山梨県の常磐ホテルで行われた名人戦の第5局。
結果は芝野虎丸十段が白番中押し勝ち。
シリーズはこれで一力遼名人の3勝2敗となりました。
一力名人があと1勝で防衛という状況で迎えた大一番。
挑戦者の芝野虎丸十段にとっては後がない一局、いわゆるカド番という状況でした。
一日目は下図の白番・芝野十段の手厚すぎる一着で、形勢は白が遅れたように思えます。
その後は一力名人が快調に飛ばして、優勢のまま一日目が終わったように思えました。
そんな雰囲気があったので、「もう本局でシリーズが終わってしまうかなぁ」などと考えていました。
(虎丸さん、ごめんなさい)
そして、いつも封じ手予想を忘れる、安定感のある永代さんでした。
白が特にすごい勝負手を放ったわけでもないような気がします。
なんか、いつの間にか逆転していたという感じです。
ただ黒番・一力さんの下図の中央オサエのような手には違和感を感じました。
みなさまご存知の「アキ三角」という愚形なんですよね。
このあたりで黒が少し失速したかもしれません。
そして、終局は夕方17時過ぎで白番の芝野十段が勝利。
どちらも持ち時間をほとんど使い切るほどの熱戦でした。
次局は再び芝野十段のカド番が続きます。
六局目で決めるのか、それともフルセットにもつれ込むのか。
フルセットにもつれ込むと、追いついたほうが勢いがあって有利だとも言われています。
そう考えると、勝ち星的には有利なはずの一力名人も、次回は負けられない対局となってきました。
いや〜、名人戦が盛り上がってきましたね。
六局目は10月14日から愛知県田原市「角上楼」で行われます。
六局目が楽しみですね!
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