loader
Loading...
囲碁のことならなんでもご相談ください!
ログイン 新規登録

日: 2025年6月5日

 

  前回の記事

 

→ 強くなるレッスン(模様の接点)

前回は「模様の接点の考え方」を説明しました。

今回はレッスンで実際に出てきた局面を使って説明します。

  問題・どれが模様の接点?

 

白が△と打ったところです。

まずは着手を選ぶ前に、模様の定義をしっかりと考えていきましょう。

 

  A・黒模様の幅が小さい

 

黒1(A)は小さいわけではないのですが、ベストとは言えません。

下辺は三間しかないので、幅がそう大きいわけではありません。

さらには左辺の白模様(四間)への打ち込みに対しては影響力を持ちません。

続いて、白2で模様の幅が大きい上辺(五間)へ打ち込まれると、自慢の黒模様が荒れてしまいます。

場合によっては白からAのオサエ込みで、黒の眼形すら心配になってくる展開ですね。

この展開は黒がもったいないでしょう。

模様は全体の幅で考えるのではなくて、それぞれの石と石の間の幅を数えていくと、より精度が上がっていきます。

 

  B・黒の幅が大きいうえに打ち込みを狙える

 

黒1(B)で黒模様を広げながら、展開によっては左辺の白模様への打ち込みを狙うのが正解です。

このようにお互いの模様に影響を与えるような場所が「模様の接点」となります。

白2の打ち込みに対しては、黒3を決めてからの黒5が定石のようになっています。

これで白の打ち込みは十分にかわせます。

白2の打ち込みと、三々を見合いにしておく考え方ですね。

 

  C・確定地=厚みを広げている

 

黒1(C)は右上黒の確定地を広げています。

前回で説明したように、打ち込みがない場所である確定地から陣地を増やすのは、家の増築のようなもので、そう大きな価値は持ちません。

さらには右辺白も確定地のところなので、模様の接点とは全くの反対の性質を持っている場所となります。

言ってみれば「確定地の接点」?(あまり聞かないですが)

とても小さい場所となります。

 

  まとめ

 

模様=打ち込みが残る場所

確定地=打ち込みがなく、陣地が確定している場所

・模様は全体で見ずに、石と石の間に幅がどれくらいあるかを確認する

模様の接点=お互いの模様に関わる場所は、価値が高い

 

  永代囲碁塾のレッスン

 

永代囲碁塾では「技術面」だけでなく、このような「基礎的な考え方」を中心に指導しています。

基礎がしっかりしていないと、技術面の勉強をしても効果を発揮しにくいでしょう。

まずは永代囲碁塾で基礎から学ぶことをお勧めします。

→ 永代囲碁塾オンラインレッスン

→ 永代囲碁塾の教室