2勝2敗で迎えた、第5局は芝野虎丸棋聖が勝って、十段防衛を決めました。
先日の棋聖戦でもフルセットによる奪取。
ここ一番での勝負強さが戻ってきましたね。
これで棋聖と十段の二冠を保持。
(本当は七大棋戦以外でも竜星を持っているので三冠)
5月10日に開催される虎丸こども囲碁大会にまたしてもお土産を追加してくれました。
こども達と一緒にお祝いしないとですね!
おめでとうございます!!
黒・許 家元 九段
白・芝野 虎丸 棋聖・十段
十段戦第五局・1図
ポイントに取り上げたのは、開始直後の白16手目。
ここで一般人の私は白Aや、白Bあたりなら普通に思いつきます。
ここで虎丸棋聖はどう打ったのか。
リアルタイムで見ていた方はびっくりとしたことでしょう。
十段戦第五局・2図
虎丸棋聖が放ったのは白1の…。
えーと、なんと呼べばいいのでしょう。
ハサミでもないし、ボウシでもないし…。
名前がつかないような珍しいポジションです。
でも、なんだか「ふわふわ」としている感じがあるのは分かります!
もうこれは「ふわふわ流」ということでいいのではないでしょうか。
名前がなければつけてしまうのが、永代流。
虎丸棋聖の棋風は、ふわふわ流ということで流行らせましょう!
みなさま、よろしくお願いいたします!(笑)
十段戦第五局・3図
白1のふわふわ流は、黒2から6を打たせて、白7まで上辺の白を固める作戦です。
そして、黒8あたりにハサませておいて、白9とハサみ返しました。
このときに白1のポジションは、ふわふわと捉え所のない感じです。
これぞ、ふわふわ流ですね!
形勢が良くなったわけではありませんが、勝率のほうもそう変動はありませんでした。
囲碁って自由で面白いですね。
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十段戦は、開幕局で許家元九段が先勝したものの、第2局、第3局は芝野虎丸十段が連勝し、防衛に王手をかけていました。
後がないカド番に立たされた許九段でしたが、今回は見事にシノギ勝負を制して勝利。
これで対戦成績は2勝2敗のタイとなり、勝負はついに最終局へともつれ込みます。
フルセットの大熱戦となった今シリーズ。
最終局まで見られるというのは、囲碁ファンにとって何ともぜいたくな展開ですね。
注目の最終局は、4月28日(火)に日本棋院で行われます。
白・許 家元 九段
黒・芝野 虎丸 棋聖・十段
十段戦第四局・1図
白38から右辺に思い切って打ち込んでいきました。
私からしたら何という真っ黒なところへ打ち込みを…。
と思っていたのですが、この泥棒のような白を成敗するのは難しいようです。
しかし、囲碁は不思議なことに、黒45では本図の黒1のように封鎖しておけば、白が生きたとしても好勝負だったようです。
しかし、実戦は黒45から取りにいって長期戦にはならなそうだなという雰囲気が出てきました。
十段戦第四局・2図
黒が取りにいったのですが、白△とポン抜きが発生。
ポン抜きをされたことにより、黒は地を大損したので、この白を取るよりなくなりました。
黒は「取ったら勝ち、取れなかったら負け」という分かりやすい、白のシノギ勝負になったのです。
タイトル戦で、こんな早い手数から大捕物を仕掛けるのは珍しいと思います。
十段戦第四局・3図
終局図からの続きです。
黒1から攻撃しても白の要石を取ることはできません。
黒3と白二子を取ることはできますが、こちらは要石ではありません。
白8まで冷静に対処されると、白は生還することができます。
「白の生還=黒の大石が死ぬ」ということになっています。
白が生きるか死ぬかのシノギ勝負をしていたはずなのに、結局最後は黒の大石を取ってしまったのです。
囲碁って不思議ですね。
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十段戦は、許家元九段の先勝で幕を開けました。
許家元九段は十段戦との相性が非常によく、「これはいけるか……」という空気も漂いましたが、その後は芝野虎丸棋聖・十段が2連勝して巻き返しました。
ここまでのスコアは、芝野棋聖の2勝1敗。
防衛に王手をかけています。
第四局は4月22日(水)に日本棋院東京本院で行われます。
第四局や第五局は、ストレート決着になると実現しない可能性もあるため、会場設定が難しいのはわかります。
それでも、七大棋戦の一つである十段戦の挑戦手合が日本棋院開催というのは、やはり少し寂しく感じますね。
黒・許 家元 九段
白・芝野 虎丸 棋聖・十段
十段戦第三局・終局図
△となったところで黒が投了しました。
左辺の白地は60目弱。
上辺に白地が5目。
右辺に白地が約10目。
これらにコミを足すと、白地は80目程度まであります。
対する黒は…。
下辺が黒地60目弱。
上辺は黒地が15目弱。
現時点でも白地がだいぶ多そうです。
十段戦第三局・1譜
上辺は黒1と抜きを打っても白2で生きています。
逆に黒が2のところに打ってきても、黒1の左に打って黒一子を取れば生きます。
このように両方のどちらかを打てるようにしておくことを「見合い」と言います。
「ここはAとBが見合いだね」とよく言っています。
十段戦第三局・2譜
あとは中央に黒の薄みがあります。
白2などこのあたりに白石がくると、白4から6で上辺黒の大石が頓死します。
要するに白2周辺は何でも「利き」があるということです。
プロはこの利きを保留してきたるべきときを待ちます。
そして、絶好の場所やタイミングで使うことを目論むのです。
ただし、これはプロならではの発想で、私たちアマチュアはこの利きを保留しすぎると、タイミングよく相手に打たれてしまうことも多々あります。
このあたりに腕で出てくるんですよね。
この利きを「引き付けて、引き付けて、昇竜拳」するのです。(世代が古い)
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第64期十段戦は、芝野虎丸十段に許家元九段が挑戦する形で開幕しました。
第一局は許家元九段が153手で黒番中押し勝ち。
許家元九段が先勝!「十段戦・第一局」(永代囲碁塾ブログ)
そして、今回の第二局は芝野十段が193手で黒番中押し勝ちとなりました。
棋聖戦も3勝2敗として王手をかけていて、芝野十段の好調ぶりが光ります。
仕切り直しの第三局は4月2日(木)に長野県大町市「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で対局されます。
白・許 家元 九段
黒・芝野 虎丸 十段

互角の形勢が続いていた局面が動いたのは白1からのコウ仕掛けでした。
右上黒の眼形も奪っていて、あわよくばポン抜いた黒を攻めてやるぞという気合いの一着でした。
しかし、結果的には黒4からかわされてしまい、白がやり損なったようです。
ここから少し黒が主導権を握った局面が続きます。

黒1と出た瞬間に白は2と捨て石含みの技を放ってきました。
しかし、黒はここで驚きの作戦に出ます。
黒3とツキ抜くことを優先して、白4と黒1子を捨てたのです。
これで下辺の黒地は大荒れ。
力を入れた中央でやり損なうと一気に形勢がひっくり返りそうな怖い打ち方です。
ただ、このあとの黒の動きは冷静でした。
黒5、7と中央進出を先手で決めて得を図ります。
さらには調子で黒9を決めて手厚くします。
白10と受けは当然ですが、まだ中央の白には穴が空いていて薄い状態です。
そして、最後に黒11と白三子を取り込み、地でも負けない態勢を整えました。
黒は手厚くない、白はまだ薄い、地でも追いついているということで、ここではっきりと黒が形勢をリードしたと言っても良いでしょう。
このあとはしっかりと勝ち切って、芝野十段の好調ぶりがうかがえる内容となった一局でした。
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第64期十段戦は、芝野虎丸十段に許家元九段が挑戦する形で開幕しました。
初戦は黒番の許家元九段が153手までで中押し勝ち。
芝野十段にとって十段は、七大タイトルの中で現在唯一保持しているタイトルです。
まさに「虎の子の十段」ですね。(ギャグみたいになった…(笑))
初戦はつまずく形となりましたが、シリーズはまだ始まったばかりです。
二局目以降をどのように戦っていくのか、今後の展開が楽しみですね。
二局目は3月16日(月)に和歌山県で対局されます。
黒・許 家元 九段
白・芝野 虎丸 十段

白1(白44)から3と、中央志向の思い切った作戦です。
これは中央で陣地を作ろうという狙いだけでなく、左辺の白五子の援軍にもなっていますし、右辺の白三子の援軍にもなり得ます。
まさに碁盤全体を見渡した、雄大な構想と言えるでしょう。
このあたりまでは、白が流れをつかんでいるような感じでした。

黒1(黒57)に対して白2と左辺の白二子を気前よく捨てて、中央思考を継続しました。
しかし、さすがに黒地が20目強も増えてしまっては、黒の実利は大きいでしょう。
結果的にはこれで白の優勢は吹き飛んで、黒が追いついた場面となりました。
ここでリズムを崩したのか、この後は黒が終始リードして立ち回っていたと思います。
許九段の安定感が光った一局でした!
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十段戦挑戦者決定戦の終局図
許家元九段は第59期と60期で十段を連覇しています。
棋戦としても、とても相性が良いのでしょうね。
棋士の間でも棋戦によって相性というものがあるらしく、かなり気にしている人が多い印象です。(持ち時間の違いが大きいのかな?)
その他のタイトルは碁聖を一度獲得しています。
しかも、そのときは七大タイトルの初獲得だけでなく、当時の井山裕太七冠から奪ったということでとても印象的なタイトル獲得でしたよね。
かなりの実力者です。
対する、挑戦者決定戦まで駒を進めた富士田明彦八段は初の挑戦ならず。
惜しかったですが、最近は他棋戦でも上位に進出しているので、近々でタイトル挑戦するのではないでしょうか。
今回はお預けとなってしまいましたが、また次回の活躍に期待しましょう!
十段戦挑戦手合は「芝野虎丸十段VS許家元九段」となりました。
許九段の挑戦を、芝野虎丸十段がどのように受けて立つかが見ものですね。
実際に第59期では許家元九段が3−2で勝利。
第61期では芝野虎丸十段が3−1で勝利とがっぷり四つです。
本当に面白くなりそうです。
注目の五番勝負は3月3日に開幕予定です!
乞うご期待!!
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七冠を目指す一力五冠ですが、十段戦の本戦トーナメント準々決勝で小池七段に敗れてしまいました。
これで七冠を目指すことは一年持ち越しとなりました。
さらには七冠を獲得するためにはまた一から七冠全てを取り直さないといけません…。
ここまで「あと二冠!」というところだったのですが、この一歩後退はなかなか厳しいですね。
一敗するだけで一年の延期。
七冠がいかに大変かが分かります。
井山さんはこれを二回も達成したんですよね…。
人間離れしており、まさしく魔王ですね…。
黒 一力遼五冠 白 小池芳弘七段
一力五冠が黒1から9まで右下方面を精一杯広げたところです。
「左辺の黒は死ぬわけないでしょ」と一力五冠は言っています。
しかし、実戦は白10と左辺の眼形を奪って、黒が二眼を作ることはできません。
このあとは中央に脱出していきましたが、左上黒の大石と絡まれて(※1)しまって、結局は黒は頓死。
そこで勝負が決まってしまいました。
ーーー(※1)
絡み攻め・・・相手の二つの弱い石を同時に攻めること。どちらかの石を取れたり、取れなくても莫大な利益を得ることが多い。
モタレ攻め・・・相手の生きている石にモタれながら、本命の弱い石を睨むこと。弱い石は逃してあげるが、周りで何らかの得を図ることを目指す攻め方。
ーーー
一力五冠をよく知る同門の平田智也八段は、以前に「一力はいつも自分の石が死ぬはずがないと思っている」と言っていました。
現に一力五冠の石がそのまま頓死するのは珍しい気もします。
何か読み違いがあったのでしょうか。
実際は黒3で左の黒から動かないといけなかったようで…。
黒3、5とまずは分断。
場合によっては左辺の白を取るぞ!と脅しながらサバくというのが良いようです。
これなら黒が打ちやすい流れでした。
やっぱり「弱い石から動く」という基本が大事ということですね。
洪道場の100段記念パーティーで少しお話をしました。
とてもしっかりと話せる好青年でしたね。
実は私、小池七段が院生のときに初対面をしておりまして…。
綱島で子ども囲碁教室をしているときに、春休みや夏休みには合宿形式の特訓コースをやっていました。
弟くんが来ていた関係でお兄ちゃんも一度だけ勉強に来てくれたのです。
当時はBクラスくらいだった記憶がありますが、もうその頃にはかなり強かった記憶があります。
こういう子がプロになって強くなっていくんだろうな〜という雰囲気をムンムンと漂わせていました。
結果的に一力五冠を破るまでに強くなったので、私の勘は間違っていなかった(笑)
十段挑戦まであと二勝!
今後が楽しみな棋士ですね。
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