2025年10月30日(木)、日本棋院東京本院で第50期棋聖戦の「挑戦者決定戦 変則三番勝負」第1局が行われた。
対局者は、Sリーグ1位の芝野十段と、Sリーグ2位の許九段。
挑戦者決定戦はSリーグ上位2名による変則三番勝負。
Sリーグ1位(芝野十段)にアドバンテージ1勝が与えられる方式。
先番6目半コミ出し、持ち時間各5時間、秒読みは残り5分前より。
注目の第一局の結果は、許九段の白番中押し勝ち。
これでシリーズはタイとなり、決着は第2局へ持ち越しとなった。
序盤から小競り合いをしながらも、お互いにしっかりとまとめて一進一退の攻防が続いた。
黒109手目で左下の白三子を取った場面では、やや黒がリードか。
その後も黒は順調に打ち回していたが、左上で最後に急戦が起きた。
1図しっかりと生きれば黒が勝利をものにしていた黒だったが、黒157手目では1図の黒1、3と寄り道。
特に黒3は白へ響かない手を打ってしまい、これが敗着となった。
2図正しくは2図の黒3とオサえて、左上の白にプレッシャーを与えないといけなかった。
白6と眼を奪いにくれば、黒7からカウンターが入る。
これなら黒が勝勢だっただろう。
実戦は黒がモタついている間に中央の黒が崩壊してしまった。
芝野十段としては痛恨の逆転劇だった。
第2局は11月3日(月・祝)、日本棋院東京本院で行われる。
一力棋聖への挑戦者を決める、運命の一局となる。
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