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タグ: 申真諝

  世界1位・申眞諝九段 vs 世界2位・丁浩九段

 

世界ランキング1位の申眞諝九段(韓国)と、同2位の丁浩九段(中国)による五番勝負が始まります。

ただし、普通の五番勝負ではありません。
AIが生成した50手時点の互角局面から対局を開始する、世界初の新方式による五番勝負です。
要するに布石がないんです(笑)

世界トップ2人の対決というだけでも注目ですが、今回は対局方式が珍しいことにも注目です。

  新方式は囲碁観戦を変えるか

 

近年の布石ではAI定石の研究が進み、序盤戦はとても高度になりました。
打っている棋士も難しいとは思いますが、観る側からするともっと難しくなっています。
トップ棋士同士の対局でも、似たような序盤が増えて、棋士の個性が見えにくくなり新鮮味が薄れたと感じている人も多いことでしょう。

昔は「カミソリ坂田」「宇宙流の武宮」「殺し屋の加藤」「コンピューター石田」「大竹美学」「二枚腰の林海峰」などなど個性溢れる打ち手ばかりでした。
ただ、これらのように偏った打ち方をするとAI判定の勝率は低くなることが多いです。

エンターテイメント時代からスポーツ時代に移り変わったとでもいうべきでしょうか。
その当時よりも格段にレベルが上がったとは思いますが、観る側としては難しくなった分、楽しめる要素も減ってしまったのだと思います。

その点で、今回の「 50手目から始まる対局 」はとても面白い試みです。
長い布石を省略して、最初から布石の終わり〜中盤戦の段階から始まります。
研究の部分を省いて、真っ向からの力勝負になりやすいと思います。

観る側にとっても、いつものAI定石だらけの布石を飛ばして、最初から勝負所を見られるのは級位者〜有段者にとっては好意的に捉える人が多いかもしれません。(高段者の方は違う人が多いかも?)

もちろん、布石から終盤まで一局を作り上げる通常の対局には、囲碁本来の深い味わいがあります。
ただ、観る碁ファンを増やすためのイベントとしては、こうしたライトな形式があっても良いと思います。

今回の五番勝負は、囲碁を楽しむ選択肢を増やすという意味で、新しい可能性を感じさせるイベントです。

  申眞諝九段も新方式を評価

 

申眞諝九段もインタビュー動画で、この新しい試みを好意的に捉えていました。

「 囲碁界はこれまで比較的保守的だったが、新しい試みは小規模から始めるべき。効果が証明されれば、将来は正式大会にも広がる可能性がある 」

このような趣旨のコメントをしています。

また、「 長い布石を省略し、いきなり見応えのある中盤戦から始められるのが最大の魅力 」とも語っていました。

人類世界最強棋士が前向きに受け止めているのは、とても大きいことですね。

  サーバートラブルにより延期

 

今回のイベントは昨日に開催の予定でしたが、サーバートラブルにより延期となりました。
新しい対局方式ということもあり、運営面や配信面など、通常の対局とは違う準備も多いのかもしれません。

延期は残念ですが、中止になったわけではありません。
またしっかりと準備された形で実現することを楽しみに待ちたいですね。
正式な延期日程が発表されたら、あらためてお知らせしたいと思います。

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  世界最強・申眞諝九段が囲碁AI「KataGo」に二子で挑戦!

 

とんでもない囲碁イベントが始まりました!
人間では世界最強棋士である申眞諝九段が、囲碁AI「 KataGo 」に二子で挑戦する三番勝負です。

人間と囲碁AIの対決といえば、2016年に行われた李世ドル九段とAlphaGoの五番勝負ですよね。
今回は、あの対局から10年という節目に企画されました。
李世ドル九段のAIのバグを誘ったワリ込みを覚えている方も多いはず。
あれから10年ですか〜。

現在では、人間が囲碁AIとは互先で勝つのは不可能だと考えられています。。
そこで今回は二子局なのですが、それでも申眞諝九段は練習ではけっこう二子でやられているようで…。

どんな一局になるのでしょうか。

あと驚きなのは持ち時間の設定です。

申眞諝九段は5時間。
対するKataGOはと言いますと…。
なんと1手20秒のみ…。

いやー、二子のうえにこのハンデ…。
これは申眞諝九段に勝ってもらうしかないですね!

  申九段の対局料は3局で約1,600万円

 

今回の対局で注目されているのは、勝負の内容だけではありません。
申眞諝九段九段に用意された対局料と勝利賞金も、非常に大きなものになっています。

1局の対局料は5000万ウォン

3局合計で1億5000万ウォン
日本円で約1,600万円

さらに、申眞諝九段九段が1勝するごとに、5000万ウォンの勝利手当が追加されます。

2勝以上を挙げた場合は、現代自動車の高級ブランド「 ジェネシス 」の最高級セダン、ジェネシスG90も副賞として贈られます。
ジェネシスG90は、韓国で約1億ウォンほどする高級車です。

申眞諝九段九段が2勝した場合は、対局料と勝利手当を合わせて2億5000万ウォン。
さらにジェネシスG90も加わるという、報酬をゲットできるようです!

  スポンサーは韓国の教育出版社

 

この大きな対局料や賞金を用意している中心スポンサーは、韓国の教育出版社「 良い本・新思考( 좋은책신사고 )」です。

大会を支える主な組織

スポンサー 良い本・新思考/SSEN数学
主催 韓経メディアグループ
対局運営 韓国棋院
中継 韓国経済TV・囲碁TV

なお、2勝以上で贈られるジェネシスG90については、現代自動車やジェネシスが直接提供しているのか、主催者やスポンサーが購入して用意しているのかは、公式発表では明らかになっていません。

※大会の公式発表では「 2勝以上でジェネシスG90を副賞として授与 」と案内されていますが、車の具体的な提供元までは記載されていません。

  第1局はKataGoが勝利

 

7月17日に行われた第1局は、245手まで申眞諝九段九段が黒番で中押し負けとなりました。

申眞諝九段九段は二子という大きなリードを持った状態で対局を開始しました。
しかし、中盤の戦いでKataGoが老獪な打ち回しで差を縮め、最後は中央でしっかりと生きて形勢逆転。

そのまま白が押し切った形となりました。

人類世界最強棋士が二子を置いても勝てないという結果は、囲碁AIの進歩に驚くばかりですね。

申眞諝九段でダメなら、もうダメだよねという心境です。

  申九段は「 戦いになると勝率10%未満 」

 

申眞諝九段九段は対局前の記者会見で、手応えについて語っていました。

激しい戦いの碁になった場合、自分の勝率は10%未満。
一方で、ある程度のリードを保ったままヨセ勝負まで持ち込めれば、勝率は60~70%ほどあると考えているそうです。

つまり申眞諝九段九段は、できるだけ激しい戦いを避けながら二子というリードを守り、ヨセ勝負に持ち込むこもうということです。

しかし、KataGoは序盤から積極的に仕掛け、申九段が研究してきた展開を外してしまいました。

申眞諝九段九段は対局後に「 AIの最初の一手で、1か月間準備してきたものが飛んでしまった 」という趣旨のコメントをしています。

AIを相手にするのがいかに難しいかが表れた言葉でしょう。

  残り2局の予定

 
第1局 7月17日(金)
KataGoの中押し勝ち
第2局 7月19日(日)午前10時開始予定
韓国経済TVで生中継
第3局 7月21日(火)午前10時開始予定
囲碁TVで生中継

この三番勝負は、途中でどちらかが2勝しても、予定どおり第3局まで行われます。

申眞諝九段は第一局目と第二局目の間に別のイベントが挟まっているのが気になりますが、第二局目は研究をし直して、しっかりと対応してもらいたいですね。

 

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