第50期名人戦七番勝負の第三局が、9月11日・12日の二日間、三重県鳥羽市「戸田家」で行われました。
ここまでの対戦成績は一力遼名人が2連勝。
一力名人はこのまま一気にいきたいところ。
芝野虎丸十段にとっては、もうこれ以上は引き下がれない重要な一局となりました。
午前9時に対局開始。
黒番は一力名人、白番は挑戦者の芝野十段。
立ち上がりは黒が実利を稼ぎ、白は厚みを意識した模様作戦。
その後、黒の突入から乱戦に突入し、黒は捨て石含みのサバキでポイントをあげます。
しかし、その直後に黒の一力名人は何か錯覚があったのか、黒の大きな確定地と思われた右上を大きく荒らされてしまいます。
荒らされるどころか、白地が11目もできてしまいました・・・。
これで白が大優勢となりました。
そして、最近では普通になってきた1日目100手超えというスピーディーな展開に。
117手目を封じ手として、初日が打ち掛けとなりました。
封じ手をする局面・直前の△が116手目
9時に封じ手が開封されて再開。
封じ手は下記でした。
封じ手はスベリ
ちなみに私の封じ手予想は、一路右のツケでした。
詳しくは昨日のブログをどうぞ!
その後は芝野十段が大優勢を生かして主導権を握り、最後は下辺の黒石を捕獲。
14時36分、142手で一力名人が投了し、芝野十段の白番中押し勝ちとなりました。
七番勝負のシリーズとしては珍しく早い時間帯での終局でしたね。
これでシリーズ成績は一力名人の2勝、芝野十段の1勝となりました。
星も近づいてきて、俄然と面白くなってきました!
第四局目は9月22〜23日で、神奈川県箱根にある「ホテル花月園」で行われます。
花月園は名人戦だけでなく、数多くのタイトル戦の舞台となっています。
どんどんと歴史が積み重なっていきますね。
今後の展開に注目です!
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