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2025年10月16日

一力名人が防衛で幕!

By igosalon
 

  田原市・角上楼に秋風漂うが・・・

 

10月14・15日の二日間、第50期名人戦第六局は愛知県田原市の老舗旅館「角上楼」で行われました。

木の香りが残る静かな和室、外は海風が通り抜ける穏やかな町並み。

しかし、その中心である対局室は対照的で、張り詰めた空気に包まれていたことでしょう。

 

  シリーズは4勝2敗で防衛決着

 

第六局の終局は二日目の17時59分。

白番の一力遼名人が中押し勝ちで制し、シリーズ通算4勝2敗として名人位を防衛しました。

手数は154手。

一力名人はこれで七大棋戦のうち四冠を維持。

芝野虎丸十段は第五局の逆転勝ちをして、いけるか!という空気も出てきましたが残念でした。

 

  封じ手予想は的中!

 
封じ手予想 図1
封じ手は黒1のサガリでした。

これで封じ手予想は二連勝。

奇跡が続いた!!

しかし、この封じ手を予想したところには大いなる勘違いがありました。

封じ手予想 図2

封じ手に続いて白1と守って、黒2で中央へ。

白3、5の攻めには黒6のサガリが封じ手のおかげで利いており、黒8でしっかりと生きているのです。

封じ手を選んだ理由には黒6の利きも関係していたのです。

しかし、実戦の進行を見たら驚愕する永代さん・・・。


封じ手予想 図3
白1(実戦)では先ほどの図ではなくて、先に黒を攻めるのが良いようです。

同じように「黒4のサガリが利くから大丈夫でしょ。」

そんなことを思っている方には少し見えていないところがあります。(私と同じ)

それは白5です。

黒のワタリを防ぎながら要石の白一子を助けているのです。

黒6の手抜きを待って、白7くらいでも白が好調でしょう。

永代さんの封じ手予想は、勘違いが周り回って当たったようなものですね(笑)

  一力名人の今後の展開は?

 

一力名人の充実ぶりは凄まじいものがあります。

本気で同時七冠の全完制覇を狙っていることでしょう。

何冠までいくのか楽しみです。

そして、こういった無双をしている棋士にワンパンチを入れるのは、よく争っているライバルではないというイメージを持っています。

初挑戦の棋士だったり、新進気鋭の若手棋士だったり。

思わぬところから伏兵が出てきたりするものです。

碁界全体を注視していきたいですね。

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