最近はまた人数がたくさん集まり始めています。
今回、19路盤を出した数は4面!
19路で打てる子が増えてきました。
継続して通ってくれている証拠ですね。
みんな、上達してきています。
休憩時間中でしたが、いきなり「こんにちは〜」との声が。
振り返ってみると、そこには李沂修八段← の姿が!
「近くだったから寄ってみた」ということだったらしいのですが、気にかけてくれて嬉しかったですね。
休憩時間が終わったあとの勉強時間も、横から見守ってくれて、子どもたちにアドバイスをくれていました。
李八段とは院生時代に同時期ですが、私よりも5歳下です。
5歳も年下なのに、私と同じクラスにいるんです。(何かおかしい)
その後も颯爽とプロになってしまい、若鯉戦優勝や棋聖リーグ入り(現在のSリーグに相当)をしたすごい棋士なのです。
そんな李八段が「何かあったら手伝うから気軽に言ってね〜」と言ってくれています。
昔から良い子でしたが、今も良い子でした(笑)
▲ 教室に突然登場した李沂修八段!
「世界一」はちょっと確認できないので(笑)、
今回は「日本一やさしい囲碁入門ドリル」として、ついに完成しました。
内容はドリル形式で260題。
ページ数も約80ページと、なかなかのボリュームになっています。
もちろん囲碁をまったく知らない人でも「このドリルで、囲碁が打てるようになる」という設計にしました。
ルール説明から基本的な形、終局のところまで。
ファイルの形式はPDFです。
紙で印刷しても使えるし、スマホやタブレットでも見やすいようにしました。
問題ページから解答ページ、解答ページから問題ページへ、それぞれすべてに相互リンクを貼って行き来できるようにしました。
デジタル教材ならではの便利さですね。
……が、いざPDFに変換したら「リンクが全部消える」という悲劇が発生。
Word上では機能していたリンクが、PDF変換でなぜか無効に。
調べて、やり直して、調べてを繰り返し……なんとか復旧しました。
さらにもうひとつ「碁盤が縮む」問題も。
Wordではきちんと配置していた碁盤が、PDFにすると突然小さくなるという謎の現象が起きました。
画像のサイズ調整や配置設定など、ほとんどのページでサイズや座標を手入力していました。
そもそも最初から「思ったところに画像が配置できない」というWordあるある。
行間が微妙に広かったり、真ん中に配置されなかったり、なぜかスペースが足りなくなったり。
地味に大変な調整作業が続きました。
オンライン販売のために決済機能も準備。
Stripeでアカウントを作ったものの、色々と手間取っていたら時間が経ちすぎたせいか「一時停止」状態に。(途中できちんと対応していれば良かった)
その後の復旧にも意外と手間がかかり、こちらもまた一苦労。
「販売までの道のりって、本当に大変なんだな」と実感しました。
もちろん中身だけでなく、表紙や全体のデザインにも悩みました。
そもそも私は素人なので、イラストなんて描けません(笑)
そこでChatGPTにお願いして、表紙のデザインをやってもらうことに。
……が、これがまた大変。
「ここの漢字はおかしい」、「碁石の大きさが白と黒で違う」、「碁盤のマス目の中に石を置かないで」など、
何度も細かい修正をお願いしながら、やり直しの連続。
気づけば50回くらいは作り直していたと思います(笑)
さらにはファイルサイズも気にして、一部は白黒にしたり、画像を軽くしたりと地道な作業が続きました。
囲碁の本はたくさんあっても「本当にやさしい入門書」は意外と少ないと思います。
おそらく、入門というのは一番お金になりにくい分野。
でも、多くの人が必要としているし、最近では最も重要な分野として力を入れ始めています。
だからこそ、きちんと初心者の方のために用意したいと、ドリル形式で入門書を製作しました。
入門の時期は考え方を学ぶというよりも、数をこなして経験を詰むことが大事です。
自転車が乗れない子どもに、自転車に乗るフォームを細かく教えたりしないですよね。
最初はたくさん実践して、たくさん失敗することが上達への一番の近道なのです。
ということで、何も考えずにたくさんの問題に取り組んでください(笑)
ご興味のある方は、以下のショップページからぜひご覧ください。
「日本一やさしい囲碁入門ドリル」表紙
2025年6月25日、記念すべき第50期碁聖戦の第1局が、日本棋院東京本院にて行われました。
挑戦者は芝野虎丸十段。
昨年に続き2年連続の挑戦で、前回はストレート負けを喫していますが、今回は一味違います。
春の十段戦では井山十段(当時)をストレートで破って十段を奪取。
直近の本因坊戦挑戦手合でも一力遼本因坊を相手に、劣勢な状況から食らいつき、星を五分に戻して最終局まで持ち込んでいます。
一方、迎え撃つ井山裕太碁聖は現在5連覇中。過去にも6連覇を果たしており、このタイトル戦では圧倒的な実績を誇ります。
そんな二人の初戦、今回は芝野十段が黒番。
持ち時間各4時間、秒読みは残り5分からというスピーディな早碁形式の一日制です。
結果は午後5時38分、159手までで芝野十段の中押し勝ちとなりました。
昨年は三連敗でタイトルを逃した芝野十段にとって、今回の先勝は非常に大きな意味を持ちます。
対局内容もほぼ完勝と言ってよいのではないでしょうか。
幸先の良いスタートを切りました。
舞台は日本棋院東京本院。歴史と伝統を誇るこの場所で、第50期という節目の碁聖戦初戦が行われるのは、まさにふさわしい舞台設定でした。
立会人は片岡聡九段。
穏やかで柔らかい語り口が印象的な棋士で、タイトル戦の進行役としても安心感があります。
優しくダンディーなおじさまです(笑)
記録係は大西研也六段と張心澄二段。
若手の二人がしっかりと記録を務め、現場に爽やかな空気を添えていました。
解説には鶴山淳志八段(新聞)、沼舘沙輝哉七段(幽玄の間)と、若手〜中堅の実力者が勢ぞろい。
今後を担う布陣としてもバランスの良い顔ぶれでした。
タイトル戦では毎回話題になるのが“昼食”と“おやつ”。
今回の昼食は、芝野十段が「あづまやの親子重」、井山碁聖が「明治座の桔梗」。
いずれも東京本院近辺の定番メニューですが、今回はどんな心境で決めたのでしょうか。
おやつは井山碁聖が「ガトーショコラとリンゴジュース」。
芝野十段が「ブルーベリーフロマージュとももジュース」。
芝野十段は甘党なイメージですが、井山碁聖もしっかりと甘いものを補充してますね。
対局の緊張感とは裏腹に、こうした柔らかい場面があることが、タイトル戦のもうひとつの魅力ですね。
ときには盤上よりも食レポで盛り上がることもよくあるくらいです(笑)
第2局は7月9日(水)、日本棋院東京本院にて行われます。
2回目の6連覇に向けて、二連敗は避けたい井山碁聖。
対して、絶好調の勢いそのままに突っ走るか、芝野十段。
次局も楽しみです。
永代囲碁塾
2025年6月25日、いよいよ第50期碁聖戦五番勝負が日本棋院東京本院にて開幕しました。
第50回という記念すべき節目の期に登場したのは、井山裕太碁聖と、挑戦者の芝野虎丸十段。
井山碁聖は直近の3期でストレート勝ち。
さらには第46期からの「5連覇」という大記録がかかった重要なシリーズです。
(第37期-42期の6連覇とは別で)
一方の芝野十段は、2年連続での挑戦。
昨年の3連敗ストレート負けの雪辱を果たすべく、再びこの舞台に帰ってきました。
(先日の十段戦では芝野十段が3−0ストレート勝ちをしておりましたが)
ちなみに今回の立会人は片岡聡九段。
温厚な人柄と的確な分析で知られるレジェンド。
そして、記録係は大西研也六段と張心澄二段です。
対局の模様は、いつもの通り「幽玄の間」での中継に加え、日本棋院のYouTubeでも同時配信されていて、ファンの間でも大きな注目を集めています。
井山碁聖が節目の五連覇を飾るのか。
それとも、最近絶好調の芝野十段が世代交代の狼煙を上げるのか。
このシリーズも楽しみですね。
永代囲碁塾
前回、永代兄弟率いる東台小学校が全国大会出場を決めたことを紹介しました。
実は、三鷹市からは第四小学校と南浦小学校も出場しており、合計で3校が出場していたのです。
また、南浦小学校は東台小とともに全国大会出場を決めています!
結果表をぜひご確認ください!
審判長を務めた大垣プロも「私は三鷹出身ですが、こんなに三鷹が囲碁が強いとは知りませんでした」と表彰式で話されていました。
いやー、三鷹市は囲碁が熱いですね。
なぜ三鷹市はこんなに囲碁が熱いかと言いますと、三鷹市内の小学校に囲碁クラブがたくさんあるからです。
三鷹市小学生実行委員会の会長を務める大島さんを中心とした、ボランティアの先生方の長い努力の賜物です。
私は10年くらい前にこの活動に乗っかっただけに過ぎません。
それよりも前から長く活動されていたのでしょう。
ずっと三鷹市内の小学校にアプローチし続けています。
さらに、毎年2月に開催される三鷹市小学生囲碁大会には、三鷹市の教育委員会が後援してくれていることもあり、大会参加者が約100名、親子囲碁入門にも約100名の参加があります。
ここからまた囲碁をやる子どもが増えて、各囲碁クラブに分かれていき…と、好循環が生まれています。
そして、さらには最近はこの勢いが調布のほうまで飛び火しています。
多摩地区全体を熱くしていきますよ〜!
永代囲碁塾
6月21日に少年少女囲碁大会(団体戦)の東京都予選がありました。
そこで見事に、長男と次男が一緒に出場した三鷹市立東台小学校が東京都代表になりました!!
少年少女囲碁大会(団体戦)・東京都予選
ぱちぱちぱち〜〜〜〜。
そして、何と言っても3人で出場する団体戦なので、永代兄弟だけでは出場できません。
まだ囲碁を覚えて4ヶ月のNくんが一緒に参加してくれたのです。
これで無事に、東台小学校が出場することができました!
ありがとう〜〜〜!!!!
さらに!!
まだ覚えて4ヶ月のNくんがですね、
19路で対局するだけでも大変なのに、
19路で四局打つのも大変なのに、
そんな状況で一回戦を勝利したのです!
いや〜、本当に嬉しかったですね。
この瞬間は、代表が決まったときよりも嬉しかったかもしれません。
まぁ、色々とありましたが、結果的にはチーム全勝で枠抜け代表となりました。
このあたりは次男の頑張りがなかなかでした。
一応、申請の段では格上をやっつけていきました。
なかなかに勝負強かったですね。(えらい)
そして、長男は全勝。
主将として、しっかりと責任を果たしました。
チームワークあっての代表決定です。
注目の全国大会は来月になります。
全国各地から代表が集まってきて、対局します。
ただ、本大会はしびれるような勝負だけではなく、交流という面でもとても価値のある経験になります。
大会を通じて、いろんな人と仲良くなれる。
こういうところが、年齢問わずに囲碁の醍醐味なんですよね。
ちなみに、個人戦の全国大会は団体戦が終わった翌日からすぐに始まります。
長男もそうですが、個人と団体の両方に出場する子は多いと思います。
別々で2回こなくて良いような配慮ですね。
ただ、個人と団体のどちらも上位に入れば、4日間連続で対局することになります……(上位進出者のみ2日目あり)。
これはハードだ……(笑)
どうなるか楽しみですね!!
前にこちらの記事で紹介しております
長男(小五)と次男(小二)が出場します。
長女も小学生なら一緒に出られたのですが、残念ながらまだ5歳なので対象外です(笑)
三人目は東京子ども囲碁普及会に来てくれている、長男の同級生が出てくれます。
まだ囲碁を覚えて間もないですが、短期間で19路を打てるほど、形になってきています。
初の大会参加が全国に繋がる東京都予選とは、かなりハードルが高いですが、永代兄弟と一緒に楽しんでもらえるといいなと思います。
個人戦とは違って、団体戦は負けるときには必ず負け仲間がいます。
責任を一人で背負い込まなくていいというのが、団体戦の良いところですね(笑)
団体戦の人気が高いのも分かります。
勝っても負けても楽しいのが団体戦です。
良い大会ですね〜〜〜〜〜。
永代囲碁塾
各小学校の学校公開も終わり、みんながまた元気に集まり始めました(笑)
今回は一気に14人も集まって、大忙しです!
来週は少年少女囲碁大会団体戦の東京都予選があるのでお休みします。
うちに来ている子は、東台小と三鷹第四小から出場します。
頑張ってもらいたいですね。
来年はもっと出場校を増やせるかもしれません。
今回の大会を語り草にして、気長にやっていこうかと思います。
そして、参加者の中に一力遼Tシャツを着ている子が!
先日の三鷹囲碁フェスタのスタンプラリーでくじを引いたら見事に当たったみたいです!
囲碁界ではよく見る顔がプリントされていますね(笑)
こんな感じでわいわいと楽しくやってます。
一力遼Tシャツ
三重県鳥羽市・旧旅館「戸田家」を舞台に行われた本因坊戦第四局。
挑戦者の芝野虎丸十段が白番、236手で中押し勝ちして、シリーズ成績を2勝2敗のタイに戻しました。
消費時間は・・・ 一力本因坊=2時間58分 芝野十段=2時間57分
勝負の行方は、ついに最終局に持ち越されました。
決着をつける第五局は、2025年7月2日(水)、神奈川県箱根町「ホテル花月園」にて対局予定です。
一力本因坊の三連覇か、あるいは芝野十段による本因坊奪取か。
どんな碁になるのか、とても楽しみです。
ちなみに、次局の会場「ホテル花月園」は、古くから多くのタイトル戦を誘致しており、囲碁や将棋に対する理解が深いことで知られています。
永代囲碁塾でも、これまで何度か囲碁旅行会を企画し、お世話になってきました。
さらにさかのぼると、私の師匠が主宰している岩田会でも、この場所で数十回にわたり囲碁旅行会を開催しています。
私自身もたくさんの思い出のあるホテルで懐かしく思います。
決着の舞台となるこの地で、どんな物語が生まれるのか・・・。
注目です。
永代囲碁塾
本因坊戦も、ついに第四局を迎えました。
あれ、もうカド番?と思った方もいるかもしれませんが、そうです。
今の本因坊戦は五番勝負!
かつての七番勝負から縮小されて、持ち時間も「各8時間 → 各3時間」に短縮されています。
時代の流れを感じますね…。
今回は三重県・鳥羽市の戸田家という老舗旅館が舞台。
窓の外には穏やかな鳥羽湾が広がり、潮の香りがほんのりと漂ってくるような落ち着いた空間で、今日の大一番が始まりました。
今回のおやつタイムは…
虎丸十段は甘党らしいチョイスですね。
一力本因坊はアイスティーだけですか・・・。
気合いが入っているときは、あまりお腹に食べ物を入れないという人が棋士では多いのですが、今回はそんな感じかもしれません。
鳥羽の会場は、海も山も見えるとても素敵な場所。
対局室は畳敷きで、障子越しに自然光が入る柔らかな雰囲気。
タイトル戦を戦う棋士にとっては馴染みのある対局場かもしれません。
先日の福岡で開催した虎丸子ども囲碁大会でも虎丸十段は「対局場は落ち着ける空間が良い」と話しておりました。
虎丸十段にはぴったりの会場かもしれませんね。
ちなみに、鳥羽市では今回の対局にあわせて観戦と一緒に観光キャンペーンも実施中。
囲碁を楽しみながら、現地の観光を楽しむというのは囲碁イベントあるあるの醍醐味ですよね。
現在の戦績は一力本因坊が2勝1敗で防衛に王手です!
芝野十段には後がない状況です。
ただ、前局では虎丸十段が勝っているので、勢いを保てば…という期待も十分。
本局を取って2勝2敗のタイに戻せれば、最終局は7月の新潟「赤倉観光ホテル」で決着という展開になります。
この一局は見逃せません!