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2025年8月17日

強くなる囲碁レッスン(陣地は家づくり3)

By igosalon
 

前回までの記事

 

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テーマ図(黒番)・広げる場所を考える

 
テーマ図(黒番)

テーマ図(黒番)

全局的に弱い石がなくなり、落ち着いた局面です。

戦いが起きそうにない局面の場合は、陣地の攻防がポイントとなります。

それでは、次の一手を考えてみましょう。

正解・隅の三々を守る

 
正解図

正解図

黒1Bで隅を確定地にするのが正解です。

白2はそう大きい場所ではありません。

白2に対しての黒は、受けても確実で良いのですが、私なら黒3、5と白の勢力を削減します。

そして、黒7、9と大ヨセに入って、黒が絶好調でしょう。

 

ヨセに入るタイミング(補足)

 

中盤 = 戦い

終盤 = ヨセ

中盤が終わったら終盤というのは誰もが分かることです。

大事なのは「いつ中盤が終わるか」ということ。

中盤は「戦いが起こる見込みがなくなったら終了」です。

要するに「 弱い石がなくなった & 打ち込みがなくなったら 」ヨセに入ると考えてOKです。

この考え方の講座はまた別でやりたいと思います。

 

失敗・確定地から囲う

 
失敗図1

失敗図1

黒1Aは右辺黒の確定地から広げているので大きくはありません。

右辺の黒は最も価値の高い一階建て部分が、すでに確定地になっているからです。

これが「確定地から囲う」という表現になります。

白2から10まで、三々に入られて一階建て部分を大きく荒らされるのが大きいです。

黒11から中央を増やしても白12、14で邪魔をされると、そう大きくはなりません。

中央は柱を2本も高くしないといけないために、簡単には大きくならないのです。

これが一階建て部分の効率の良さが分かる理由です。

 

失敗図2・中央は相手の地が増えることも多い

 
失敗図2

失敗図2

白2の三々に対して、黒3から被害を最小限にしたとしましょう。

しかし、この定石は白が先手となります。

黒7まで先手で大きく減らされたうえに、白8などに先着されます。

黒11まで囲っても、白14までの進行を見てください。

気づけば白地も拡大しています。

隅の三々を先手でやられた分だけ、損害が残ります。

 

まとめ・一階建て部分を大事に

 

これまで勢力の広げ方について3問やりました。

下記の3つを基本として、常に意識してください。

 
① 土地を広げる(一階建て部分)
② 柱を高くする(二階建て部分)
③ 屋根を作って陣地確定
 

これに加えて

 
④ 次の狙いがある場所へ打つ
⑤ 確定地からは囲わない
 

このようにグレードアップしていけば、家づくりの名人になるはずです!

それでは頑張ってください!

 

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