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2025年5月17日

強くなるレッスン(石の強弱2)

By igosalon
 

  石の強弱講座の続編

 

前回の記事はこちら

強くなるレッスン(石の強弱)

 

  弱い石の扱い方

 
問題図・黒番

問題図・黒番

前回に取り上げた対局の序盤です。

弱い石は作らないようにしたほうが良いですが、実戦ではうまくいくことばかりではありません。

それでは問題図の▲二子のように弱い石ができたときはどうするか。

前回は「弱い石から動け」という大事な格言を紹介しましたが……。

問題図は黒番で、A と B の候補手を用意しました。

まずは着手を決める前に行うべきは「石の強弱の状況判断」でしたよね。

状況判断をしてから石の方向を考える癖をつけましょう。

 

  まずは石の強弱を判断する

 
1図・白のほうが圧倒的に強い

1図・白のほうが圧倒的に強い

早速、石の強弱を判断してみましょう。

黒のほうは▲二子が弱いことは、誰の目で見ても明らかですね。

対して白はどうでしょうか。

△二子はそれほど強いとは言えないものの、左辺から下辺にかけての白一団がとても強いです。

左辺では、黒が不利な戦いになることは間違いありません。

 

  弱すぎる石は捨てることも考える

 
2図・捨て石作戦、上辺黒を大模様に

2図・捨て石作戦、上辺黒を大模様に

黒1 と弱い石(黒二子)を捨てる方針を採ります。

白2 からわざと取らせて、上辺黒模様拡大のための「捨て石」となってもらいます。

どうしても捨てたくない石に対しては「弱い石から動け」という格言を徹底するよりありませんが、この局面のように捨てても大きな影響のない石であれば、思い切って捨てる手も考えられます。

この黒二子を助けたいなら、こうなる前に「弱い石から動け」を実践すべきでした。

黒5 まで進んで上辺の黒模様も拡大し、捨て石作戦は成功しています。

 

  動き出すのは重くて苦労する

 
3図・弱い石を逃げたいが重い

3図・弱い石を逃げたいが重い

黒1(B)と弱い石から動きたくなりますが、白8 まで進んでも黒がうまくいったとは言えません。

左上の黒は封鎖されていますし、左辺の黒も棒石のようになり、依然として弱いままです。

今後は白からの攻めが予想され、黒の心配が尽きません。

これも黒二子を無理に動き出したことが原因です。

 

  まとめ

 
「弱い石から動け」…弱くなる前に動くのがベスト
「捨て石」…弱くなり過ぎた石は、重くなる前に捨てる選択肢もある
 

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