時間がいくらあっても足りないもの…。
それはですね、
ずばり「ゲーム」です。
ゲーム好きがゲームを始めたら最後、時間なんてあっという間に溶けていきます。
あれ?
でも、よく考えてみたら…。
「囲碁」もゲームですね。
そうです、囲碁はその気になれば究極的に時間が溶けていくゲームです。
それもそのはず、人間レベルでは囲碁を極めることは無理だと思いますので…。
どこかの記事で「alphaGO(AI)は研究を続ければ、100年くらいは成長を続けるだろう」と書いてあるのを見た気がします。
逆に言うとあのたった数年で人類最強の囲碁棋士を打ち破ったalphaGOですら、100年以上かかるということですよね。
人類には一生かかっても無理ということです(笑)
囲碁棋士は対局が大好きです。
対局が嫌いだという棋士を見たことはありません。
そして、それと同じくらいに大好きなのが研究です。
もっと詳細に言うと「対局後の検討」ですね。
やっぱり、人間どうしで戦ったあとは情も残りますし、向上心の塊のような棋士だったら検討を嫌う人はいないのではないか…と思うほどです。
そして、ひとたび始めると、これがまた長い…。
代表的な例として林海峰先生が挙げられます。
ある日、趙治勲先生と対局して、終局は夜の遅めの時間。
検討をしていて終電も終わったころに…(何時間やっとんねん)
林先生「これから家にきなよ」
治勲先生は林先生の自宅でどんなもてなし(お酒とか)をしてもらえるのか楽しみにしていると、机の上に出てきたのは碁盤。
その後、徹夜でまた検討をすることになったというエピソードがあります。(合計で何時間やっとんねん)
まぁ、この話は趙治勲先生が面白おかしく紹介しているだけで、実際は林先生の「場所を変えて検討を続けようよ」という意思表示は伝わっていたとは思います。
正直なところ、検討というのは本当に末端のほうまでやると一流棋士が何日かけても解明できないことが多いので、こういうことが起きてもおかしくはありません。(さすが囲碁)
ということで、大体のところは適度に切り上げるものですね(笑)
最近は、斗真の院生手合の碁をよく検討しています。
そこで気になるのが、相変わらず深く読まないこと。
さらに、工夫のない手を連発することもあり、さすがにこれはまずいと思い、少し深く検討することにしました。
このままの碁では、Bクラス以上では絶対に通用しないでしょう。
Bクラス以上になると「何となくの手」や「浅い読み」は、一瞬で潰されてしまいます。
この壁を突破するために必要なのは「深い読み」と、読みに基づく「工夫」です。
それによって、「常にその場での最善の一手を見つける力」が身についていきます。
もちろん、最初から最善が分かるわけではありません。
それでも「今より少しでも良い手を見つけよう」と考え続けていると、いつの間にか少しずつ良い手が見つけられるようになってくるものです。
やっぱり棋士は向上心の塊ですねというお話しです。
深い検討として思い出されるのは、岩田先生の家で宮沢吾朗九段の研究会が開催されていたのですが、宮沢先生が検討をし始めると、これがまた長い長い…。
ほっておくと、一時間なんというレベルでは終わりません。
大体は岩田先生の奥様などが「そろそろ、子どもたちも帰る時間なので…」という感じで助け船を出してくれるくらいです(笑)
深い検討というのは本当に時間が溶けていくんですよね…。
ある生徒さんはこう言っていました。
「囲碁は人生で最高の暇つぶしだな」と。
本当にこの名言が胸に残っています。
囲碁があれば時間はいくらでも楽しく潰せるということでしょう。
囲碁は時代の流れが早い現代には沿わないのかもしれませんが、こんなに人生で最高の暇つぶしができるゲームを、もっと色んな人に楽しんでもらいたいものですね。
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