一力遼名人VS佐田篤史七段で碁聖戦の挑戦者を決める一戦が行われました。
結果は佐田七段の黒番中押し勝ち。
三度目の挑戦者決定戦にして、初めての勝利となりました。
一力名人は自社のタイトル戦だけあって、碁聖を何としても獲得したい気持ちもあったでしょう。
あと一歩のところで、今年は断念ということになりました。
それにしても佐田七段というニューフェイスがきましたね。
実は佐田七段は囲碁界の桃太郎と呼ばれています!
岡山出身で桃太郎のように誰からも愛されるキャラということで異名がついたとか。
たしかに言われてみれば、はちまきをビシっと締めると、似合って格好良いような気がします。
ところで囲碁界の桃太郎ということは、鬼を退治にいくことになります。
今回の鬼は…。
碁聖のタイトルを持っているのは鬼よりも強い「魔王」です(笑)
桃太郎は魔王討伐に成功するのか!
注目の碁聖戦は例年だと6月末頃からのスタートです。
乞うご期待!
黒・佐田 篤史 七段
白・一力 遼 名人
碁聖戦・挑戦者決定戦1図
ポイントに取り上げたのは、▲(黒55)と打った場面です。
なんとなく形勢に分が悪そうな黒は、左辺で戦いを起こしたい雰囲気ですね。
一力名人が選んだ次の一手は!?
碁聖戦・挑戦者決定戦2図
一力棋聖は無難に二間ビラキを選びました。
無難に大きい。
普通に大きい。
でも、なんだか一力さんらしからぬ、厳しさを感じない一着のような気がします。
真意はいかほど…?
碁聖戦・挑戦者決定戦3図
ここは白1と黒2の交換を利かしておきたいところでした。
しかし、この手の意味は、黒を小さく眼二つで生きさせて満足という手です。
普通の人は、気分の良いタタキを打ててこれで満足といったところでしょう。
しかし、一力さんはこんなものでは満足できなかったのかもしれません。
場合によっては白2と取りにいく手を狙っていたということでしょう。
2図の二間ビラキは迫力のない無難な手に見えて、実は厳しい一手なのかもしれません。
ただ、このあとの展開では白1が間に合わなくなってしまい、フリカワリで黒が大きく得をしました。
とっておきのタタキを最善の手順で決めたいという一力さんの目論見が外れてしまった格好です。
こうなると勝つのはなかなか大変です。
このまま佐田七段が押し切り、挑戦者決定となりました。
桃太郎さん、次は鬼退治ならぬ、魔王退治だ!
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2025年7月9日、日本棋院東京本院にて「第50期碁聖戦挑戦手合五番勝負 第2局」が行われました。
黒番の井山裕太碁聖が、白番の芝野虎丸十段に185手・中押し勝ちを収め、シリーズは1勝1敗のタイとなりました。
白の虎丸十段が、中盤で白模様をひたすらに大きくしました。
対する井山碁聖は白のスソ空きや少しだけある利きを使って、突入。
最後には白地を荒らすどころか、逆に攻め合いで白石を取ってしまうというおまけつき・・・。
読みに自信がないと、突っ込んでいけない局面の連続でしたね。
堂々と勝ち切った井山碁聖、強い。
井山碁聖は王座と合わせて二冠。
虎丸十段は十段のみで一冠。
一力棋聖の国内五冠を奪いにいく前哨戦になっていると思います。
どちらに勢いがつくか。
天王山となる三局目が楽しみですね。
第三局 7月18日(金)
第四局 8月1日(金)
第五局 8月20日(水)
いずれも会場は日本棋院となります。
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基礎がしっかりしていないと、技術面の勉強をしても効果を発揮しにくいでしょう。
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2025年6月25日、記念すべき第50期碁聖戦の第1局が、日本棋院東京本院にて行われました。
挑戦者は芝野虎丸十段。
昨年に続き2年連続の挑戦で、前回はストレート負けを喫していますが、今回は一味違います。
春の十段戦では井山十段(当時)をストレートで破って十段を奪取。
直近の本因坊戦挑戦手合でも一力遼本因坊を相手に、劣勢な状況から食らいつき、星を五分に戻して最終局まで持ち込んでいます。
一方、迎え撃つ井山裕太碁聖は現在5連覇中。過去にも6連覇を果たしており、このタイトル戦では圧倒的な実績を誇ります。
そんな二人の初戦、今回は芝野十段が黒番。
持ち時間各4時間、秒読みは残り5分からというスピーディな早碁形式の一日制です。
結果は午後5時38分、159手までで芝野十段の中押し勝ちとなりました。
昨年は三連敗でタイトルを逃した芝野十段にとって、今回の先勝は非常に大きな意味を持ちます。
対局内容もほぼ完勝と言ってよいのではないでしょうか。
幸先の良いスタートを切りました。
舞台は日本棋院東京本院。歴史と伝統を誇るこの場所で、第50期という節目の碁聖戦初戦が行われるのは、まさにふさわしい舞台設定でした。
立会人は片岡聡九段。
穏やかで柔らかい語り口が印象的な棋士で、タイトル戦の進行役としても安心感があります。
優しくダンディーなおじさまです(笑)
記録係は大西研也六段と張心澄二段。
若手の二人がしっかりと記録を務め、現場に爽やかな空気を添えていました。
解説には鶴山淳志八段(新聞)、沼舘沙輝哉七段(幽玄の間)と、若手〜中堅の実力者が勢ぞろい。
今後を担う布陣としてもバランスの良い顔ぶれでした。
タイトル戦では毎回話題になるのが“昼食”と“おやつ”。
今回の昼食は、芝野十段が「あづまやの親子重」、井山碁聖が「明治座の桔梗」。
いずれも東京本院近辺の定番メニューですが、今回はどんな心境で決めたのでしょうか。
おやつは井山碁聖が「ガトーショコラとリンゴジュース」。
芝野十段が「ブルーベリーフロマージュとももジュース」。
芝野十段は甘党なイメージですが、井山碁聖もしっかりと甘いものを補充してますね。
対局の緊張感とは裏腹に、こうした柔らかい場面があることが、タイトル戦のもうひとつの魅力ですね。
ときには盤上よりも食レポで盛り上がることもよくあるくらいです(笑)
第2局は7月9日(水)、日本棋院東京本院にて行われます。
2回目の6連覇に向けて、二連敗は避けたい井山碁聖。
対して、絶好調の勢いそのままに突っ走るか、芝野十段。
次局も楽しみです。
永代囲碁塾
2025年6月25日、いよいよ第50期碁聖戦五番勝負が日本棋院東京本院にて開幕しました。
第50回という記念すべき節目の期に登場したのは、井山裕太碁聖と、挑戦者の芝野虎丸十段。
井山碁聖は直近の3期でストレート勝ち。
さらには第46期からの「5連覇」という大記録がかかった重要なシリーズです。
(第37期-42期の6連覇とは別で)
一方の芝野十段は、2年連続での挑戦。
昨年の3連敗ストレート負けの雪辱を果たすべく、再びこの舞台に帰ってきました。
(先日の十段戦では芝野十段が3−0ストレート勝ちをしておりましたが)
ちなみに今回の立会人は片岡聡九段。
温厚な人柄と的確な分析で知られるレジェンド。
そして、記録係は大西研也六段と張心澄二段です。
対局の模様は、いつもの通り「幽玄の間」での中継に加え、日本棋院のYouTubeでも同時配信されていて、ファンの間でも大きな注目を集めています。
井山碁聖が節目の五連覇を飾るのか。
それとも、最近絶好調の芝野十段が世代交代の狼煙を上げるのか。
このシリーズも楽しみですね。
永代囲碁塾