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テーマ図(白番)
白でA、B、Cと3つの候補を選びました。
勢力を広げる順番を考えましょう。
さらには勢力を広げるだけでなく、他にも狙いが持てれば一石二鳥になりますね。
A、B、Cのいずれかに打つと、黒の勢力への狙いが生まれます。
それでは、お考えください。
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正解図
白1(B)の二間ビラキが自身の補強も兼ねた、落ち着いた好手です。
白の土地を広げながら、黒の土地拡大を防いでいます。
さらには……。
黒が手を抜くと、白5の打ち込みが強烈です。
黒は6から連絡する程度ですが、白9まで大成功。
黒地がなくなって、白地がどんどんと増えています。
このように、勢力を広げる好点なだけでなく、次に打ち込みを狙えるという一石二鳥の手でした。
この次の手を狙うというのは、とても大事な考え方です。
もし、白1に対して黒が9と受けてくれれば、先手で白の勢力を広げられて嬉しい展開となります。
失敗1図
白1は土地を確定地にすることで決して小さくはないところですが、時期尚早です。
黒2とお互いの勢力を広げる好点に先着されると、左下白も少し不安になってきました。
白3と受けるくらいですが、黒4から柱を高くしながら白へプレッシャーをかけられて、黒が好調でしょう。
失敗2図
柱を高くするのは、土地を広げたあとにするものですので、手順が前後しています。
黒2のほうが、勢力を広げるうえでは勝ります。
土地を広げたあとに、柱を高くすることで、床面積がどんどんと広がっていきます。
土地が狭いのに柱を高くしていくのは、細長いビルのようになってしまい、床面積はあまり広がりません。
まずは平屋でもいいので、一階建て部分を精一杯に広げる。
そして、余裕があれば、二階建てや三階建てを作っていくという順番が良いのです。
まさしく陣地は家づくりと同じなのです。
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