一力遼名人に芝野虎丸棋聖が挑戦する、第51期名人戦七番勝負。
第5局は9月30日、10月1日に、三重県鳥羽市の「戸田家」で行われました。
結果は230手で、芝野棋聖の白番中押し勝ち。
芝野棋聖は第3局から3連勝を飾り、シリーズ成績を3勝2敗としました。
名人奪取まで、あと1勝となり、王手です!

一力名人が封じた黒105は、黒1でした。
前日のブログで予想したのは、図の黒A。
普通の流れなら黒Bだし、AIの予想手も黒Bだったようですが、一力名人は普通に打たないかなと予想しての黒Aでした。
しかし、一力名人が選んだのは黒1で一線違となり、今回の封じ手予想は惜しくもハズレです。
封じ手予想の連続的中とはなりませんでした(笑)
形勢のほうですが、封じ手をする局面では、ほぼ互角。
しかし、AIの勝率を見るかぎりでは、封じ手のあたりから黒の勝率が少しずつ下がっていきました。
黒が一手で大きく崩れたというよりも、芝野棋聖が少しずつリードを広げていったと言いますか、一力名人が少しずつ転んでいったというような流れでした。
対局全体を振り返って、私が気になったのは1日目に打たれた白80です。
この白80は「両ゲイマの天王山」とも言える一手。
広い盤面の中で、芝野棋聖が絶好の場所へ先着しました。
何となく全体を見渡して見ると、最後の大場という雰囲気が漂っています。
俗に言う「手止まり」ですね。
勝率は別として、この白80の天王山に回れたことは気持ち的に大きかったのではないでしょうか。
芝野棋聖はこの白80こそが、本局の流れを掴んだ一手なのではないかなと予想します。
シリーズ成績は、芝野棋聖の3勝2敗となりました。
第6局で芝野棋聖が勝てば、名人位を奪取。
一力名人が勝てば、決着は第7局へ持ち越されます。
3連勝で勢いに乗る芝野棋聖が、そのまま名人位を奪取するのか。
それとも、後がなくなった一力名人が踏みとどまるのか。
第6局は10月14日、15日に、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」で行われます。
名人戦七番勝負も、いよいよ大詰め。
一力名人がこのまま4連敗するとも考えにくいので、第七局までいきそうな気もします!
何はともあれ、楽しみですね!