問題図・白番
前回は、高段者を目指すために必要な「勝負所の嗅覚」について書きました。
勝負所に気づく力と、そこを読み切る「ヨミ(量と正確さ)」。
この両方がそろって、実戦でチャンスを生かせます。
問題図は、黒1と右上隅を補強したつもりでした。
白四子を攻めながら右上隅も守る、一石二鳥のような一手。
しかし、そこには隙が残っていました。
失敗図
白1は勝負所がきていたのに、気付かずに当たり前に見える手を打ってしまいました。
これでは右上隅には何も手が残らずに白の弱点だけが残りました。
右辺の白五子が弱いだけではなくて、上辺の白四子もまだ心配が残る弱い石です。
弱い石を二つも抱えた白は、今後も苦戦が続くでしょう。
正解図1
正解は黒1と打った瞬間に白2の切りで返し技を飛ばすことでした。
黒3から7までは絶対の進行です。
正解図2
続いて、白8から10、12とマクるのが手筋の本でよく見る手筋ですね!
これは黒の有利な二段コウとなります。
これで正解と言いたいところですが…。
(実戦でこれだけ読めれば、もう正解でもいいですが!)
正解図3
今回は周りの状況もあって、白9が完全正解になります!
白13までとなったときに黒五子がピンチに陥っています。
正解図4
黒としては、黒14、16と何とかコウに持ち込むことができますが、これは本コウです。
白は正解図2の黒が有利な一手ヨセコウよりも、本図のほうが勝るので完全正解はこちらということになります!
参考図1
元々、右上の黒は黒1のように手を抜いたら白2の切りで手になります。
問題図の黒1はこれを避けつつ、少し働かせながら守ろうと思ったわけです。
この手順の流れがあれば、正解に気付く人は増えることでしょう。
このように流れを感じことの大切さが分かると思います。
この問題では、黒が守ったときにそれでも違和感を感じることができるかどうか。
これが「勝負所の嗅覚」です。
高段者になるには必須の能力と言ってもいいでしょう!
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