カド番を凌いだ福岡航太朗七段
一力遼本因坊の2勝1敗と、カド番に追い込まれていた福岡七段ですが、この状況での完勝でお返しとは凄まじい底力ですね。
番勝負で初登場とは思えない勝負強さです。
あまりこの展開は聞いたことがないですね…。
一力本因坊が去年ほどの圧勝感がないまでも、なんやかんやで防衛するのかな…という空気になっていたところを、どかーんと一発返しました。
全く分からなくなったどころか、流れは福岡七段のもとにあるのではないでしょうか。
番勝負の最終局では、追いついた側が有利とはよく聞きますからね。
最終局は7月1日(水)に山梨県甲府市の常磐ホテルにて対局されます。
泣いても笑っても最後の一局です。
どんなドラマが待ち受けているんでしょうね〜。
1図 白模様に突入した黒
黒は序盤から快調に確定地を稼いでいます。
そのうえ、白模様の中には入っていきます。
図々しいですね(笑)
白もそう簡単にはサバかせるわけにはいかない状況です。
△と黒二子をシチョウで取るぞと脅した局面です。
黒の取った作戦は…。
本因坊戦第四局・1図
2図 亀の甲を許す
本因坊戦第四局・2図
脅されている黒は冷静に黒1と辺に入り込んできました。
それならばと白2と黒二子をシチョウでカカえます。
それでも黒は3と我関せずの態度で打ち進めます。
それならばと白は、しっかりと黒二子をポン抜いて鉄壁の厚みが出現しました。
みんな大好き「ポン抜き30目」のパワーアップバージョンとなる「亀の甲」という形です。
一子のポン抜きが30目なら、二子のポン抜きである亀の甲は60目!と言われるほど価値が高いのですが…。
それでも黒は我関せずと言ったところで黒7としっかりと生きました。
一昔前で亀の甲など許してしまったら「故郷に帰りなさい」と言われてしまうところだったでしょう。
ところがAIでこのワカレを確認すると、黒良しの判断…。
我々の勉強した常識はどこへ行ってしまったのでしょう?(笑)
その後も圧倒的な内容で完勝した福岡七段。
本因坊のタイトルをいただく気満々ですね。
とはいえ、一力さんも本調子ではないような打ち方ですが、それでも2勝2敗の五分。
簡単には本因坊のタイトルは譲らないことでしょう。
両者の闘志がバチバチとなるような最終局が本当に楽しみです。
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