外来試験がスタート
第五巻では「 これからプロ試験が始まるぞ〜 」という感じで終わっていました。
そして、今回の第六巻では、いよいよバチバチにプロ試験が始まりましたよ!
主人公の秋山恒星は、外来予選からのスタートですね。
そして、脇役的存在だった小金も良い味を出してきています。
いや、小金はもう脇役と言ったら失礼なほどの活躍をしていますね。
普通は、院生のDクラスで2年間くすぶってうまくいかなかった人が、ここまで短期間で強くなるというのは聞いたことがありません…。
(経験者談)
まぁ、何はともあれ、お二人には頑張ってもらいたいですね!
院生目線で気になったところ
あと、気になったところがあります。
今年の外来受験者が強いぞ〜という場面で、院生組が「 ワクワクする 」という反応をしていましたが、あれは少しマンガ的な演出かなと思いました。
実際のところ、院生組が弱気になることはもちろんありません。
しかも、本戦シード組はAクラスの常連で、半端なく強いです。
きちんと勉強して、やるべきこともやっています。
ただ、いくら自分に自信があるとしても、相手が強いからワクワクするという感覚とは少し違う気がします。
「 外来には負けられないな 」とか「 自分が入段するに決まっている 」みたいな感じで、自分を奮い立たせているほうが近いと思うんですよね。
普通は、人生のかかっているプロ試験が強敵だらけだったら嫌ですよね…。
(これは院生にあるまじき思想なのかな!?)
と、まぁ色々と懐かしいような、思い出したくない苦い思い出のような…。
ヒカルの碁もそうですが、囲碁マンガは主人公がすぐに強くなるので、あっという間に院生だったり、プロ試験の話になったりします。
当事者だった自分としては、囲碁マンガを見ていると複雑な気分です(笑)
マンガ的には面白いけど、自分が当事者で主人公の相手だったらね…という感じです。
現役院生はどう見るのか
今の世代の現役院生たちは、囲碁マンガをどう見るのかな〜。
最近はドライな子が多いので「 所詮はマンガでしょう 」と割り切って見ているのかもしれません。
今度、聞いてみようっと。
あ、そういえば家族に現役院生がいたな…(笑)
まだ院生としては青二才なので、あまり何も感じていないかもしれません。
もう少し苦労しながらAクラスに上がったくらいになると、色んな感情が混ざってくることでしょう。
それまでを楽しみにしておきましょう。
外来試験の思い出
実は私も、19歳で院生を卒業という名のクビになってから、一回だけ外来予選からプロ試験を受けています。
当時は特例で、Aクラスに常時残っていた人は、18歳で卒業したあとも半年間の延長を認められていた時期がありました。
次の院生内部試験、いわゆる夏季試験までは残れたのです。
(多分、今はそんな制度はないと思います)
ちなみに当時の夏季試験は今のように三ヶ月(4〜6月)の合計順位を競う方式ではなくて、二ヶ月で本戦参加者と順位を決めて、最後の一月で一発勝負だったと思います。
さらーに!
院生卒業者は、外来試験も一回だけ無料だったような…。
(多分、今はそんな制度はないと思います)
ヒカルの碁のときも、1組と2組だけのクラス分けがあったりと、色々とシステム面から改善をしようと頑張っていた時期だったのだと思います。
結果的には、元のシンプルなAクラススタイルに戻ったのはここだけの話で…(笑)
ラストチャンスの結果
私は「 10代でプロになれなかったら棋士を諦める 」という自分との約束をしていました。
そのため、外来試験は一回きりしかないラストチャンスだったわけです。
とはいえ、結果は散々なものでした。
院生を卒業してから1年間、勉強方法を変えたり、色々と試してみたりしましたが、プロ試験を受ける頃には、何となくメンタルにきていました。
結局は外来試験すら通過することができず、そこで私のプロ修行生活にはピリオドが打たれました。
院生最後の一年は一度もAクラスから陥落したことはなかったのに、まさかこんなことになろうとは…。
あまりにも不甲斐ない結果だったので、逆に自分は勝負師としての才能がないと自覚できました。
そのおかげで、すんなりと棋士を諦められたのは良かったのかもしれません。
あのときに本戦で良いところまでいっていたら、すっぱりと辞められていたのか…。
たらればはよくありませんが、客観的に第三者っぽい目で見られる今となっては、少し興味があります。
人生は、どこでどうなるか分かりませんからね〜。
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