石の強弱を判断して、弱い石がある場所を探しましょう。
弱い石には根拠がありません。
つまり「 根拠に関わる場所=急場 」とも言えます。
囲碁には「 大場より急場 」という格言があります。
それでは、この考え方を実践してみましょう。
黒1と打って、左下の黒に根拠を構えるのが急場です。
黒1によって、左下の黒は弱い石ではなくなりました。
白2のヒラキに対しては、黒3が好点です。
黒の根拠を確かなものにしつつ、白の根拠を奪って攻めを見ています。
黒3は、一石二鳥の好手でした。
ただし、この黒3の好手を打つためには、黒1でしっかり守っておくことが必要です。
自分の石をしっかり守ることで、相手の石を攻めることもできるようになります。
左下の黒を放っておいて打つ黒1は、自分の守りよりも相手への攻めを見た手です。
当然、白2と黒の根拠を奪ってきます。
こうなると、黒にも根拠がなく、白にも根拠がない状態になります。
プロが好みそうな泥仕合ですが、アマチュアの皆さまにはおすすめしません。
まずは自分の弱い石をしっかり補強してから、攻めに転じる。
これが囲碁の基本的な考え方です。
「 弱い自分の石よりもさらに相手の石を弱くすれば、自分の石のほうが強い石になる 」という究極的な理論は、プロにお任せしましょう。
黒1は、一見すると大きそうに見える場所ですが、ここではただの大場です。
この局面で本当に大事なのは、左下の黒の弱い石をどう補強するかです。
黒が左下を放っておくと、白から2と根拠を奪われ、黒だけが一方的に弱い石になってしまいます。
白は4と地を稼ぎながら、同時に黒を攻める形を作ることができます。
つまり、黒1で少し地を稼いだとしても、そのあと白にもっと大きな利益を与えてしまう展開です。
これでは、黒の苦戦は明らかです。
本問題は「武蔵小杉の囲碁教室」で使われたものです。
教室は毎週木曜日の13時より行なっています。
(講師は永代和盛と小田彩子)
ご興味のある方はご連絡ください。
詳細は下記の囲碁教室のご案内よりご確認いただけます。