10月14・15日の二日間、第50期名人戦第六局は愛知県田原市の老舗旅館「角上楼」で行われました。
木の香りが残る静かな和室、外は海風が通り抜ける穏やかな町並み。
しかし、その中心である対局室は対照的で、張り詰めた空気に包まれていたことでしょう。
第六局の終局は二日目の17時59分。
白番の一力遼名人が中押し勝ちで制し、シリーズ通算4勝2敗として名人位を防衛しました。
手数は154手。
一力名人はこれで七大棋戦のうち四冠を維持。
芝野虎丸十段は第五局の逆転勝ちをして、いけるか!という空気も出てきましたが残念でした。


封じ手に続いて白1と守って、黒2で中央へ。
白3、5の攻めには黒6のサガリが封じ手のおかげで利いており、黒8でしっかりと生きているのです。
封じ手を選んだ理由には黒6の利きも関係していたのです。
しかし、実戦の進行を見たら驚愕する永代さん・・・。

一力名人の充実ぶりは凄まじいものがあります。
本気で同時七冠の全完制覇を狙っていることでしょう。
何冠までいくのか楽しみです。
そして、こういった無双をしている棋士にワンパンチを入れるのは、よく争っているライバルではないというイメージを持っています。
初挑戦の棋士だったり、新進気鋭の若手棋士だったり。
思わぬところから伏兵が出てきたりするものです。
碁界全体を注視していきたいですね。
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One thought on “一力名人が防衛で幕!”