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2025年4月26日

強くなるレッスン(級位者編)

By igosalon
 

  囲碁教室での講義

 

今回は武蔵小杉で行った教室の講義を紹介します。

内容は級位者向けとなります。

前回の有段者向けの記事はこちら↓

強くなるレッスン(有段者編)

 

  広いところへ打つ(判断方法)

 
テーマ図(白番)

テーマ図(白番)

基本的な考え方を学ぶだけなので、テーマ図の手数でも十分です。

白番でA〜Dを候補にしました。

すべて星にしたのは、同じような場所だけど「周りの状況によって意味が変わってくる」ことを説明したいからです。

これを見て、どこに打ちたいと思いますか?

今回は正解がここ!というのではなくて、考え方を学んでもらいます。

 

  優先順位の大前提

 

「大場」

陣地や勢力が広く取れそうな場所。

序盤(布石)では、大場の数は多く、そこまで緊急性は高くない。

「急場」

戦いが起きており、緊急性の高い場所。

布石終わり〜中盤の戦い(接近戦)に出てくることが多く、お互いに最優先する。

「大場より急場」

この格言が囲碁においていちばん大事な考え方です。

下記のように戦いに関することが多いです。

・弱い石を攻める・守る

・強い石の近くに打たない、相手を強い石の近くへ追い込む

今回のテーマでは急場がありませんので、大場の方向性をどのように考えるかだけを学びます。

 

  広さは間を数える

 
1図

Aの左辺・・・白2と白4の間を数えると11間の幅。

Bの下辺・・・白2と黒3の間を数えると11間の幅。

Cの右辺・・・黒3と黒1の間を数えると11間の幅。

Dの上辺・・・白4と黒5の間を数えると10間の幅。

「広さ比べ」

上辺の幅がいちばん狭いので「Dの上辺だけにマイナス要素」があることになります。

 

  陣地は四角形の面積

 
2図

幅が同じときは「高さ」を見ましょう。

高さをどのように考えるかを説明します。

Aの左辺・・・左から見て白2が四線、白4が四線なので、平均して四線。

Bの下辺・・・下から見て白2が四線、黒3が四線なので、平均して四線。

Cの右辺・・・右から見て黒3が四線、黒5が五線なので、平均して四・五線。

Dの上辺・・・上から見て黒5が三線、白4が四線なので、平均して三・五線。

これで「Cの右辺がいちばん高い」ことが分かります。

陣地は四角形の面積と同じなので「幅 × 高さ」で考えましょう。

そうすると「Cの右辺がいちばん大きい陣地になる可能性が高い」のです。(あくまで期待値)

 

  まとめ

 

これらの判断材料は、あくまで一つの材料にすぎません。

実戦では、さまざまな基本的な考え方をもとに材料を洗い出し、総合的に判断することになります。

今回のケースについても、必ず白Cに打つという断定ではなくて「方向性として右辺が中心」になりそうだということで理解していただければと思います。

大事なのは知識ではなくて「知識をどう使うかという応用力ですからね。

 

  「次回予告」基本的な考え方が大事

 

次回は盤上の技術面ではなくて、考え方を説明します。

勝率を上げるためには、様々な基本的な考え方をマスターしていくのが、いちばんの近道です。

永代囲碁塾
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