星のトビカケ定石をご存知ですか?
黒1の星→白6のカカリ→黒7の一間バサミまではよくある進行です。
黒7に対しての白は三々に入るのが最も多いです。
しかし、白8のトビも昭和の時代にはよく打たれていましたよ。
昭和の男であるお父ちゃんは今でも打っていますけどね(ドヤ顔)
白8のトビに黒9の一間受け(又は小ゲイマ)は絶対とされていました。
AIが現れるまでは…。
まぁ、この部分のくだりは説明すると長くなるので飛ばしましょう(笑)
白8のトビと白10のカケを選択することで、白18までが「トビカケ定石」とされています。
(ちなみに私はこの定石の名前を知ったのはインストラクターになってからで、院生時代には知りませんでした(笑))
この手順を見てオヤッ?と思った方はいませんか?
一昔前までは黒11と13の手順が反対でした。
この違和感に気付いた方は昭和にこの定石を覚えた方だと思われます(笑)
平成では…。
実戦の黒13で本図の黒1と切るのが流行ったときがありました。
20年くらい前ですかね。
このような理由から、トビカケ定石は実戦の黒11から先に打たれるようになったのです。
囲碁は定石選択にも時代を感じることがあります。
昭和の仲間が昔の定石を選んでくれると、何だかホッとします(笑)
昔の温かいマイホームに帰ったような感じになりますね(笑)
現代の碁は忙しすぎて…。
そして、
さらに一昔前の定石辞典などでは白18がなくても定石とされていたと思います。
しかし…。
実戦の白18で本図の白1などと手を抜くと黒2が厳しい。
ここを分断されると、上辺の白は孤立して厚みとは呼べなくなります。
トビカケ定石の魅力がなくなるどころか、白が急に悪くなってもおかしくありません。
白の連携は確保しておきたいところです。
それでこそ上辺の白は厚みと呼ぶに値しますね。
今回はここまで。
次回はトビカケ定石後の打ち方を解説します。
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