと、白四子が取られて投了となってしまうので仕方がありません。
ただ、仕方がありませんとは言いつつも、黒に流れが傾いていた序盤戦からこの手で逆転の契機をつかむことになったということを付け加えておきます。
本因坊戦第二局・6図
黒85手目は黒1でした。
白4までと捨てて、続いて打ち込みなどで上辺の白へ襲いかかる算段です。
とても大胆な手で、勝てば勝着と評されるほどの思い切りの良さです。
しかし、結果的には上辺の白もさらっとシノがれてしまい、逆転を許してしまったようです。
その後は白がそのまま押し切り、一力本因坊の勝利。
勝てば勝着だったかもしれませんが、結果的には敗着だったかもしれません。
本因坊戦第二局・7図
6図の黒85手目では、本図の黒1とアキ三角で粘るべきだったようです。
やはりこの黒三子は白を切ってるので、要石なんですよね。
大事な石は簡単には捨ててはいけないということですね。
最後の最後まで愚形が出てくる一局でした。
みなさまも「アキ三角」や「棒ツギ」などには十分お気をつけくださいね。
七大タイトルの挑戦手合に初登場の福岡航太朗七段ですが、第一局は一力遼本因坊に先勝と鮮烈なデビューを果たしました!
さて、注目の第二戦ですが、立ち上がりはお互いに模様を囲い合う渋い碁となりました。
ただし、一力本因坊は模様を広げる棋風ではないことから、何となく福岡七段がそう仕向けるような作戦を選んだのかなとも思いました。
そのかいあってか、立ち上がりの作戦は黒番の福岡七段が成功していたかと思います。
とはいえ、中盤からの一力本因坊の戦いはさすがです。
結局はいつものサバキの碁となり、形勢は逆転。
そのまま一力本因坊の勝ちとなりました。
しかし、福岡七段もヨセで猛烈な追い上げを見せて、1目半まで迫りました。
すんなりと負けていないあたりは、次回の第三局も期待できそうです。
天王山となる第三局は6月3日に行われます。
黒 福岡 航太朗 七段
白 一力 遼 本因坊
本因坊戦第二局・1図
△、白38手目と一力本因坊が構えたところです。
黒も白もお互いに落ち着いた布石ですね。
最近見慣れた対決の一力遼本因坊VS芝野虎丸棋聖だったら、一力本因坊が黒番かなと思ってしまうような立ち上がりとなりました。
本因坊戦第二局・2図
黒は中央で白模様を軽く消そうとしたことを発端に、白は左辺で反発して戦いが始まりました。
そこで出てきたのが▲、48手目のアキ三角です。
アキ三角は愚形の中の愚形。
よもやプロが打つなんて、と考えてしまうところですが…。
ところがどっこい、アマが打つアキ三角は9割方が悪手ですが、プロが打つアキ三角は9割方が好手です(笑)
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3図〜7図までの詳しい解説は囲碁マガジンにてご確認ください。
| 横塚力若鯉 | 孫喆八段 | 藤沢里菜七段 |
| 佐田篤史七段 | 大西竜平七段 | 大竹優七段 |
| 福岡航太朗七段 | 上野愛咲美六段 | 酒井佑規六段 |
| 田中康湧五段 | 伊了四段 | 池本遼太四段 |
| 三浦太郎四段 | 上野梨紗三段 | 蕭鈺洋三段 |
| 高雄茉莉二段 |
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