「この道杯」は三つの棋戦で開催
TLEOグループが協賛する新棋戦「この道杯」が創設されました。
この道杯は、これからの囲碁界を担う若手棋士を対象とした、三つの棋戦で構成されています。
| 棋戦 |
出場資格 |
優勝賞金 |
| 飛翔戦 |
入段から5年以内で、公式棋戦の優勝経験がない棋士 |
50万円 |
| 女流瑞光戦 |
入段から10年以内で、公式棋戦の優勝経験がない女流棋士 |
100万円 |
| 登龍戦 |
入段から10年以内で、公式棋戦の優勝経験がない棋士 |
150万円 |
それぞれ出場条件が異なり、若手棋士が活躍できる場の大会となっています。
今回は、この中から最初に開催された「 第1回女流瑞光戦 」をご紹介します。
第1回女流瑞光戦の決勝の組み合わせ
第1回女流瑞光戦は、2026年8月18日と19日の2日間、虎ノ門法曹ビルで開催されました。
出場資格内、賞金ランキングで上位16人の女流棋士です。
全員が4局を打ち、3連勝した棋士同士が4回戦で決勝を行う方式で争われました。
3回戦を終えて全勝だったのは、徐文燕三段と茂呂有紗三段。
この二人で決勝が争われました。
徐三段は光永淳造七段門下で、母は金艶四段。
茂呂三段は三村智保九段門下です。
大捕物の決勝戦
第1回女流瑞光戦 決勝
黒・徐文燕三段 VS 白・茂呂有紗三段
黒番中押し勝ち
こちらは決勝戦の終局図です。
途中で▲(黒77)が左下隅に利き、△(白78)と受ける交換になりました。
この利きが、白にとって誤算だったのかもしれません。
このあとは、この誤算を機に白の苦しい戦いが続きます。
そして、最後は黒が右下にある白30子ほどの大石を仕留めることになりました。
この大捕物により、徐三段が女流瑞光戦の初代優勝を決めました。
参加棋士と最終成績
| 棋士 |
成績 |
| 徐文燕 |
4勝0敗 |
| 茂呂有紗 |
3勝1敗 |
| 栁原咲輝 |
3勝1敗 |
| 森智咲 |
3勝1敗 |
| 辻華 |
3勝1敗 |
| 大森らん |
2勝2敗 |
| 横田日菜乃 |
2勝2敗 |
| 加藤千笑 |
2勝2敗 |
| 岩田紗絵加 |
2勝2敗 |
| 高雄茉莉 |
2勝2敗 |
| 三島響 |
2勝2敗 |
| 櫻本絢子 |
1勝3敗 |
| 羽根彩夏 |
1勝3敗 |
| 塚田千春 |
1勝3敗 |
| 五藤眞奈 |
1勝3敗 |
| 髙山邊楓実 |
0勝4敗 |
最近の徐文燕三段の活躍
徐三段は、今回の女流瑞光戦だけでなく、他の女流棋戦でも好成績を残しています。
2026年の扇興杯女流囲碁最強戦では、加藤啓子六段、辻華三段、栁原咲輝初段、高雄茉莉二段、星合志保四段、藤沢里菜七段に6連勝。
その後の決勝では上野愛咲美女流立葵杯に敗れましたが、準優勝という立派な成績を残しました。
そして、その直後に行われた、今回の女流瑞光戦では4連勝で優勝。
二つの大会を合わせると10勝1敗です。
女流トップ棋士を相手にしながら、この成績はお見事です。
今後の女流棋戦でも、徐三段の活躍に注目ですね。
まとめ
女流瑞光戦は、まだ公式棋戦で優勝経験のない若手女流棋士にとって、大きな目標となる大会です。
今回の女流瑞光戦に続き、これから開催される飛翔戦や登龍戦でも、若手棋士による熱い戦いが期待されます。
また、TLEOグループは、休止が発表されていた女流名人戦にも協賛。
新たなスポンサーとして、歴史ある棋戦を復活へと導きました。
新しい棋戦の創設に加え、伝統ある棋戦の復活も支えるTLEOグループ。
今後の囲碁界にとって、とても心強い存在となりそうですね。
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