一力遼名人に芝野虎丸棋聖が挑戦する、第51期名人戦七番勝負。
第3局は9月8日、9日に、愛知県蒲郡市の「旬景浪漫 銀波荘」で行われました。
結果は、芝野棋聖の白番中押し勝ち。
184手で一力名人が投了しました。
開幕2連敗と苦しいスタートになっていた芝野棋聖ですが、第3局で反撃の1勝!
シリーズ成績を1勝2敗として、一力名人の3連勝を阻止しました。
正直なところ、芝野棋聖が0勝3敗になっていたらその先は厳しかったと思います。
スコア自体は、3連敗後の4連勝ということは前例がいくつかあります。
しかしスコア云々よりも、一力名人がここ最近の不調から脱しつつあり、力強さが戻ってきているような気がします。
そんな一力名人に0勝3敗となっていたら、なかなか厳しいだろうなというイメージです。
そんな中で、芝野棋聖が踏みとどまったことで、名人戦七番勝負が面白くなってきましたね。
1日目は、一力名人が黒109手目を封じました。
前日のブログで予想した封じ手は、図の黒1のオサエ(ソイ?)です。
封じ手は「黒Aのカケ」
残念ながら、今回の封じ手予想はハズレでした。
第2局では封じ手予想が見事に的中しましたが、連続で当てるのは難しいですね(笑)
ただ、封じ手の黒Aを打つ前は互角の形勢でした。
しかし、封じ手で勝率が下がってから、その後は少しずつ芝野棋聖のペースになっていったようです。
一力名人がしっかりと考えたうえでの封じ手だと思うのですが、これが流れを逃した一着になるとは…。
2日制ならではのドラマを感じます。
その後の内容は難しいのですが、一つだけ気になったことがあります。
白1(白122)に対しての黒の対応です。
ここは実戦の45手目くらいから、白1には黒2で取れている予定でした。
しかし、実戦の黒は他の手を打って、黒13子を取られてるんですよね…。
黒13子取られるか、白の4子を取るか。
その差は莫大だと思います。
でも、白4子を無理やり取ることで、周りの黒に悪影響が出るのでしょう。
例えば真ん中の少し右から連なる黒15子が切られて取られるとか…??
それくらいのことが起きないと、あえて取らないということはしないでしょう。
誰か教えて、強い人!(笑)
今回の対局場となった銀波荘は、将棋のタイトル戦が数多く行われてきたことで知られています。
そして、芝野棋聖にとっても思い出深い場所です。
2019年に銀波荘で行われた第67期王座戦第4局では、当時の芝野虎丸名人が井山裕太四冠に半目勝ち。
王座を奪取し、史上最年少での二冠を達成しました。
今回も開幕2連敗という苦しい状況で、大切な第3局に勝利。
芝野棋聖にとって、銀波荘は相性の良い対局場なのかもしれませんね。
第1局、第2局は一力名人が内容的にも充実した勝ち方を見せ、このまま一気に突き放すのかとも思われました。
しかし、第3局は芝野棋聖が白番で勝利。
開幕2連敗から、反撃の狼煙を上げました。
第4局で一力名人が再び突き放すのか。
それとも、芝野棋聖が連勝して2勝2敗のタイに戻すのか。
第4局は9月16日、17日に、静岡県伊豆の国市の「石のや伊豆長岡」で行われます。
芝野棋聖が1勝を返したことで、七番勝負はまだまだ分からなくなりました。
個人的には、このまま第7局のフルセットまで続く熱戦を期待しています!