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日: 2026年7月19日

  世界1位・申眞諝九段 vs 世界2位・丁浩九段

 

世界ランキング1位の申眞諝九段(韓国)と、同2位の丁浩九段(中国)による五番勝負が始まります。

ただし、普通の五番勝負ではありません。
AIが生成した50手時点の互角局面から対局を開始する、世界初の新方式による五番勝負です。
要するに布石がないんです(笑)

世界トップ2人の対決というだけでも注目ですが、今回は対局方式が珍しいことにも注目です。

  新方式は囲碁観戦を変えるか

 

近年の布石ではAI定石の研究が進み、序盤戦はとても高度になりました。
打っている棋士も難しいとは思いますが、観る側からするともっと難しくなっています。
トップ棋士同士の対局でも、似たような序盤が増えて、棋士の個性が見えにくくなり新鮮味が薄れたと感じている人も多いことでしょう。

昔は「カミソリ坂田」「宇宙流の武宮」「殺し屋の加藤」「コンピューター石田」「大竹美学」「二枚腰の林海峰」などなど個性溢れる打ち手ばかりでした。
ただ、これらのように偏った打ち方をするとAI判定の勝率は低くなることが多いです。

エンターテイメント時代からスポーツ時代に移り変わったとでもいうべきでしょうか。
その当時よりも格段にレベルが上がったとは思いますが、観る側としては難しくなった分、楽しめる要素も減ってしまったのだと思います。

その点で、今回の「 50手目から始まる対局 」はとても面白い試みです。
長い布石を省略して、最初から布石の終わり〜中盤戦の段階から始まります。
研究の部分を省いて、真っ向からの力勝負になりやすいと思います。

観る側にとっても、いつものAI定石だらけの布石を飛ばして、最初から勝負所を見られるのは級位者〜有段者にとっては好意的に捉える人が多いかもしれません。(高段者の方は違う人が多いかも?)

もちろん、布石から終盤まで一局を作り上げる通常の対局には、囲碁本来の深い味わいがあります。
ただ、観る碁ファンを増やすためのイベントとしては、こうしたライトな形式があっても良いと思います。

今回の五番勝負は、囲碁を楽しむ選択肢を増やすという意味で、新しい可能性を感じさせるイベントです。

  申眞諝九段も新方式を評価

 

申眞諝九段もインタビュー動画で、この新しい試みを好意的に捉えていました。

「 囲碁界はこれまで比較的保守的だったが、新しい試みは小規模から始めるべき。効果が証明されれば、将来は正式大会にも広がる可能性がある 」

このような趣旨のコメントをしています。

また、「 長い布石を省略し、いきなり見応えのある中盤戦から始められるのが最大の魅力 」とも語っていました。

人類世界最強棋士が前向きに受け止めているのは、とても大きいことですね。

  サーバートラブルにより延期

 

今回のイベントは昨日に開催の予定でしたが、サーバートラブルにより延期となりました。
新しい対局方式ということもあり、運営面や配信面など、通常の対局とは違う準備も多いのかもしれません。

延期は残念ですが、中止になったわけではありません。
またしっかりと準備された形で実現することを楽しみに待ちたいですね。
正式な延期日程が発表されたら、あらためてお知らせしたいと思います。

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