テーマ図(黒番)
全局的に弱い石がなくなり、落ち着いた局面です。
戦いが起きそうにない局面の場合は、陣地の攻防がポイントとなります。
それでは、次の一手を考えてみましょう。
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正解図
黒1(B)で隅を確定地にするのが正解です。
白2はそう大きい場所ではありません。
白2に対しての黒は、受けても確実で良いのですが、私なら黒3、5と白の勢力を削減します。
そして、黒7、9と大ヨセに入って、黒が絶好調でしょう。
「 中盤 = 戦い 」
「 終盤 = ヨセ 」
中盤が終わったら終盤というのは誰もが分かることです。
大事なのは「いつ中盤が終わるか」ということ。
中盤は「戦いが起こる見込みがなくなったら終了」です。
要するに「 弱い石がなくなった & 打ち込みがなくなったら 」ヨセに入ると考えてOKです。
この考え方の講座はまた別でやりたいと思います。
失敗図1
黒1(A)は右辺黒の確定地から広げているので大きくはありません。
右辺の黒は最も価値の高い一階建て部分が、すでに確定地になっているからです。
これが「確定地から囲う」という表現になります。
白2から10まで、三々に入られて一階建て部分を大きく荒らされるのが大きいです。
黒11から中央を増やしても白12、14で邪魔をされると、そう大きくはなりません。
中央は柱を2本も高くしないといけないために、簡単には大きくならないのです。
これが一階建て部分の効率の良さが分かる理由です。
失敗図2
白2の三々に対して、黒3から被害を最小限にしたとしましょう。
しかし、この定石は白が先手となります。
黒7まで先手で大きく減らされたうえに、白8などに先着されます。
黒11まで囲っても、白14までの進行を見てください。
気づけば白地も拡大しています。
隅の三々を先手でやられた分だけ、損害が残ります。
これまで勢力の広げ方について3問やりました。
下記の3つを基本として、常に意識してください。
| ① 土地を広げる(一階建て部分) |
| ② 柱を高くする(二階建て部分) |
| ③ 屋根を作って陣地確定 |
これに加えて
| ④ 次の狙いがある場所へ打つ |
| ⑤ 確定地からは囲わない |
このようにグレードアップしていけば、家づくりの名人になるはずです!
それでは頑張ってください!
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